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ツェッペリン・スターケンRシリーズ

【第59回】ツェッペリン・スターケンRシリーズ <爆撃機>


 ツェッペリン・シュターケン Rシリーズは、1915年から1919年にかけてツェッペリン飛行船会社が製造し、第一次世界大戦で使用されたドイツの複葉爆撃機である。それまで、巨大な爆撃機は誰も設計したことがなく、参考になるような経験すらなかったため、まったくの白紙から設計された。

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初めての大型爆撃機

デアゴスティーニ編集部

▲7人乗り爆撃機、ツェッペリン・シュターケン R.VI。

 RシリーズのRはドイツ語の「Riesenflugzeug(巨大航空機)」の頭文字。第一次世界大戦が始まってまもない頃、ドイツのフォン・ツェッペリン伯爵は、祖国が戦争を遂行する上で大型爆撃機が非常に重要になると予見し、その開発に着手した。陸上機型の設計はバウマン教授の指導の下で開始され、まずツェッペリン・スターケンVGO.Iが完成した。この機体によって、後に続く大型機の基本的な機体形状と大きさが決定づけられることになった。複葉の主翼と尾翼、ほぼ平板になった胴体側面などを特徴とするVGO.Iは、陸上ではテイル・スキッド方式の固定降着装置によって機体を支え、主降着装置には複数の車輪、機首下にも2個の車輪が取り付けられていた。
 VGO.Iは1915年4月11日に初飛行したが、3基エンジンでは出力不足とされ、エンジン換装が行われることになった。
量産型R.VIの1号機は1917年6月に初めて納入された。この機体は、出力245馬力のマイバッハMb.IVエンジン4基を搭載していた。R.VIの製造数は合計18機で、1機はツェッペリン・スターケン社によって、残りはアヴィアティク(6機)、オストドイッチェ・アルバトロス・ヴェルケ(4機)、シュッテランツ(7機)の各社で下請け製造された。R.VIの爆弾最大搭載量は2tだが、ロンドンなど長距離爆撃の際は1t程度に抑えられていた。

Rシリーズの派生型

デアゴスティーニ編集部

▲オーストラリア空軍にレンドリースされたSB2C-1の陸軍仕様A-25A。

 これらに続いて、ほぼ同じR.VII、R.XIV(3機)とR.XV(3機)が1918年に製造され、両型ともMb.IV 5基を搭載した。アヴィアティク社が開発した新しい4発型には、R.XVI(AV)の名称が付与された。220馬力のベンツBz.IVa 1基と530馬力のBz.VI 1基を各ナセルに取り付けたこの機体は、3機が製造されるはずであったが、終戦までに完成したのはわずかに1機であった。
 その他のタイプとしては、機首に2基のメルセデスD.III、ナセルに4基のベンツBz.IVを搭載したR.VII(1機製造)、出力260馬力のメルセデスD.IVaを4基搭載したタイプL双フロート水上機(13メートルの長いジュラルミンフロートを備えたR.VI)、エンジンは同じだが胴体が完全に新しくなったタイプ8301双フロート水上機(3機製造)がある。ツェッペリンRシリーズの機体は、すべて全体的な形状が非常に似通っていた。

諸 元

ツェッペリン・スターケンR.VI
タイプ:7人乗り重爆撃機
寸法:全幅42.20m、全長22.10m、全高6.30m、主翼面積332m2
エンジン:出力245馬力のマイバッハMb.IVまたは260馬力のメルセデスD.IVa 6気筒直列ピストン・エンジン4基
重量:自重7,921kg、最大離陸重量11,848kg
性能:最大速度135km/h、実用上昇限度4,320m、最大航続時間10時間
兵装:7.92mmパラベラム機関銃4挺、加えて短距離任務時に最大2,000kgの爆弾を搭載

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2017/11/28


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