1写真につき1000文字単位のために充分な説明が出来ない事から細かく分けて解説してゆきたいと思いますので、回数が多くなりますが最後までお付き合いを御願いたします。
1980年代の一時期欧米でも目の周りや口の周り等に黒色でシャドーを入れた作品がありましたが、主流とは成り得ず一部のフィニッシャーの間で採用されただけでした。
従来は各々の色を何色か作成して塗り重ねていましたが、90年代初期に更に改良され完成後にボテ!とならない方法が用いられ、「パッチワーク」法と呼称する事にしました。
従来の「重ね塗り技法」と大きく相違する点は、塗料を重ねず手芸の「パッチワーク」の様にさも継ぎ合わせる様にして塗装するところです。
更に完成後は表面が平滑に近く、万一気に入らなくても失敗しても再度修正を行って完成度を上げることができるのです。
同じ表現用語を用いていますが、従来のものとはその意味が相違しますので先はその違から説明したいと思います。
①ベースカラー(Base Colour:米はColor)
従来の方法では重ね塗りを行うためにベースに塗る色の事を示しますが、パッチワーク法では塗料を重ね塗りしませんので、あくまで基本となる塗料の色の事を示します。
②ブレンディング(Blending)
従来方法では塗り重ねた塗料を実質的には混色する事を示しますが、パッチワーク技法では手芸と同様に布地を縫い合わせる様に塗料と塗料の境目を継ぎ合せる事を示します。
なお、掲載写真はパッチワーク法でカラーを混色する際に使用する用具と肌色を作成する油絵具で、用具はペーパーパレット、パレットナイフ2種(従来の金属製とプラ製)、肌色作成の基本色のバーント・シェンナ及びチタニウムホワイト、艶消しの最終手段のアーティスト・マット・メディウムです。
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