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レナウン

【第57回】レナウン   <戦艦>


 「レナウン」は、イギリス海軍の巡洋戦艦「レナウン」級の一番艦で、姉妹艦「レパルス」とともに1915年1月25日に同時に起工され、1916年8月に「レパルス」が、9月に「レナウン」が就役した。ユトランド沖海戦に参加できず、第一次世界大戦の残りの二年間ではグランド・フリートに所属し北海で活動した。

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大戦間に行われた近代化

デアゴスティーニ編集部

▲1920年代の「レナウン」。

 スコットランド、グラスゴーのフェアフィールド・シップビルディング & エンジニアリング社によって建造された。両艦は、381mm連装砲3基(6門)を搭載し、軽微な装甲を有していたが、最大の長所はその優れた速力で、4軸のパーソンズ・ギアード蒸気タービンによって最大30kt(56km/h)以上の速力が得られた。これは、第二次世界大戦前夜において低速で旧式であると考えられていた同クラスの戦艦とは大きく異なる点だった。これら両艦は「棺桶船」と呼ばれて非難されながらも、第二次世界大戦でも各地で戦闘に参加した。
 「レナウン」は、第一次世界大戦後の1923年から1926年にかけて再生作業を受けた。戦闘での抗堪性を増大するために装甲が追加され、最初に装着されていた152mmの装甲に代えて、船体の舷側に229mm厚の装甲が装着された。さらに、副砲も換装されたが、これらの改修によって排水量は31,000tに増加することとなった。
 その後「レナウン」には、さらに全面的な近代化改装が行われている。第二次世界大戦勃発直前の1939年9月2日、1936年から3年間にわたって行われた改装を終え、生まれ変わった「レナウン」はポーツマス造船所から姿を現した。
「レナウン」はボイラーの追加装備によって推進器が改良されたほか、発電機も改善された。上部構造物と艦橋も一新され、装甲も追加して、ほぼ全面的に作り変えられた。3基の381mm連装砲塔はいったん撤去され、仰角が30°にまで上がるように改造された。また114mm連装砲10基(20門)、8砲身ポンポン砲3基、4連装12.7mm機関銃4基(16挺)などのまったく新しい対空兵器も装備された。
推進器の軽量化によって重量が低減されたので、その分は弾薬庫上部の102mm装甲と機械室上部の51mm装甲といった、甲板の装甲の強化にあてられた。さらに、浮いた重量でカタパルトとウォラス水陸両用機2機を格納する大きな格納庫も装備できるようになった。

第二次世界大戦と「レナウン」

デアゴスティーニ編集部

▲大改修後の「レナウン」。 竣工時とは艦形が大きく異なっている。

 新生「レナウン」には新たに航空母艦の高速護衛の役割が与えられ、本国艦隊に加わって新型航空母艦「アーク・ロイヤル」とチームを組むことになり、このパートナー関係は長く続けられた。「レナウン」は、1939年11月の南大西洋におけるドイツの「グラフ・シュペー」掃討の後、本国艦隊に戻ってホイットワース中将の旗艦となり、ノルウェー会戦に参加した。
 1940年4月9日早朝、駆逐艦9隻とともにロフォーテン諸島の西方約130kmを航行していた「レナウン」は、ドイツの巡洋戦艦「シャルンホルスト」と「グナイゼナウ」を視認した。光線の向きが有利に作用し、4時17分に「グナイゼナウ」の主射撃指揮装置に「レナウン」の砲弾が命中した。両ドイツ艦は逃走したが、その前に「レナウン」はさらに2発の命中弾を得た。「レナウン」には2〜3発の280mm砲弾が命中したが、損傷は軽微であった。
 8月に「レナウン」は「アーク・ロイヤル」とともにH部隊に加わってジブラルタルへ赴いたが、1941年10月に本国海域に戻った。北アフリカ上陸作戦を支援した後、チャーチル首相をカナダに運び、その後、東インド諸島で作戦中の東洋艦隊に加わった。
 1945年3月に帰還した「レナウン」は、予備役に編入され、1948年にスクラップにされた。その経歴は30年以上におよび、イギリス海軍の主要な戦場のすべてで作戦に参加した。姉妹艦の「レパルス」は「レナウン」ほどの幸運には恵まれなかった。1941年12月10日、マレー沖海戦で日本海軍の攻撃機により、撃沈された。

諸 元

デアゴスティーニ編集部

▲手前は姉妹艦の「レパルス」。 2番目に写っている艦が「レナウン」。

レナウン
排水量:基準30,750t、満載36,080t
寸法:全長242m、全幅27.4m、吃水14.4m
推進器:ギアード蒸気タービンで出力108,000馬力を供給し、4軸を駆動
速力:30kt(56km/h)
装甲:舷側229mm、甲板51〜102mm、砲塔および砲台178〜229mm
兵装:(1944年)381mm連装砲3基(6門)、114mm連装砲10基(20門)、2lb(40mm)ポンポン砲28門、20mm対空機関砲64門、533mm魚雷発射管8基
搭載機:スーパーマリン・ウォラス水陸両用機2機
乗員:1,200名

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2017/09/27


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