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MiG-21フィッシュベッド

【第23回】ミコヤン・グレヴィッチMiG-21フィッシュベッド  <戦闘機>


MiG-21PFはソ連のミグ設計局が開発した戦闘機。大きな機首コーンを取り付けて就役した最初の“フィッシュベッド”で、これは大型のR1Lレーダーを装備するために必要となったものである。1960年代に大量生産され、ソ連の防空連隊をはじめ世界各国に配備がされた。

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MiG-21の誕生

デアゴスティーニ編集部

▲設計技師ミコヤンとグレビッチの頭文字からその名がつけられたMiG-21。(写真/DeA Picture Library)

1953年、ソ連空軍科学研究局は新戦闘機に対する要求仕様を公示し、これに応じてミグ設計局は、アフターバーナー付きターボジェット単発で、大量の燃料や重い電子装置・兵装は搭載しない小型超音速戦闘機を提案した。その後、要求性能は改定され、この新型戦闘機は、密接な地上管制の下に昼間の局地防空を行い、機関砲のみによる攻撃を実施することが求められるようになった。
ミグ設計局は後退翼のYe-2とデルタ翼のYe-4という2種類の試作機を製作し、前者は1955年2月14日、後者はその数日後に初飛行を行った。その後、両機には数多くの改修が施され、1957年の最終比較試験でデルタ翼機が採用された。さらに設計変更を加えたYe-6/3は1958年12月に初飛行し、ただちに30機の生産が決定されて、MiG-21Fと名づけられた。
誕生の時点からMiG-21には不断の性能向上が図られ、3世代に相当する仕様変更が行われた。最初に全規模生産されたのは、MiG-21Fの兵装を変更したMiG-21F-13で、この型は中国が成都殲撃7型Ⅰ(J-7I。輸出型はF-7)の名称でコピー製造している。次に登場したMiG-21Pでは機関砲が撤去され、兵装はミサイル2発のみとなった。続くMiG-21PFでは新型レーダーが搭載され、その輸出向け仕様機はMiG-21FLと呼ばれた。MiG-21PFMでは新しいキャノピー、搭載電子機器、兵装などが取り入れられた。
第2世代になると、原型の軽量戦闘機構想から離れて徐々に機体重量は増加し、複雑化してきている。MiG-21R偵察機型は偵察用の赤外線装置、TVカメラ、レーザー・センサー・ポッドを搭載、Mig-21SはMiG-21Rの戦闘機型、MiG-21SMは運動性向上型、MiG-21MFはエンジン推力増加型で強力なレーダーと兵装を搭載、MiG-21SMTでは燃料搭載量が増加している。
第3世代のMiG-21bisははるかに進歩した高性能型で、在来型よりも大きな兵装搭載能力を備えている。この型は多くの国に採用され、一部の国では現在も第一線機として活躍中だ。さらに、新たな性能向上型MiG-21も数か国から提案されている。

世界中の戦場に参加

デアゴスティーニ編集部

▲第二世代のMiG-21SM。運動性能を向上させた機種だ。

第二次世界大戦後、これほど大量に生産され(旧ソ連で10,000機以上、中国とインドで約2,000機)、また多種多様な派生型が製作された戦闘機は、MiG-21だけである。加えて、これほど多数の国々(56か国以上)の空軍に配備された戦闘機はまさに空前絶後であり、さらにこれほど数多くの紛争に実戦参加した戦闘機はほかには見当たらない。
世界中で使用されたMiG-21は、必然的に多くの戦争に参加することになった。その初陣は1965年の第二次印パ戦争で、インド軍のMiG-21がF-86FやF-104Aと戦った。さらにMiG-21は、1971年の第三次印パ戦争でも本格的に参戦している。インド空軍はMiG-21の最大顧客で、取得数は1,000機近くと他を圧倒している。このうち700機以上は、HAL社がライセンス製造したものだ。インドでは国産軽戦闘機の開発が遅れているため、それが配備されるまでの暫定措置として、大量のMiG-21bisを改良する必要に迫られた。同国は1994年にミグMAPOのMiG-21-93プログラムを選択し、最初の改良機が1998年10月に初飛行した。しかし、その後の遅れにより、MiG-21Iの最初の12機が就役したのは2002年後期のことであった。この改良プログラムの中心となるのは、コピョ多モード・レーダーへの換装である。同レーダーはMiG-29M戦闘機のジューク・レーダーから発展したもので、R-27RIセミアクティブ・レーダー誘導およびRVV-AE(R-77)アクティブ・レーダー誘導ミサイルを含む視程外(BVR)攻撃兵器のほか、Kh-31P/Kh-25MP高速対レーダー・ミサイル、Kh-31A/Kh-35対艦ミサイル、KAB-500 Kr TV誘導爆弾など、多様な兵器とともに使用できる。インドのMiG-21-93には、衛星による修正が可能なリング・レーザー・ジャイロ式慣性航法装置や軽量レーダー警戒受信機を含め、いくつかの西側製電子機器も取り入れられている。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲エンジン推力増加型で強力なレーダーと兵装を搭載したMiG-21。

ミコヤン・グレヴィッチMiG-21PFM“フィッシュベッドF”
タイプ:単座多用途戦闘機
寸法:全幅7.15m、全長15.76 m(プローブ含む)、全高4.13 m、主翼面積23.0m2
エンジン:ドライ時推力38.26 kN、アフターバーナー使用時60.57kNのMNPKソユース(ツマンスキー)R-11F2S-300ターボジェット1基
重量:自重5,350kg、通常搭載重量7,960kg、最大離陸重量9,080kg
性能:最大水平速度2,125km/ h(高度11,000m、クリーン時)、海面高度最大上昇率7,500m/min以上(ミサイル2発と燃料50%搭載時)、実用上昇限度19,000m、フェリー距離1,300km以上(800r入り燃料タンク1個携行時)
兵装:23mm GSh-23機関砲1門、加えて最大500kgの兵装品を搭載

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2014/11/27


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