ジオラマを作ろう!~海面編~
2015/03/10 17:51
- ピットロード
- 1/700 日本海軍 特設水上機母艦 君川丸 W51
どうも、こんにちは!昨日投稿した君川丸の写真にも書きましたが、今回初めて海面を自作しました。今までは艦船模型を既製品の海面シートに乗っけて停泊中のシーンを再現していただけでしたが、やはり海を走り抜けるシーンも作りたい!と思ったからです。
今回は君川丸のジオラマを作るので、彼女が活躍した北方海域の冷たくて暗い海を再現します。ちなみに、僕は寒いのは苦手です。もし自分が船乗りだったら北方海域なんて行きたくありません…どうせ派遣されるなら南方の海がいいですね(笑)
海面の製作方法はモデラーによって様々のようですが、今回はこれらの材料を使って至ってシンプルに製作しました。素材はリキテックスのセラミックスタッコとブレンデッドファイバー、塗料は何でも良いと思いますがタミヤアクリルとエナメルです。リキテックス製品は画材屋や模型専門店、東急ハンズなどで購入できます。このサイズですと一個400円ぐらいで売ってます。ちなみに、リキテックスとはリキッドテクスチャーの略だそうです(豆知識)
ベースに艦船を接着したら、早速セラミックスタッコをヘラで塗り付けます。セラミックスタッコは少しザラっとした漆喰のような下地で、厚塗りしなければ半日程度で固まります。全体に塗り広げるのですが、航行中で波が発生している感じにしたいので、平らにしすぎないようにします。後で波を作るので、喫水線の部分には少しだけならスタッコがひっついても気にしないで大丈夫です。
こんな具合です。より激しい波を表現したい場合は、スタッコの代わりに紙粘土や粘着力の高いメディウムなどを使うと良いでしょう。
固まりました。うーん、この… もうちょっと綺麗に波を作ればよかったかもしれません…(^_^;)
着色!今回はフラットブルーと暗緑色をテキトーに混ぜて作ったネイビーブルー?っぽい色を塗ってみました。今回は省略しましたが、色のグラデーションをつけて深みをつける場合は油彩を、太陽に照らされた海面を再現する場合はツヤ出し剤などを使うといいみたいですね。
基本色を塗ったら、ブレンデッドファイバーの出番です。細かい繊維状のペーストで、波の飛沫の再現に最適なんですねぇ、これが。艦首から艦尾にかけて舷側に沿うように、切り裂かれた波が少しずつ淡くなっていくように海面に乗せていきます。
ちなみに、船が海面を走る際に生じる波には、船体が通ったあとにできる走行波とスクリューが作るスクリュー波の二つがあります。艦種や走行スピードによって波の形は少し変わってきますが、大まかな形は一緒です。波の特徴が掴めたなら、もう波はあなたのもの。ボックスアートや上手な艦船モデラーの方々の作品写真を参考にして自然でダイナミックな素晴らしい波を描きましょう。
そのままだと波飛沫が半透明でみぞれっぽいので、白で上から塗装します。淡い部分にはドライブラシをするようなつもりで描くと良いでしょう。…おお!気づいたらいつのまにか目の前に海面が!?
完成しました!案外あっさりと出来上がってしまいましたね。そして最後に自作のネームプレート(パソコンで印刷したものに旭日旗シールを貼っただけ)を貼ってケースを被せれば、オシャレな艦船ジオラマの出来上がりです!^^ ちなみにこのアクリルケースは100均で購入したものなんですが、たまたま君川丸がピッタリ収まるサイズでした(本当は後部主砲がはみ出て入らなかったので、砲身を削って無理やり収めました。すみませんでしたorz)。
製作日誌をご覧くださり、ありがとうございました!何かえらそうに語ってしまいましたが、これから海面を製作される方のお役に立てれば、と思いまして。もしもっといいやり方がありましたら教えて頂けると助かります!
