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カピターニ・ロマーニ級 

【第43回】カピターニ・ロマーニ級 <軽巡洋艦>


 「カピターニ・ロマーニ」級軽巡洋艦は、イタリア海軍の軽巡洋艦で、イタリア海軍が第二次世界大戦中に最後に竣工させた。本級の各艦は古代ローマ軍の隊長クラスの軍人の名にちなんで命名されたことから、「カピターニ・ロマーニ」級と称された。

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超大型駆逐艦

デアゴスティーニ編集部

▲1956年に撮影された「サン・ジョルジョ」。

 「カピターニ・ロマーニ」級軽巡洋艦はフランス海軍が整備し続ける大型駆逐艦「モガドール」級に対抗して建造されたクラスである。フランス海軍の「モガドール」級は、実質的には超大型駆逐艦というべきものであった。しかし、満載排水量4,000t足らずながら同クラスは、イギリス海軍の「ダイドー」級などの軽巡洋艦に火力で勝ることが可能で、その上92,000馬力の出力により、40kt(74km/h)の速力を出すこともできた。この「モガドール」級の出現に警戒感を強め、地中海での活動が脅かされると感じたイタリアの反応は早く、1939年に、わずか6か月の間に12隻もの軽巡洋艦「カピターニ・ロマーニ」級を起工した。しかし、参戦によって建造は進まず、12隻のうち、4隻は建造途中で破壊され、5隻は完成前に沈没、そして3隻のみが1942〜43年に完成した。
 これらの3隻は、「アッティリオ・レゴロ」、「ポンペオ・マーノ」、「スキピオーネ・アフリカーノ」である。就役後の1943年には、「アッティオ・レゴロ」と「スキピオーネ・アフリカーノ」に国産のEC.3型レーダーが搭載された。後に、沈没した5隻のうちの1隻が引き揚げられて艤装が行われ、「ジュリオ・ジェルマニコ」として戦後に竣工した。

重巡洋艦に匹敵する大出力

デアゴスティーニ編集部

▲フランス海軍へ賠償艦として引き渡された「スキピオーネ・アフリカーノ」。

 「モガドール」級より全長が5m弱長い「カピターニ・ロマーニ」級は軽巡洋艦のような外観で、排水量が4倍もあるアメリカの「セーラム」級重巡洋艦と同等の125,000馬力という大きな出力を発する機関を、全幅を広げて搭載していた。この大出力により「カピターニ・ロマーニ」級は43kt(80km/h)の速力を出すことが可能で、防御はまったくといってよいほど施されていなかったが、主砲はカイオ・ドゥイリオ級戦艦の副砲にも採用された、かなり強力なOTO 1937型13.5cm(45口径)砲を装備していた。高角砲は持たず、主力対空兵器にブレダ社製1939年型 37mm(54口径)高角機関砲を、さらに、4連装魚雷発射管が2基装備され、重量は増すが機雷も搭載可能であった。しかし同クラスは古代ローマ神将の名を冠した艦名とは裏腹に、その防御の薄さのせいで、航空支援が受けられないときは輸送船団護衛司令官の頭痛の種となった。
 戦後、「アッティリオ・レゴロ」と「スキピオーネ・アフリカーノ」はフランス艦隊、「ポンペオ・マーノ」と「ジュリオ・ジェルマニコ」はイタリア艦隊にそれぞれ配備された。イタリア船籍のうち、「サン・ジョルジョ」(元「ジュリオ・ジェルマニコ」)は、エンジン換装を経て、1971年まで現役にとどまった。これら4隻とも当初の兵装は取り外し、補給性の観点からイタリア艦にはアメリカの38口径127mm砲、フランス艦には元ドイツの105mm砲が装備された。

諸 元

カピターニ・ロマーニ級
同型艦(就役年):「アッティリオ・レゴロ」(1940)、「ポンペオ・マーニョ」(1941)、「ジュリオ・ジェルマニコ」(1941)、「スキピオーネ・アフリカーノ」(1941)
排水量:基準3,685t、満載5,335t
寸法:全長142.9m、全幅14.4m、吃水4.1m
推進器:ギアード蒸気タービンで出力110,000馬力を供給し、2軸を駆動
速力:40kt(74km/h)
兵装:135mm連装砲4基(8門)、37mm連装対空機関砲4基(8門)、20mm連装対空機関砲4基(8門)、533mm 4連装魚雷発射管2基
乗員:418名

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2016/07/28


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