模型を作ってシェアするホビーコミュニティ ホビコム by デアゴスティーニ

CV 90

【第38回】CV 90 <戦闘車両>


CV 90は、スウェーデンが開発したStrf 9040歩兵戦闘車とその車体を流用した装甲戦闘車両ファミリーの総称だ。名称は「戦闘車両」を意味するスウェーデン語でStridsfordon 90(Strf 90)、英語ではCombat Vehicle 90。Strf 90がスウェーデン陸軍配備、CV 90は輸出向けの車両を指して使い分けられる。

ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは


CV 90の開発

デアゴスティーニ編集部

▲演習に参加したcv90。

 長年にわたり、スウェーデン陸軍の標準的な装甲兵員輸送車(APC)はヘグルンド&ソナー社(当時)のPbv302であり、この車両には20mm砲を搭載した手動の単座砲塔が装備されていた。スウェーデン陸軍は1980年代前期に、Pbv302を補うものとして新型ICV(歩兵戦闘車両)の仕様書を発行し、HBウートベックリングという非常に小さな企業に開発契約を与えた。開発には複数の企業が携わっており、この企業はさらに、シャシーの開発契約をヘグルンド・ヴィークル社(2002年後期にアルヴィス・ヘグルンド社となる)と、砲塔および関連兵器システムの開発契約をボフォース社と締結した。
車体と砲塔を組み合わせるなどの最終的な統合作業は、現在のボフォース・ディフェンス社が担当し、1993年11月に最初の量産車両がスウェーデン陸軍に引き渡された。最後の車両は2002年9月に納入され、それまでに各種派生型を含めて約700両が同陸軍向けに生産された。スウェーデンが500両以上(大半がStrf 9040)を配備するほか、オランダ・デンマークにCV 9035歩兵戦闘車、スイス・ノルウェー・フィンランドにはCV 9030歩兵戦闘車が輸出されており、延べ1,200両以上が生産されると見られる。

CV9040と派生型

デアゴスティーニ編集部

▲スイス軍のCV 9030 Mk.II。

 基本のCV9040には、動力操作の2名砲塔が装備され、武装はボフォース・ディフェンス社の40mm 40/70B砲である。この砲は、車体底部から給弾して車体上部から発射済みのカートリッジを排出するという、珍しい給弾機構を採用している。40/70B砲は有名な40mm L/70対空砲の発展型で、APFSDS-T(翼安定式離脱装弾筒付曳光徹甲弾)や、時限式榴弾、多目的曳光弾を発射できるようプログラムされた発達型3Pなど、多種の弾薬を発射することができる。
そのほかの兵装としては、M/39 7.62mm機関銃が主砲と同軸に架装され、コンピューター連動の昼夜間射撃管制システムが標準装備されている。フランス製のガリクス擲弾発射システムも装着しており、煙幕などのさまざまな擲弾を発射することができる。
乗員は操縦手、車長、射撃手からなり、車体後部区画に8名の完全武装兵員を収容できる。兵員は両側に4名ずつ内側を向いて座る。兵員の乗降は、車体後部にある動力式の斜板を使用して迅速に行われる。
CV9040に加えて、スウェーデン陸軍ではCV90 FCV(Stripbv 90前方指揮車両)、CV90 FOV(Epbv 90前線観測車)、CV90 ARV(Bgbv 90装甲回収車)など、数種の特殊派生型を運用している。さらにTriADと呼ばれる防空車両もあり、砲塔はCV9040と同じものを搭載するが、車体後部にタレス防空レーダーを覆う大型のドームがある。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲搭乗歩兵が運用するエリックス対戦車ミサイル発射機も装備可能な輸出仕様のCV9030。兵員が8名乗車可能。

CV9040
乗員:3名+兵員8名
寸法:全長6.47m、全幅3.19 m、全高2.50m
エンジン:出力550馬力のスカニア・ディーゼル・エンジン 1基、パーキンス X-300-5Nオートマチック・トランスミッション
重量:22,800kg
性能:最大路上速度70km/h、最大路上航続距離600km、渡渉水深1.4m、登坂能力60%、越堤能力1m、越壕能力2.4m

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2016/02/26


ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは



コメント0件


コメントを書く1,000文字以内

Ms_noimage

コメントを投稿するにはログインが必要です。