バンダイ1/700スケール「宇宙戦艦ヤマト」作成過程(船体改造)
2013/11/24 14:40
作品写真に投稿した、2009年にバンダイより再販された懐かしいキット1/700スケール「宇宙戦艦ヤマト」
そのキットをベースにしてセミスクラッチした作成過程を書かせて頂きます。
2009年~2010年の作成時に携帯の写メにて撮影した写真を再加工しましたが、当時のブログ容量の都合で画像が小さく荒れた物しかなく、お見苦しい点がありますがご勘弁を^^;
スマート過ぎる船体の幅を広げる作業から入ります。
1mm角のプラ棒を船体下部に貼り付けて行きました。
前は1mm、中央は2mm、艦尾は3mmそれぞれ自然に広がる様にプラ棒を調節して、船体を接着しています。
これを芯にしてセミスクラッチ作業が始まりました。
パルスレーザーの台座部分です。
どうもキットで表現される「ひな壇」は私の理想の形とは違うと言う訳で、迷うことなくザックリとカットしました。
パルスレーザーの台座はリメイクに使用しますので紛失しないように保管です。
補助エンジン及び、メインエンジンノズルはスクラッチで大型化する予定でしたので、そのサイズに合わせて、艦尾のサイズアップが必要となります。
作り直す際にその予想サイズから、補助エンジン部分は位置変更もあり切り取り、艦尾もキットのままでは長すぎると判断し、約1cmほどズババッ! と思いっきりカットしました。
そして、甲板上にモールドされていた主砲の台座を、全てくり抜いてしまいます。
<理由は次の3つ >
その1
第一主砲の両脇に伸びる腕状の凹モールドを削り取り、甲板の筋モールドを改良するのに邪魔になる事。
その2
第二主砲の台座周辺が凹状になっているのを平らにする為に、台座が邪魔になる事。
その3
第三主砲の高さが低い(キットは第一主砲と同じレベルですが、本来は第二主砲と同じ高さであるとの結論)のと、艦尾甲板の形状が違うので作り直すのに邪魔になる事。
したがって、後部甲板を作り直すのと同時に嵩上げします。
後部甲板上の第三主砲の台座をくり抜いた部分が折れてしまうので、先ずはプラ板で、修正する形状に近い形にて補強しておきました。
前甲板は第一主砲の両脇に伸びた腕状の凸部分を切り取りまして、第二主砲の基部辺りの上面も斜めになって傾斜が付いていたのをほぼ水平に削り込みました。
パルスレーザーの台座部分にプラ板を宛がい接着し、第一・第二主砲台座部分の「穴」をプラ板で塞ぎます。
これで甲板上の形状が改造されました。
写真の白い部分が、改良している部分です。
甲板のリメイクです。
板を敷き詰めたようにしたかったので、0.3mmのプラ板を、幅2.5mmの短冊状に切り揃えて行きます。
切り出しました短冊を、元々甲板上に凸モールドさせていた物をガイド線にして、貼り付けて行きます。
貼り終わったら、ペーパー掛けして表面を均しておきます^^。
後部甲板は、第三主砲が乗っかるレベルまで嵩上げも兼ねて、プラ板の切り出しによるスクラッチで作りました。
戦艦大和で言う飛行甲板になるのかな(笑)
ご覧のような形状に、現物を採寸しながら0.5mmのプラ板を一枚切り出し、それを同じく0.5mmのプラ板に接着し1mm厚にして切り出し接着しました。
キットの甲板ベースに、あらかじめ補強接着していた0.3mmのプラ板に、1mm角のプラ棒を梁にして更に強度を持たせてあります。
そして甲板上に、前甲板と同じく、0.3mmのプラ板を切り出した短冊で凹モールドになるよう張り合わせて行きます。
ここまでの作業。。。
大筋で現物合わせです(笑)
と言う訳で、キットの後部甲板の形状は全く判らない状態になる改造。
この作業により、元の高さよりも約2.6mmの嵩上げとなりました。
これで、第二主砲と第三主砲の高さレベルがほぼ揃いました^^。
甲板の工作が出来ましたので、パルスレーザーの台座部分に開いていた穴をプラ板で塞ぎます。
後部の甲板サイドに開いた部分の側壁もプラ板で工作。
裏から見ると、まるで張りぼての舞台裏ですが(笑)
この様にパルスレーザーの台座は裏から補強を入れております。
こうして後部甲板の形状を改造しました。
タミヤエポキシパテ(高密度タイプ)にて船体の形状を、メインエンジン大型化に合わせ整えて行きます。
このパテは経年劣化にも強く、プラ板で成形したプラパーツの接着も可能ですのでこうした大掛かりな造形に適したパテです。
乾燥後は、水道で水を少量づつ流しながら120番の超粗めの耐水ペーパーで、ガシガシと研磨して行き表面を整えます(笑)
とりあえず形が整いましたが、この後メインエンジンのノズルに合わせて、補助エンジンを作成する時に艦尾部分の形状補正とボリュームアップが必要となります。
ここで船体にサーフェーサーを吹きまして、凸凹などのチェックです。
窪みの酷い所に、ラッカーパテを盛りまして補正しておきます。
フェアリーダー及び波動砲の形状もキットのそれが気に入らなかったので、パテ埋めや削りを繰り返しながら微調整してあります。
ここまでで大筋の船体形状の改造が終わりました。
次回はメインエンジンノズル&補助エンジンノズルのスクラッチを書かせて頂きます。
つづく
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コメント6件
- modeller田村
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迷う事無くザックリ行きますね見てて気持ち良いです。
ここはこうだというイメージが確りして無いとこうは行きませんね!!!
パーツの新造も流石手慣れた物を感じます。
続づき楽しみにしています。
11月24日 15:25 | このコメントを違反報告する
- 屋根裏部屋の男
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modeller田村さん、何時もコメントありがとうございます。
どうも素直にキットのまま作れない人でして(笑)
折角作るのなら自分の好きな形にしたいとザックリ行きました(^m^)>
これも過去作成日記となり恐縮ですが、よろしければ続きもご覧頂ければ幸いです。
11月24日 17:04 | このコメントを違反報告する
- 屋根裏部屋の男
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masiaさん、コメントありがとうございます。
このキットは子供の頃、何度も作った記憶がある好きなキットでもありました(笑)
私は何時も作成に入る前にある程度の資料集めをしながら頭の中で妄想しながら立体的にイメージして工作に取り掛かっています。
思い描いた形が仕上がるのは楽しいのですが、イメージを膨らませ妄想している時が一番楽しかったりもします(笑)
11月24日 20:02 | このコメントを違反報告する
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