模型を作ってシェアするホビーコミュニティ ホビコム by デアゴスティーニ

ダグラスB-66デストロイヤ−

【第65回】ダグラスB-66デストロイヤ− <爆撃機>


 ダグラスB-66は、アメリカのダグラス・エアクラフトがアメリカ空軍向けに軽爆撃機(戦術爆撃機)および偵察機として開発した航空機である。愛称はデストロイヤー(Destroyer)。アメリカ海軍向けのA3D攻撃機を基に改設計したものである。

ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは


海軍機からの改造

▲RB-66C デストロイヤーはベトナムの戦場で多くの任務に駆り出された。

 朝鮮戦争に参加したアメリカ空軍は、高性能の戦術爆撃機の必要性を痛感し、その導入を急ぐために、アメリカ海軍のダグラスA3Dスカイウォリアの陸上運用型を購入することを決定した。ダグラス社は、A3Dを基本とするRB-66Aデストロイヤー全天候/夜間写真偵察機の前量産型5機の製造契約を獲得し、1954年6月28日に初号機を初飛行させた。
RB-66Aは、全体的にはA3Dの基本機体形状を引き継いでいたが、海軍型で採用されていた着艦フック、強化型降着装置、主翼折り畳み機構は取り外された。主翼には空力面での変更が加えられ、3名の搭乗員全員分の射出座席が取り付けられた。また、複数台のカメラが装備されて爆撃/航法レーダーも搭載できるようになるなど、搭載機器にも変更が加えられた。最初の型のエンジンは、静止推力42.57kNのアリソンYJ71-A-9ターボジェット2基であった。
RB-66Aの試験で好結果が得られたことから、続いて最初の完全量産型となるRB-66Bの製造契約が結ばれた。この型は、推力45.37kNのJ71-A-11または-13エンジンを搭載した。合計145機が製造されたRB-66Bの初号機は1955年3月に初飛行し、アメリカ空軍への納入は1956年2月1日に開始された。

デストロイヤーの各型

▲B-66Bは純粋な爆撃機型だったが、実戦で本来の任務に投入されなかった。

 デストロイヤーの量産型にはB-66B、RB-66C、WB-66Dなどがあった。B-66Bは爆撃機型で、エンジンはRB-66Bと同じであるが、カメラの代わりに最大6,804kgの爆弾を積むことができた。B-66Bは72機が製造された。RB-66CはELINT(電子情報収集)およびECM(電子戦)型で、J71-A-11または-13エンジンを搭載して36機が製造された。RB-66Cの搭乗員は7名であるが、この中には5名のレーダー操作専門員が含まれ、うち4名はもともと爆弾倉だった区画に乗り組んだ。J71-A-13エンジンを搭載するWB-66D作戦地域気象偵察機は36機が製造された。この型では、搭乗員5名のうち2名の座席と操作機器が旧爆弾倉内に設けられた。EB-66B/C/Eは、B-66およびRB-66の機体を改修して作られたECM型で、ベトナム戦争中に敵レーダーの位置把握、分類および妨害に非常に大きな役割を果たした。しかし、実戦での使用頻度が高かったため、機体の疲労が激しかった。
 F-105のような搭載量の大きい戦闘爆撃機の登場によって、アメリカ空軍において軽爆撃機は不要とみなされるようになり、1962年には退役した。しかしB-66は機体規模に余裕があったことから電子戦機や気象偵察機にも転用され、電子戦機型はベトナム戦争にも投入され、1973年まで運用された。

諸 元

ダグラスRB-66Bデストロイヤー
タイプ:3座全天候昼/夜間偵察機
寸法:全幅22.10m、全長22.91 m、全高7.19m、主翼面積72.46m2
エンジン:定格静止推力各45.37kNのアリソンJ71-A-11または-13ターボジェット・エンジン2基
重量:自重19,720kg、最大離陸重量37,648kg
性能:最大速度1,015km/h(高度6,000ft)、巡航速度845 km/h(最適高度)、初期上昇率1,475m/min、実用上昇限度11,855m、戦闘行動半径1,489km(標準燃料および兵装搭載時)
兵装:レーダー制御による旋回式尾部銃座に20mm機関砲2門

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2018/05/28


ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは



コメント0件


コメントを書く1,000文字以内

Ms_noimage

コメントを投稿するにはログインが必要です。