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フィギュアの色塗り 単色グラデ塗りの実際

2014/03/16 22:10

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  ブラボーとは

今回は、前回の単色グラデーション塗りの実際を記します。

①まず、前回塗った薄ピンクの部分のマスキングをはがします。
  時間が経過し完全乾燥させて落ち着いた色ですが(多少濃い目に
  変化している)、まあまあではないでしょうか。

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  ブラボーとは

②マスキングしました。
 大方の部分を太いマスキングテープで適宜切り貼りしてから、最後の詰めの
 キワの部分を柔軟性のある細幅(1mm)のマスキングテープで上から塞ぐよう
 にします。やはり一度皮膚などにテープをつけて粘着力を落としてから使用します。

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  ブラボーとは

③八分セーターの肩腕部のカラーは、胸腰部の薄ピンクに対して、色相環でパープル寄りに振った
薄い赤紫とします。ガイアの純色マゼンタを使用します。もちろん、これをそのまま発色させてベタ塗りすると美少女フィギュア的にあまり美しくないので、単色グラデで塗っていきます。
 逆いえば、薄赤紫を白を加えずに(濁らせずに)シャドーからハイライトまで表現できるのが単色
グラデ塗りといえます。
 原理原則としては、薄い色の加算量として色が濃くなっていきます。すなわち、
1)薄い色を作っておく
2)上記の薄い色をシャドーとなる部分には重ねる回数、吹き付け時間を多くし、ハイライトになる部分にいくにつれ、薄い色の重ねる回数、吹き付け時間を少なくしていく
 です。透明色(シンナー、クリア)で色を割っていますから、あたかも「薄いマゼンタ色のセロハン紙」の重なりがシャドー部では多くなって、色が濃くなり、ハイライト部分ではセロハン紙の重なりがほとんどなく、色が薄くなるです。
 注意点としては、色を薄くしたい部分を濃くし過ぎ、失敗した場合の対処です。ハイライトが出なくなるような場合です。濃くした場合に白で消しゴムのように消すことはできません(その部分だけ濁ります)。この場合は全体を下地白にリセットしてやり直しです。色の加算はできますが色の減算はできません。
 

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  ブラボーとは

④よって、なるべくリスクを回避するために極力薄い色を作ってコントロール良くしておく必要があります。なるべく薄い色を作っておきます。写真3は、実際の薄め具合です。一例ですが、予めクリアは、シンナーで3~5倍程度に希釈したものをビンに入れておきます。適量皿にあけ、それにタミヤのかきまぜ棒ひとかき単位(画像では1かき程度)の純色マゼンタを加えます。希釈率は数十倍単位で不明ですが、2~3回吹いてティッシュにほんわり色がつく程度です。

⑤1回目
 シャドーとなる部分のみハンドピースで吹いていきます。シャドー部はキワの部分、皺の凹部などです。逆にいえば肩などのハイライトにはこの段階では全く吹きません。対象に5mm~1cm程度に近づけねらいを定めて吹きます。エア圧は全開で0.05mPa以下、ニードルを絞ります。逆にいえばそのような状況であっても、塗料がたれないようにシンナーで希釈しクリアで補完する必要があるといえます。
 この段階で一度ざっと乾燥させて様子をみます。

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  ブラボーとは

⑥2回目
 ハイライト部分を意識しつつ吹く範囲を広げていきます。
シャドー部を意識してそれを中心に吹くことは変わりませんが、色のつく範囲が広がることを意識して、ハンドピースをとりおり対象から距離を離してオーバーコート気味に吹いていきます。
 この段階でまた一度ざっと乾燥させて様子をみます。なぜそうするかはハイライトがつぶれて濃くなりすぎるのを回避するためです。

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  ブラボーとは

⑥3回目(オーバーコート)
ハンドピースを対象から距離を離して(それでも5cm程度)オーバーコートします。全体の色の濃さのかさ上げをするわけです。ですが、肩などの凸部分のハイライトがつぶれないよう、ハイライト部にほんのり色がついたかな程度でやめます。シャドー部でも純色マゼンタはビン色のように発色してません(薄いマゼンタ色になったということです)。
 まあまあ良い感じなったのではないでしょうか。
  
