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アウトブリンダ40/41

【第36回】アウトブリンダ40/41 <装甲車>


アウトブリンダ40、その小改良型であるアウトブリンダ41装甲車は、第二次世界大戦中のイタリアの装輪装甲車である。1940年にイタリア軍に制式採用され、1943年9月までに624両が生産され、大戦終了まで使われた。

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アウトブリンダ40の起源と41の誕生

デアゴスティーニ編集部

▲北アフリカに派遣されたアウトブリンダ41。

アウトブリンダ40の起源は、イタリアが新しいアフリカ植民地における警察活動用に高性能車両を要求したことに始まる。これとほぼ同時期に、イタリア騎兵部隊も新しい装甲車を要求していたため、2つの計画は統合されて1種類の新しい車両が設計されることになった。1939年に発表された新装甲車の設計は、車両後部にエンジン、前部に機関銃装備の砲塔を持ち、機関銃を後部にもう1挺備えたものであった。車体は圧延鋼板のリベット接合で、避弾経始を考慮し傾斜装甲が取り入れられていたが、車体前・側面で9mm、砲塔前面で18mmと、比較的軽装甲であった。また、通常の前部運転席のほかに、後部にも運転席が設けられていた。その後の試験と改良を経て、この設計からアウトブリンダ40(Autoblindo=装甲車、40年型)として採用され、1940年10月から量産が開始された。
最初の量産発注の際、何両かのアウトブリンダ40に対して、8mm機関銃2挺ではなく20mm砲1門を砲塔に装備して生産することが指定された。これにより、オリジナルの砲塔はL6/40軽戦車の砲塔に交換された。このタイプがアウトブリンダ41として登場すると、この車両と兵器の組み合わせが機関銃搭載型と比べてはるかに効果的であることが分かったため、その後の生産はアウトブリンダ41に集中した。このため、アウトブリンダ40の生産数は比較的少なく、しかもその多くが後にアウトブリンダ41と同じ構成に変更された。

北アフリカでの活躍

デアゴスティーニ編集部

▲アウトブリンダ41をベースにM13/40中戦車と同じ47mm砲を搭載した装輪式自走砲アウトブリンダ42。

アウトブリンダ41は当時としては先進的な設計で、性能も良好であったが、続発するステアリングの故障だけは最後まで解消されなかった。主砲は20mmブレダ・モデッロ35対空砲を転用したもので、装甲車用に特別に設計された8mmブレダ・モデッロ38空冷機関銃が同軸に取り付けられた。また、車体後部にも同じ機関銃1挺が装備されていた。このほか、4両に1両の割合で、砲塔上面に対空機関銃を装備できるようになっていた。タイヤは、砂地専用の特別タイヤと路上用の通常タイヤを装着でき、車両を鉄道のレール上で走行可能にするキットもあった。このキットは、鉄道用車輪、特別の照明、信号器材、砲塔上面に設置するサーチライトで構成されていた。キットを装着したアウトブリンダ41は、バルカン半島におけるパルチザン狩りで大々的に使用された。
アウトブリンダ40および41は、西部砂漠やチュニジアのイタリア偵察部隊で広く使用された。1942年9月末の時点で298両のアウトブリンダ41が使用されており、さらに多くが植民地警察で活躍していた。
基本設計を発展させた派生型もいくつか開発され、アウトブリンダ41の砲塔に47mm砲を装備したアウトブリンダ43や、開放式の車体にドイツの50mm戦車砲を取り付けたタイプが作られた。しかし、これらはいずれも量産には至らなかった。開放車体型も少数が生産され、指揮車両または砲兵部隊の機動観測所として使用された。
バリエーションとして、アウトブリンダ41をベースにM13/40中戦車と同じ47mm砲を搭載した装輪式自走砲アウトブリンダ42などがある。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲アウトブリンダ41は、イタリアの装甲車のなかで最も数の多いものの一つであった。

アウトブリンダ41
乗員:4名
寸法:全長5.22m、全幅1.92 m、全高2.48m
エンジン:出力80馬力のSAP Abm1水冷16気筒ガソリン・エンジン 1基
重量:7.5t
性能:最大路上速度78km/h、最大路外速度38km/h、最大路上航続距離400km、渡渉水深0.70m、登坂能力40%、越堤能力0.3m

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2015/12/24


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