豊臣秀吉の差料の製作(組立・改修準備)
2013/09/09 19:47
秀吉の「朱塗金蛭巻大小拵」は、実物(東京国立博物館蔵)の写真を見ますと多くの部分が相違している事が判りましたので、組立以外に部品の改修が必要となってしまいました。
下準備で予定していた変更点以外の改修点は以下の部分になります。
1.頭金具の形状及びデザインの変更
2.縁金具の形状及びデザインの変更
3.鐺金具の形状及びデザインの変更
4.鯉口金具の形状及びデザインの変更
5.栗形の形状及びデザインの変更
6.切羽の新作(キットは省略されているため)
7.ハバキと切羽が一体になっているので分割する
どれも新しく作るぐらいの手間と時間がかかる内容で、正直うんざりしていますが、30年余り前に作成したときにはこれ等は殆ど気にせずに完成させていました。
実物は更に鍔も当初は「金無垢桐透大小鍔」がついていましたが、浅野家に形見別けされた為今は赤銅(?)らしい金属の鍔がつけられています。
キットは「金無垢桐透大小鍔」が再現されていますのでキットの鍔を使用する事にしました。
金具の殆どを改修する必要があり、且つメッキは写実性に欠けますから今回は剥離して仕上がりが箔押しの様になるマツダの金粉と溶剤(マツダック)を使用します。
見ていただけたら解ります様に鮫皮が表現されています。
キットはこれに紺色の紙を巻くようになっていますが、写実に欠けるので塗装を行います。
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コメント4件
- 陸奥守
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現物に近づけようとすると、かなりの手間がかかりそうですね。。。(> <)
鮫皮のこのモールドはやはり残した方が実物っぽくなりますね。
明暗をバッチリ付ければ、かなりリアルになるかと思います!
09月09日 20:50 | このコメントを違反報告する
- ロマン・スミルノフ
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陸奥守 さん
コメント有り難う御座います。
しかし金具のデザインが全く相違するのには参りました。
幸いに本物の写真がありますので出来るだけ実物に近づけたいと思っていますが、柄巻き以外何処までいけるか心配は心配です。
09月09日 21:45 | このコメントを違反報告する
- ロマン・スミルノフ
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tomo0707 さん
コメント有り難う御座います。
以前に購入してあったスコードロンのプラ版セットが見当たらず少々あせっています。厚みがインチで出来ていますが、ミリにはない寸法のものがあって様々に使用できるのです。
頭の中では実現方法は見通しがついているのですが、腕の方が着いてくるか心配です。
09月09日 21:49 | このコメントを違反報告する
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