 閲覧ありがとうございました。
 
 


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コメント10件

hiroyuki@マルチ

hiroyuki@マルチ
黒豆さん
こんばんは
多分ここに書いた以外の珍しいことはやっていません
単純なやり方ですが、失敗は、もうちょっと
もうちょっとと濃くし過ぎることではないかと思います。
 実際に乾燥させるとラッカーは濃くなりますのでちょっと
薄いかなで止めるのがよいかと思います。

03月16日 23:45このコメントを違反報告する

modeller田村

modeller田村
マスキング剥がす時の快感がたまらないでしょうね!!!ブラボー
続き楽しみにしています。
これからも宜しくお願いします。

03月17日 06:06このコメントを違反報告する

妄想くん

妄想くん
こんちには

参考になります。
画像から伝わってくる丁寧かつ奥深い塗装手順が見ていて気持ちいいです。

周りに雑乱してるフィギュアも気になる
(^o^)

03月17日 06:43このコメントを違反報告する

すばる

すばる
おお~実際の単色グラデーションですね!マルチ先生( `・ω・´)ゝ
説明を読んでいくと、ガンプラにも使えそうな技法ですね・・・ふむむ。
ちょっと良い案が浮かんだのでメモってあとで試してみることにします!
とても参考になりましたm(_ _)mありがとうございます!

03月17日 21:24このコメントを違反報告する

hiroyuki@マルチ

hiroyuki@マルチ
田村さん

マスキングですよね どうしてもルーティンワーク
となってしまい基本的には楽しい作業ではないですよね
ただどんな作業でも手順を組み立てそのとり効率よく
いったときは快感なのではないでしょうか。
 結局、模型づくりというのは過程そのものを
楽しむこと 楽しめる人でないとやれないような
気がしますね(当たり前ですが)。
 田村さんのも楽しみにしています。

03月17日 22:29このコメントを違反報告する

hiroyuki@マルチ

hiroyuki@マルチ

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妄想模型さん

ありがとうございます。
人それぞれのやり方があるんでしょうが
自分が普通にやっていることを伝えるのも難しいですよね
 
気になっていたのはこのフィギュアですか?
1/12の結構古いガレキです。リアル系ですね。
1/12バイクと組み合わせるためにストックしていますね。

03月17日 22:42このコメントを違反報告する

icecoffee450

icecoffee450
実際に写真で見せて頂きながらの解説分かりやすいです。勉強になります。続きを早く見てみたいです。よろしくお願いします。

03月17日 23:19このコメントを違反報告する

hiroyuki@マルチ

hiroyuki@マルチ
黒豆さん
こんばんは
気楽にやらればとおもいますね(へへ
所詮趣味なんですから。
おかしいなと思ったらシンナードボンですよ
そのうちなんとかなります。

ただどの辺で止めるかは一度失敗してみると
わかるとおもいますね 
1日置いて確認します。薄すぎは失敗ではありません。
薄すぎたらまた吹けばよいだけの話です。
1日置いて思ったより濃くなっていたり均一になっていたら
(ハイライト吹き過ぎ)失敗です。やり直しです。
そんな感じです。

03月17日 23:20このコメントを違反報告する

hiroyuki@マルチ

hiroyuki@マルチ
すばるさん

最近おもうのですが、そのジャンルの人にとっては当たり前のことでも
そのジャンルをやったことない知らない人にとっては結構めずらしいこと
ではないかと。すばるさんが当たり前にやっていることは私にとっても
めずらしいのでしょうね。基本的な技法でも人によって実際のノウハウは
違うでしょうし、製作日誌をとおして人それぞれのやり方をみられるのは
私にとってもありがたいことです。
 何か関連してガンプラ塗ったらみせてくださいね。

03月17日 23:31このコメントを違反報告する

hiroyuki@マルチ

hiroyuki@マルチ
icecoffee450 さん

ありがとうございます。
なるべく実際の過程を晒すようにいたします(笑)

icecoffee450 さんのナウシカも楽しみにしております。

03月17日 23:33このコメントを違反報告する


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