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フォッケ・ウルフFw190

【第33回】フォッケ・ウルフFw190 <単座戦闘機>


フォッケ・ウルフFw190は、第二次世界大戦のドイツ空軍における主力戦闘機で、クルト・タンクが設計した。メッサーシュミットBf109と双璧を成す名機で、ドイツ航空戦力の主力を担った。愛称は「ヴュルガー」(百舌)。

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ウルフ Fw190の誕生

デアゴスティーニ編集部

▲フォッケ・ウルフFw190G。主翼に爆弾または燃料タンク用のラックがあり、さらに1,800kg爆弾用のETC01胴体中心線ラックを取り付けていた。

フォッケウルフ Fw190の登場時期はBf109よりも少し遅く、同機が提案された1937年には、すでにメッサーシュミットBf109の配備が開始されていた。登場当時、関係者はこの新型機がBMW社の大型空冷星形エンジンを搭載していることに驚いた。「液冷王国」であった当時のドイツ空軍にあって、唯一強力な空冷エンジンを搭載した主力戦闘機として優れた飛行性能を見せたからだ。試作機の初飛行は1939年6月1日で、続いて14気筒のBMW801星形エンジンを搭載した前量産型Fw190A-0が作られた。Fw190A-0には翼幅の広い型と狭い型の2種類があったが、試験の結果、量産機に選択されたのは前者であった。
Fw190A-1戦闘機は、1941年半ばにドイツ空軍の部隊に配備されると、イギリスのスピットファイアMkVよりも優れた性能を示した。Fw190Aシリーズでは、このほかにもさまざまな型が製造されている。Fw190A-3はBMW801D-2エンジンを搭載し、7.92mm機関銃2挺と20mm機関砲4門を装備した。これに水メタノール噴射で出力を増加させたのがFw190A-4で、戦闘爆撃型、爆撃攻撃型、熱帯地型が作られた。Fw190A-5は機首をやや延長したのが特徴で、A-5の派生型としては、30mm機関砲6門を積んだA-5/U12と魚雷搭載戦闘機のA-5/U14およびU15があった。1943年12月に量産に入ったFw190A-7およびA-8は、火力と装甲を強化したことが特徴であった。Fw190A-8/U1は複座の機種転換訓練機であった。

最高の戦闘機

デアゴスティーニ編集部

▲イギリスに不時着したFw 190 A-3。1942年

Fw190Aは優れた戦闘機であったがその心臓部である空冷星形エンジンBMW 801は、1段2速の遠心式過給器を装備し、高度5,600m-5,700mで1,440馬力を発揮するものの、高度6,000-7,000mを超えると出力が急激に低下した。このため1942年以降、2段2速過給器やターボチャージャーを装備した連合軍の新型戦闘機に苦戦。出力強化型のBMW 801を搭載したB型、液冷のDB 603 Aを搭載したC型、液冷のJumo 213 Aを搭載したD型が計画された。Aシリーズに続く主要量産型がFw190FとFw190Gで、1943年夏以降に制式化された戦闘爆撃機型・長距離戦闘爆撃機型である。合計6,644機または6,640機が生産された。これらは最大1,800kgの爆弾を積むことができる対地攻撃専用の戦闘爆撃機であった。
次に量産されたFw190Dでは、機首を延長して、ユンカース・ユモ213液冷エンジンを環状のカウリング内に搭載していた。この型で主力となったFw190D-9は1944年秋にドイツ空軍に納入され、「ドイツ空軍最高のレシプロ戦闘機」の名をほしいままにした。Fw 190 D-9、愛称ドーラ(Dora、ドーラ9、長鼻ドーラ)、が量産されることとなった。この量産の影では、C型と同様に与圧キャビンの無いD-1型、与圧キャビンを装備したD-2型がA-0型やC型からの転用も含め用意された。高度6,200mでMW50を使用して732km/h、上昇限度13,200mの性能を発揮しているD-9は水メタノール噴射装置付きで出力2,240馬力のユモ213Aエンジンを搭載し、機関砲2門と機関銃2挺の火器を装備、最大速度は685km/hであった。
Fw190シリーズで最後に開発されたのは、翼幅の広いフォッケ・ウルフTa152であった。同型は火力をさらに強化し、出力増強装置付きのユモ213E/Bエンジンを搭載していた。高度12,500mでの最大速度は実に760km/hに達した。しかし、少数のTa152H-1戦闘機がドイツ空軍に納入される頃には、終戦がすぐ間近に迫っていた。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲初期の戦闘機フォッケウルフ Fw190 A。

フォッケ・ウルフFw190A-8
タイプ:単座戦闘機
機体寸法:全幅10.50m、全長8.84m、全高3.96m、主翼面積18.30m2
エンジン:出力2,100馬力のBMW801D-2星形ピストン・エンジン1基、水メタノール噴射装置付き
重量:自重3,170 kg、最大離陸重量4,900kg
性能:最大速度654km/h(高度6,000m)、初期上昇率720m/ min、実用上昇限度11,400m、通常航続距離805km
兵装:機首に7.92mm機関銃2挺、主翼に20mm機関砲最大4門、加えて胴体と主翼の下に各種の爆弾、機関砲およびロケット弾を搭載可能

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2015/09/25


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