次回は戦闘中の海面を作ってみたいですね。それでは~ノシ
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コメント25件
- 屋根裏部屋の男
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海面の表現は様々な方法がありますので、これが正解ってのは無いのがまた楽しい工作ですよね^^。
最近ではメディウム類も画材屋まで足を運ばなくとも、ネット通販で手軽に手に入るし、良い時代ですな(^m^)>
03月10日 18:08 | このコメントを違反報告する
- Kariyasu☆
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>>屋根裏部屋の男さん
自分で自由に創れるのがいいですよね。アルミホイルやレジンを使う方も多いみたいで、それぞれ違った雰囲気が出るので見ていて面白いです^^ マニアックな道具もネットで買えるから嬉しいですよね。
03月10日 21:05 | このコメントを違反報告する
- Kariyasu☆
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>>い~すさん
そう云っていただけると嬉しいです!AFVのジオラマだと、地面や民家の壁とかにも使えそうですよね。他にも色々な下地用の素材があるので色々調べてみたいですね^m^
03月10日 21:07 | このコメントを違反報告する
- Kariyasu☆
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>>下手の横好きおやじさん
ありがとうございます!錆はエナメルのブラウンとクリヤーオレンジを混ぜたものを擦り付けて表現しました。油彩でもチャレンジしてみたいです^^
03月10日 22:45 | このコメントを違反報告する
- hiroyuki@マルチ
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>着色!今回はフラットブルーと暗緑色をテキトーに混ぜて作ったネイビーブルー?っぽい色を塗ってみました。
深みのある色でとてもいい感じですね
解説も丁寧で参考になります。
03月10日 22:49 | このコメントを違反報告する
- modeller田村
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制作日記のお手本ですね、とても解りやすかったです!!!ブラボー
材料とか道具・手順たいへん勉強に成りました。
これからも宜しくお願いします。
03月11日 00:39 | このコメントを違反報告する
- SHIN3310
- 洋上再現はした事がないので大変参考になりました。セラミックスタッコとブレンデッドファイバー、私にとっては新素材です。是非試してみたいと思います。製作日誌のお手本のような解りやすい日誌でした。是非参考にさせていただきます。
03月11日 10:10 | このコメントを違反報告する
- Kariyasu☆
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>>hiroyuki@マルチさん
ありがとうございます!基本的に僕は模型を塗装する時は指定の色は使わずにその時の気分でそれっぽい色をテキトーに作って勝手に塗ってます(笑)一期一会の色との出会いってヤツですね^^
03月11日 14:20 | このコメントを違反報告する
- Kariyasu☆
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>>sirobouzuさん
ありがとうございます!海面は水上機や低空飛行機のジオラマにも使えるはずなので、機会があれば是非試してみてください…!^^
03月11日 14:25 | このコメントを違反報告する
- Kariyasu☆
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>>がんばるとくちゃんさん
ありがとうございます!見映えが全然違いますよね。自分ももっと早く海面製作に取り組んでれば良かった、と思っています(^_^;)
03月11日 14:31 | このコメントを違反報告する
- Kariyasu☆
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>>SHIN3310さん
ありがとうございます!お役に立てたようで嬉しいです。スタッコは地面や民家の壁、ブレンデッドファイバーは溶けかけの雪の表現に使えそうですね(*^_^*)
03月11日 14:34 | このコメントを違反報告する
- Snufkin
- いや~。「いつの間にか」の間に大変な苦労があるんだと思いますが、出来たときは嬉しいでしょうねぇ~。自分も早くなみ板くんから卒業しなければ、フルハル派なので透明粘土で埋め込みですかね~。秋津洲と二式大艇で情景やりたいなーと妄想だけが肥大します・・・
04月07日 22:33 | このコメントを違反報告する
- Kariyasu☆
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>>Snufkinさん
コメントありがとうございます!秋津洲、いいですね~。自分もいつか作りたいです。僕は逆にフルハルは全然作らないので、フルハル製作にも力を入れてみたいです^~^
04月16日 20:03 | このコメントを違反報告する
- ミギー
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はじめましてm(_ _)m
出戻り組のミギーと申します。
海面いいですね!今度、初海面ジオラマをやりたいと考えていましたのでとても勉強になります!
参考にさせていただきます。
05月14日 20:27 | このコメントを違反報告する
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