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マクダネル・ダグラスF-4GファントムII 

【第69回】マクダネル・ダグラスF-4GファントムII <戦闘機>


 F-4は、アメリカ合衆国のマクドネル社が開発した艦上戦闘機である。アメリカ海軍をはじめ、多くの国の軍隊で採用された。愛称はファントムII。ワイルド・ウィーズルは、F-105Gの本格的な後継機としてF-4Eをアメリカ空軍の要求に合わせ改修、対レーダーミサイルを主武装とする。

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任務はレーダー制圧

▲F-105の後継機であるF-4G ワイルド・ウィーズル。

 アメリカ軍は、ベトナムの戦場で多用された旧ソ連製のSA-2“ガイドライン”地対空ミサイルに対し、ダグラスEB-66 (空軍)とグラマンEA-6A/EA-6B(海兵隊/海軍)による限定的な反撃しかできなかった。このため、より高性能の対レーダー攻撃機の開発が進められ、その結果誕生したノース・アメリカンF-100とリパブリックF-105は、より大きなレーダー制圧成果を挙げることに成功した。こうした努力の延長として、より高い性能と攻撃能力を誇るマクダネル・ダグラスF-4ファントムIIに、レーダー制圧任務を受け持たせることが検討された。
 1972年、36機のファントムIIが暫定的にF-4Cワイルド・ウィーズルIVに改修され(これらは非公式にEF-4Cと呼ばれた)、ウェスティングハウス製のECM(電子戦)ポッドとAGM-45シュライクARM(対レーダー・ミサイル)を積んで、標準型F-4Cによる通常攻撃任務にしばしば随伴した。

ワイルド・ウィーズルV

▲AIM-7F、AGM-65A、AGM-88を二発ずつ搭載しているF-4G。

 その後、より大規模な改修プログラムが実施されることになり、合計116機のF-4Gが製造された。これらは改良型ワイルド・ウィーズル、またはワイルド・ウィーズルVと呼ばれ、寿命延長プログラムのため工場に戻されたF-4Eを改造して作られた。F-4GではM61A1内蔵機関砲が撤去され、AN/APR-38レーダー・ホーミング/警戒受信機(RHAWS)が装備された。AN/APR-38の関連電子機器の多くは、垂直尾翼上端に取り付けた円筒形のフェアリング内に収められた。AN/APR-38はテキサス・インスツルメンツ製コンピューターと連結され、また機体各所から52基以上のアンテナが突き出していた。
 自己防御兵装は、後部胴体下面のくぼみに搭載する2発のAIM-7スパロー空対空ミサイル(AAM)だけで、パイロン上のステーションがあいている場合はAIM-9サイドワインダー2発を携行することもあった。AN/ APR-38(後に改良型のAN/ APR-47に交換)は、AGM-45、電子光学誘導AGM-65マヴェリック、AGM-88 HARMと併用でき、自動/ゼロ視界時の兵器発射能力が特徴であった。後期に製造された機体はロラン航法装置を装備し、F-15式の胴体中心線ドロップ・タンクを携行できるよう改修された。
 日本の航空自衛隊をはじめとして、ギリシャ空軍、エジプト空軍、韓国空軍、イラン空軍、トルコ空軍の6ヵ国で配備された。

諸 元

マクダネル・ダグラスF-4GファントムII

タイプ:複座敵防空網制圧機
寸法:全幅11.71m、全長19.20m、全高5.02m、主翼面積49.24m2
エンジン:ドライ時静止推力52.53kN、アフターバーナー使用時79.62kNのゼネラル・エレクトリックJ79-GE-17Aターボジェット2基
重量:自重13,300kg、最大離陸重量28,300kg
性能:最大水平速度2,300km/ h(高度40,000ft、クリーン時)、巡航速度919km/h(最大離陸重量)、戦闘行動半径964km
兵装:主作戦攻撃兵器としてAGM-45シュライク、AGM-78スタンダードARMまたはAGM-88 HARMを搭載。そのほかにAIM-7スパローおよびAIM-9サイドワインダーAAM、AGM-65マヴェリックAGMの各ミサイルのほか、無誘導または集束爆弾などを最大7,258kg携行可能

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2018/09/26


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