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イーグル

【第16回】イーグル  <空母>


イーグルは1942年に改インプラカブル級空母オーディシャスとして起工された。本艦の設計は第二次世界大戦終結当時でも非常に先進的なものであったため、ほぼ設計通りに建造された。その後、1946年1月に艦名がイーグルに改められ、1951年に完成した。

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イギリス2代目のイーグル航空母艦

デアゴスティーニ編集部

▲1951年頃の「イーグル」。大型のタイプ984レーダーが艦橋上部を占有している点と、カタパルト・ブライドル(延長部)がないことが「アーク・ロイヤル」との大きな相違点だった。

1942年に起工されたイギリス海軍の空母「イーグル」(R05)は、もともとは「改インプラカブル」級空母4隻中の1隻で、「オーデイシャス」と名付けられるはずであった(1946年1月、「イーグル」に変更)。第二次世界大戦終結当時でも、同艦は非常に先進的であったため、ほぼ設計どおりに建造されたが、4隻中、「イーグル」同様戦争中に起工された「アーク・ロイヤル」は、数多くの改良を取り入れるために設計が変更され、完成がしばらく保留された。
「イーグル」は1951年に完成したが、当初の設計より武装が削減され、連装114mm両用砲8基、6連装40mmボフォース対空砲8基、連装40mmボフォース対空砲2基、単装40mmボフォース対空砲9基となり、より先進的な捜索レーダーおよび、総数12基のアメリカ製Mk37射撃指揮装置が装備された。航空群にはファイアブランド、ファイアフライ、アタッカーが当初搭載されたが、後にシー・ホーネットとスカイレイダーAEW.Mk1が加わった。総数60機の固定翼機が搭載可能であったが、1954年にはシー・ホーク、アヴェンジャー、スカイレイダー合わせて59機と、ドラゴンフライ捜索・救難ヘリコプター1機が搭載されるようになった。イーグルという艦名のイギリス海軍艦としては15代目であり、航空母艦としては2代目である。
1954年半ばから1955年初頭にかけて近代化改修が施され、5.5°のアングルド・デッキ、ミラー着艦装置が装備され、3基の単装ボフォース砲および1基の6連装ボフォース砲が取り外された。1956年のスエズ紛争においては、同艦は英仏空母部隊の一翼を担い、シー・ホーク、スカイレイダー、ワイヴァーン、シー・ヴェノムで構成される混成航空群を運用して攻撃任務を実施。1959年中頃から1964年中頃にかけて、デヴォンポート造船所において「イーグル」に全面改装が施され、114mm砲および40mm砲がすべて撤去された。また、8.5°のアングルド・デッキが導入され、レーダーが近代化された。新たに4連装シーキャット近距離SAM発射機6基の装備も行われた。搭載機数は固定翼機35機および回転翼機10機に削減され、航空群の内訳はシー・ヴィクセン、シミター、ガネット、およびウェセックス・ヘリコプターとなった。

実戦記録

デアゴスティーニ編集部

▲スエズ紛争に参加することになった「イーグル」。1954年から1955年にかけて行われた改修では、5.5°の角度がついたアングルド・デッキ、ミラー着艦装置が装備され、かわりに単装ボフォース砲3基と6連装ボフォース砲1基が撤去された。

「イーグル」は1956年のスエズ動乱において英仏空母部隊の一翼を担い、シーホーク、スカイレイダー、ワイバーン、シーベノムからなる航空群を運用した。1964年にはインドネシアにおける紛争のため極東に派遣され、続いて1966年には、モザンビーク経由で反乱勢力に石油が供給されるのを防ぐため、ローデシアおよびベイラでの哨戒活動に赴いた。1967年にはアデンにて、紛争地域からのイギリス軍の撤退を支援した。これらの作戦の合間に「イーグル」はバッカニアを搭載できるよう改修を受け、甲板中央部にカタパルトが装備された。1969年に再び極東に展開した後、「イーグル」はイギリス海軍によるファントムの艦上運用試験に使用され、さらに翌年には初の対潜哨戒(ASW)ヘリコプター部隊が配備された。しかし、常時ファントムを運用できるように改装するには費用がかかりすぎるとの政治的判断が下され(実際にはわずかな変更しか必要なかったのだが)、同艦の運用を1970年代初頭で打ち切ることが決定された。
「イーグル」は1972年1月に退役し、その後は事実上「アーク・ロイヤル」の部品取り艦となり、最終的には1978年にスクラップのため回航された。退役当時の航空群は、固定翼機30機と回転翼機6機にまで削減されており、搭載機はバッカニア、シー・ヴィクセン、ガネットAEW.Mk3、ウェセックス・ヘリコプターであった。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲イギリス海軍における初のジェット艦上戦闘機スーパーマーリン アタッカーを搭載した「イーグル」。1953年。

イーグル
排水量:基準44,100t、満載45,100t
寸法:全長247.4m、全幅34.4
m、吃水11.0m、飛行甲板幅52.1m
推進器:ギアード蒸気タービンで出力152,000馬力を供給し、4軸を駆動
速力:31.5kt(58km/h)
兵装:連装114mm両用砲4基(8門)、4連装GWS.22シーキャットSAM発射機6基
電子機器:タイプ984 3次元レーダー1基、タイプ965対空捜索レーダー1基、タイプ963着艦誘導(CCA)レーダー1基、タイプ974航海レーダー1基、ESM装置1基
搭載機:36〜60機(本文参照)
乗員:2,750名

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2014/04/25


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