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リパブリックP-47サンダーボルト

【第15回】リパブリックP-47サンダーボルト  <護衛/戦闘爆撃機>


リパブリックP-47サンダーボルトはアメリカのリパブリックにより製造されたレシプロ単発戦闘機である。P-47は、第二次世界大戦におけるアメリカの三大傑作戦闘機のひとつ。戦闘機としては大型で、P-43を原型としており、開発はアレクサンダー・カートヴェリの指揮の下に進められた。

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量産型P-47BからP-47Dへ

デアゴスティーニ編集部

▲力強い印象を与えるP-47は、第二次世界大戦でアメリカ陸軍航空軍が使用した最大にして最も重い単座戦闘機であった。写真のP-47Bは第56戦闘航空群の所属機で、この部隊はヨーロッパ戦域にサンダーボルトを初めて登場させた。(写真/DeA Picture Library)

1941年5月6日に初飛行したXP-47Bは、後部胴体に排気ターボチャージャーを取り付けた出力2,000馬力のプラット&ホイットニーR-2800エンジンを装備し、兵装は主翼内に搭載した12.7mm機関銃8挺であった。複雑なターボチャージャーシステムを備えていた割には損傷に強く、8丁の機関銃は敵に大きなダメージを与えることができた。
量産型P-47Bは試作機から比較的軽度の改修が加えられただけで、速度は691km/h。この型は最終的に171機が製造された。P-47Bは第56および78戦闘航空群に配備されて1943年1月にイギリスに展開し、同年4月8日にドイツ爆撃に向かうB-17の護衛戦闘機として初めて実戦に参加した。第二次世界大戦中、P-47は米国以外の連合国の航空部隊でも使用された。初期の頃のP-47は、上昇率が低くて運動性も鈍かったが、機体が頑丈で大きな損害を受けても基地に戻れる確率が高く、兵士の間では人気が高かった。
続くP-47Cでは、胴体が延長されて胴体下に増槽の取り付けが可能になった。サンダーボルトの主要型となったのはP-47Dで、12,602機が製造された。この型では水噴射による出力増加が可能になり、後期の生産機ではキャノピーをバブル型にして、その後方の胴体が低く切り下げられていた。後部胴体が盛り上がったそれまでのP-47は「レザーバック(野生の豚の一種)」と呼ばれていた。

参戦の記録

デアゴスティーニ編集部

▲ヨーロッパ戦線でのP-47(写真/DeA Picture Library)

P-47は参加したすべての戦域で非常に有効な働きを見せ、P-47Dは主にイギリス、中東および極東で戦闘に参加した。3個の増槽を取り付けると、同機はドイツの奥深くまで爆撃機を護衛することができた。また、P-47Dは自らもかなりの量の爆弾を搭載でき、ヨーロッパ戦最後の年には連合軍の主力対地攻撃機として活躍。1943年3月から対日戦が終了するまでの間、P-47は出撃1回あたりの戦闘損失が0.7%という驚異的に低い値を記録し、損失1機につき4.6機を撃墜していた。ヨーロッパ戦域では、P-47パイロットは空中戦闘によって3,752機を撃墜したほか、地上で3,315機を破壊したと報告されている。ビルマでは、イギリス空軍の16個飛行隊がP-47BをサンダーボルトMkIとして、P-47DをMkIIとして使用した。
ドイツがV-1飛行爆弾やジェット/ロケット戦闘機を繰り出すと、これに対抗できる短距離高速機が必要になり、P-47Mが大急ぎで開発された。この型は基本的にはP-47Dの後期生産機で、ターボチャージャーを改良して高度32,000ft(9,754m)における最高速度は762km/hに達した。ヨーロッパに送り込まれたのは1944年であった。太平洋方面専用に開発された長距離型のP-47Nは1,816機が製造された。この型では、P-47としては初めて、先を丸くして広げた主翼が採用されたが、これは翼内タンクを増設するためである。この搭載燃料の増加によって航続距離は3,781kmとなり、1945年にB-29が実施した対日爆撃の護衛が可能になった。長距離飛行を可能としたD型やN型はヨーロッパ戦線、太平洋戦線などで爆撃機の護衛として活躍したほか、翼下にロケット弾や爆弾を搭載して戦闘攻撃機としても活躍している。P-47の総製造機数は15,675機に達し、史上最も幅広く製造されたアメリカ戦闘機となった。
戦後、P-47は、1948年からF-47に改称され、1949年まで空軍で、1953年まで州空軍で運用された。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲大戦中のP-47サンダーボルト。リパブリック社の飛行機は「サンダー」の愛称がつけられる。

リパブリックP-47D
(サンダーボルトMkII)
タイプ:単座長距離戦闘機/戦闘爆撃機
機体寸法:全幅12.43m、全長11.01m、全高4.32m、翼面積27.87m2
エンジン:出力2,300馬力のプラット&ホイットニーR-2800-59星形ピストン・エンジン1基
重量:空虚重量4,536kg、最大離陸重量8,800kg
性能:最大速度689km/h(高度30,000ft)、高度6,095mへの上昇時間9.0分、実用上昇限度12,800m、航続距離2,028 km(増槽使用時)
兵装:主翼内に12.7mm機関銃8挺、そのほかに1,000lb (454kg)爆弾2発、127mmロケット弾10発またはナパーム弾を搭載可能

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2014/03/24


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