皆さんお久しぶりです。
このサイトは9月末を持って閉鎖するとは、非常に残念に思います。
5年に渡って今まで33作を投稿してきましたが、最後の34作目で華々しく幕を閉じたいと思いますので、どうかお付き合いください。
さて、この作品は2021年12月から2022年6月まで計7ヶ月を掛けて、去年の上海ロックダウン中に完成したのです。
ご覧のとおり、1/48スケールのスホーイSu-27P「フランカーB」のジオラマです。
ベースキットは、自分が設計監修に携わったグレートウォールホビーGWHの製品で、ノズルをTempmodelのレジン製パーツ、及びランディングギアをD&Wスタジオの3Dプリントパーツと交換し、そのほかはキットの純正パーツのみを使用しました。
このSu-27P「赤の01」ですが、所属はロシア海軍バルチック艦隊航空兵の赤旗親衛第689戦闘団であり、2003年秋ころの塗装を再現しました。
この塗装は、尾翼に大きなコブラの全体像と、機首のコブラマウス・コブラアイと相まって、かつ親衛隊のバッジもあり、恐らく実戦配備で最も派手で有名な塗装例ではないでしょうか。
残念なことに、その派手さはあまりにもアグレッシブ過ぎて、「NATO軍への挑発的なアピールは避けたい」と新しく着任した指揮官のご指示によって、すぐに消されてしまい、数ヶ月しか存在しなかったのです。
この貴重な状態を再現したく、飛行前の緊張感を伝えるべくジオラマにしました。
今回のテーマは、「生きる飛行機と生かされる人間」です。
ウェザリングや使用痕跡があっても現役状態の飛行機の「生命力」を表現したく、ラッカーとエナメル塗料でパネルのハイブリッド式質感をそれなりに再現してみました。
この作品は2023年5月の静岡ホビーショー合同展にも出品しており、「このご時世だからロシア機は嫌われるのかな」と心配していましたが、お陰様でたくさんの方にお見せでき、褒めて頂きました。
この場を借りて、今まで自分の作品をご覧になって励まして頂いた方々に、御礼申し上げます。
誠に、ありがとうございました。
過去作品
審査員(ホビコム事務局) からのコメント
- 講評
- フランカーの塗装が素晴らしい! カッコいい! 情景のレイアウトは緩急あって、よい雰囲気です。人物の塗装も上手いです。ベースの装飾にも気が配られていて、より全体を引き締めています。
コメント18件
- U1
-
こりゃ〜凄まじい緻密さとカッコ良さ!
機体もフィギュアも凄いな〜と思ってよく見たら
台座の汚れやタイヤ跡まで徹底してるとは〜
流石でございます!
07月12日 17:15 | このコメントを違反報告する
- もりっち
-
いやはや、世の中には凄いモデラーがいらっしゃますね。
どこを拡大してみても素晴らしい!
エンジン金属の焼け具合なんか悶絶ものです。
ブラボー!
07月12日 20:37 | このコメントを違反報告する
- スーさん
-
こんばんは。
飛行機モデルは詳しくありませんが、これは凄い作品とわかります。拡大して見ても細部まで隙がなく、とても1/48には見えません。特にパイロットフィギュアは人間にしか見えず、実物のジオラマ見てみたいです。大大ブラボー!
07月12日 21:12 | このコメントを違反報告する
- shu3848
-
完成おめでとうございます。
臨場感ありとてもかっこいいです!
細部まで精密でリアルな塗装がすごいです。
戦闘機からベース、フィギュアそれぞれ素晴らしいてす。
製作お疲れさまでした。
07月12日 22:49 | このコメントを違反報告する
- haneto
-
U1さん、もりっちさん、スーさんさん、shu3848さん
ご褒美、ありがとうございました!
破綻がないように随所心掛けてできるだけ丁寧に仕上げた時の苦労さを思い出しました(笑)。
自分の経験ですと、「苦労せずに出来上がる傑作はない」と常に自ら洗脳しておりまして、かなりストイックな作り方になってしまいましたね、良くも悪くも。
しかし、やはりそうじゃないと自分自身が納得いかないので、これからも多分その一筋ですね。
07月13日 10:30 | このコメントを違反報告する
- たぬぽん
-
完成おめでとうございます。
見所満載の素晴らしいジオラマですね。
特に潮風に塩晒された褪色表現が素晴らしいです。
フランカーはやっぱりこの表現がとっても似合いますね。
07月14日 21:36 | このコメントを違反報告する
- haneto
-
たぬぽんさん、59a9c9efa9さん
いつも応援して頂いて、誠にありがとうございます!
フランカーはもともとすっぴんなので、どの「お化粧」もお似合いだと思いますよ(笑)。
07月22日 12:10 | このコメントを違反報告する
コメントを書く1,000文字以内