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M2/M3ブラッドリー

【第9回】M2/M3ブラッドリー  <歩兵戦闘車>


M113シリーズの後継機種として開発され、1980年代前半に配備が開始されたM2歩兵戦闘車両とM3騎兵戦闘車両は、著名なアメリカ軍人の功績を称えて「ブラッドリー」と名付けられ、湾岸戦争やイラク戦争などの実戦に参加した。

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新型機械化歩兵戦闘車両の開発

デアゴスティーニ編集部

▲M2/M3ブラッドリー(写真はM2)は、歩兵を輸送するだけでなく、降車した歩兵への援護射撃が行えるように作られている。(写真/U. S. Army)

現在のユナイテッド・ディフェンス・グラウンド・システムズ部門の前身会社は、競争提案を経て、1972年春にアメリカ陸軍のM113シリーズAPCの後継となる新型機械化歩兵戦闘車両(MICV)の開発を受注した。要求仕様では、より強力な装甲と火力、機動性を備えた車両が求められていた。
開発は長引いたが、1979年にようやく2両の試作車が型式の指定を受けた。M2歩兵戦闘車両(IFV)とM3騎兵戦闘車両(CFV)である。M2 IFVは、完全装備の兵員7名が乗車可能で、一方のM3 CFVは乗車定員を減らして、主に偵察/斥候任務を目的としている。M2およびM3ブラッドリーは、空陸海の輸送に適しており、急速展開を可能にしている。ちなみに、「ブラッドリー」という愛称は、第二次世界大戦中にアメリカ陸軍を率いたオマール・ブラッドリー司令官の功績を称えて付けられた。

M2/M3の兵装

デアゴスティーニ編集部

▲M2/M3ブラッドリー(写真はM2)は、ATKガン・システムズの砲安定化機構付き25mm M242機関砲1門を主砲として搭載している。(写真/U. S. Army)

M2とM3の車体には大きな違いはなく、どちらもATKガン・システムズの砲安定化機構付き25mm M242機関砲1門と、7.62mm同軸機関銃1挺を2名定員砲塔に備え、この砲塔の外部左側にはレイセオン・システムズのTOW対戦車誘導兵器(ATGW)の2連装発射装置を備えている。最先端の昼夜兼用火器管制システムも装備されている。
ブラッドリーの量産1号車は1981年に完成した。生産は1995年まで続けられ、唯一の輸出先であるサウジアラビア向けの400両を含めて、約6,800両が製造された。時間の経過とともに、A1、A2、A3と段階的に能力を強化され、最新モデルは爆発反応性装甲、車長用独立感熱画像装置(CITV)、出力強化型のエンジンとトランスミッションを採用している。
ブラッドリーの車体は、大量生産された多連装ロケット・システム(MLRS)に利用されている。また、特殊用途型としては、M7 FIST(火力支援チーム)車両やM6ブラッドリー・ラインバッカーなどがある。M6では、TOWの2連装発射装置の代わりに、スティンガー撃ちっ放し型地対空ミサイル4発を常時発射可能な状態で収めたポッド1基が搭載されている。ブラッドリーは1991年の湾岸戦争でイラク軍の戦車を撃破し、2003年のイラク戦争にも投入された。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲偵察および斥候を主任務とするM3ブラッドリーは、乗員3名に加えて2名の斥侯が搭乗する。(写真/U. S. Army)

M2A3ブラッドリーIFV
乗員:3名+兵員7名
寸法:全長6.55m、全幅2.97 m、全高3.38m
エンジン:出力600馬力のディーゼル・エンジンとオートマチック・トランスミッション
重量:30,391kg
性能:最大路上速度61km/h、最大航続距離400km、渡渉水深/水陸両用、登坂能力60%、越堤能力0.91m、越壕能力2.54m

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2013/09/24


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