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ホーカー・ハリケーン

【第38回】ホーカー・ハリケーン <単葉戦闘機>


 ホーカー・ハリケーンは、イギリスのホーカー・エアクラフト社によって1930年代に設計されたレシプロ単発・単座戦闘機である。第二次世界大戦でイギリス空軍を始めとする連合軍で使用され、バトル・オブ・ブリテンなどで広く活躍した。

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ハリケーン登場

デアゴスティーニ編集部

▲1944年、ビルマ戦線で橋を攻撃する戦闘爆撃機型ハリケーン Mk. IIC。

 イギリス空軍で最初の単葉戦闘機であり、最高速度300mph (483km/h)を初めて突破した航空機でもあるハリケーンは、ホーカー社のシドニー・カムが設計し、1935年11月6日に初飛行した。1934年、財政に余裕があったロールス・ロイス社がPV.12 エンジンの開発に成功し、これが契機となってホーカー社が単葉単座戦闘機の開発に着手したのだ。それまでのイギリス空軍主力戦闘機は複葉機で、最高速度が約360km/h、武装は7.7mm機関銃2丁というホーカー・フューリーであった。
 1937年12月に就役したハリケーンMkIは、1,030馬力のロールスロイス・マーリンIIエンジンを搭載し、7.7mm機関銃8挺を積んでいた。
1940年の「バトル・オブ・ブリテン」で、MkIはイギリス空軍戦闘機軍団の主力機種として本土の防衛にあたった。この戦いで同機が挙げた撃破数は、ほかのあらゆる防空手段の合計よりも多かった。
 MkIに続いて、1,280馬力のマーリンXXを搭載したハリケーンMkIIAが1940年後期に登場し、1941年には機関銃12挺を積んだMkIIBと20mm機関砲4門を積んだMkIICが開発された。これらの型は、主翼下に500lb(227kg)爆弾2発やドロップ・タンクなどの兵装品を積むことができた。用途も非常に幅広く、戦闘機、戦闘爆撃機、夜間戦闘機、侵入攻撃機、写真偵察機などとして1943年まで全戦線で使用され、極東では終戦まで使用された。

ハリケーンの性能

デアゴスティーニ編集部

▲1940年11月、ハリケーンに搭乗したエース・パイロットであるローランド・ロバート・スタンフォード・タック。第257飛行隊を指揮した。

 第二次大戦が始まった1939年9月にイギリス軍は19個飛行隊(戦闘機中隊)でハリケーンへの切り換えを完了した。ハリケーンの機体は修理が容易で、弾が機体を貫通するだけで墜落に至らないことが多かった。また、軽量なため墜落時の速度が遅く、パイロットの脱出もより容易であった。
 1942年に導入されたハリケーンMkIIDは口径40mmの対戦車砲を積んでいた。この砲は主翼下に2門が取り付けられ、北アフリカでは特に大きな成功を収めた。MkIVは「ユニバーサル翼」を採用したのが特徴で、これによって、MkIIに搭載可能なすべての兵装品に加えて、最大8発の60lb(27.2kg)ロケット弾を積むことができた。
 1943年にはマーリン 21またはマーリン 22 エンジンを積み、E翼を装着した万能型のMk. IIEが完成した。後にMk. IIEはMk. IVに改称した。Mk. IVのE翼は爆弾や増槽だけでなく、3インチ対地ロケット弾を搭載できるようになった。前線の部隊では、イスパノ・スイザ機関砲よりもS型40mm機関砲、ロケット弾、爆弾などの装備が好まれ、ヨーロッパ戦線でハリケーンはドイツ軍の戦車や強固な橋梁の破壊に投入され、より高性能で対地攻撃に向いたホーカー タイフーンやホーカー テンペストが配備されても終戦まで戦い続けた。
 ハリケーンは全部で14,231機が製造されたと考えられており、このうち1,451機がカナダ製(ハリケーンMkX、XI、XII)である。また、この合計数には多数の海軍型シー・ハリケーンが含まれている。ハリケーンはドイツ軍の戦闘機と戦うには速度が不十分と見られていたが、運動性は非常に優れていて、かなり大きな損害にも耐えることができた。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲ケンブル基地を飛び立ったハリケーン Mk. I

ホーカー・ハリケーンMkIIC
タイプ:単座戦闘爆撃機
寸法:全幅12.19m、全長9.75 m、全高3.99m、主翼面積23.92m2
エンジン:出力1,280馬力のロールスロイス・マーリンXX V型12気筒ピストン・エンジン 1基
重量:自重2,631kg、最大離陸重量3,674kg
性能:最大速度541km/h(高度12,500ft)、高度6,095mへの上昇時間9分6秒、実用上昇限度10,850m、航続距離1,740km(機内燃料のみ)
兵装:主翼に20mm機関砲4門、加えて主翼下に500lb (227kg)爆弾2発または 60lb(27.2kg)ロケット弾8発または409r入りドロップ・タンク2個を携行可能

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2016/02/26


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