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ボーイングB-17 フライング・フォートレス

【第13回】ボーイングB-17 フライング・フォートレス <爆撃機>


アメリカ陸軍航空隊が1934年に発行した爆撃機の仕様書は、「戦略目標を昼間に攻撃する最も確実な手段は、高高度を飛行する重武装の爆撃機である」という持論を具体化したものであった。これに基づいて設計されたのがボーイングB-17フライング・フォートレスである。

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大きな垂直尾と翼尾部の銃座

デアゴスティーニ編集部

▲多くのB-17Fが前方に機関銃を取り付ける改修を受けたが、それでもドイツ戦闘機による前方からの攻撃には弱かった。(写真/DeA Picture Library)

ボーイング社はモデル299フライング・フォートレスを設計し、1935年7月28日に初飛行させた。フライング・フォートレスとは、「空飛ぶ要塞」という意味だ。1937年には12機のY1B-17試験機(後にB-17)による運用試験が開始され、少数のB-17Bが作られた。さらに1940〜41年にB-17Cが、1941年にはB-17Dが製造された。次に登場したB-17Eでは、その後のB-17の特徴となる大きな垂直尾翼と尾部の銃座が導入されたほか、コックピットのすぐ後ろと胴体中部下側に動力式の2連装ターレットが取り付けられた。B-17Eは512機が製造され、ヨーロッパで実戦に参加したアメリカ陸軍航空隊初の重爆撃機となったのである。1942〜43年に3,400機製造されたB-17Fは、機首に大型の1枚式透明パネルを装備していた。これに続いた主要型のB-17Gは、ボーイング社のほかダグラス社とロッキード・ヴェガ社でも製造され、合計製造機数は8,680機に達した。B-17Gでは機首の下に2連装機関銃を搭載したターレットが取り付けられたが、これはドイツ空軍機の正面攻撃に対抗するための兵装強化策であった。
B-17各型の合計生産数は12,731機。うちボーイングによるものは6,981機で、ダグラスが3,000機、2,750機がロッキード傘下のベガ・エアクラフトによって製造された。

伝説的な活躍

デアゴスティーニ編集部

▲1944年頃、爆撃を行うB-17G。

第二次世界大戦時のフライング・フォートレスは主としてヨーロッパに展開し、東アジアで参戦した機数はそれよりもはるかに少なかった。B-17は数々の爆撃作戦に参加して伝説的な活躍を見せた。初期の太平洋戦域や、中期までの北アフリカ・地中海・フランスでの偵察と戦術爆撃、そして後期は1943年半ばからのドイツ本土への戦略爆撃に本格的に運用された。特にドイツ本土爆撃でドイツの工業力を空から喪失させ、ヒトラーを敗北に導いた。最大の特徴は、敵軍よりも重要な敵の工業組織を目標にするために「護衛なし」で「長距離を行ける」爆撃機であるという点にある。アメリカは「護衛戦闘機を付けずに昼間爆撃を行う」という無謀な方針をとっていたことから、爆撃機部隊に大きな損害が出るようになった。このため、一時しのぎの策として、一部のB-17の火力を強化してYB-40「護衛機」に仕立てるという手段がとられ、中には30挺もの機関銃を搭載した機体もあった。イギリス空軍の爆撃機軍団と沿岸軍団も、フォートレスの制式名称で少数のB-17C、B-17F、B-17Gを使用した。飛行高度高く、優れた性能と強い防御力はドイツ空軍を悩ませた。
南太平洋戦では、パプアニューギニアのポートモレスビーを主たる基地として出撃し、ラバウルやブインなど爆撃で活躍した。しかし、航続距離に優れるB-24が揃ってくると、1942年から1943年にかけては偵察や救難などに従事している機体を除きB-17装備部隊は順次B-24に改編されていった。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲1942年の1月、ニューヨーク・マンハッタン上空を飛行するB-17G。(写真/DeA Picture Library)

ボーイングB-17Gフライング・フォートレス
タイプ:10人乗り昼間中/重爆撃機
寸法:全幅31.62m、全長22.78 m、全高5.82m、主翼面積131.92m2
エンジン:出力1,200馬力のライト・サイクロンR-1820-97星形ピストン・エンジン4基
重量:自重16,391kg、最大離陸重量32,660kg
性能:最大速度462km/h(高度25,000ft)、高度6,096mへの上昇時間37分、実用上昇限度10,850m、航続距離3,220 km(爆弾2,722kg搭載)
兵装:機首下、コックピット後部、胴体中央下面および尾部の各ターレットに12.7mm機関銃2挺、機首両側面、通信士ハッチおよび胴体側面の各機関銃マウントに同口径機関銃各1挺、加えて最大7,983 kgの爆弾

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2014/01/29


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コメント1件

tanas02

tanas02
小学生のころ、「爆撃命令(Twelve O'clock High)」という名前でTV放送されていました。レベル製のモデルを2-3機つくりましたね。子供なので塗装無しでした。なつかしいなあ。

02月01日 12:04このコメントを違反報告する


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