タミヤ1/50「日本海軍 零式水上観測機F1M2」作成過程~その13
2013/12/18 12:05
2011年9月から作成開始し2012年4月に完成しました作成過程を連載させて頂いています。
タミヤ1/50「日本海軍 零式水上観測機F1M2」作成過程~その12に続き~その13です。
ブログでの作成記は全31回に渡り書かせて頂いていますが、こちらではそのダイジェスト版的にまとめさせて頂いております。
作成記は終盤となりまして後数回で終了です。
今しばらくお付き合いをよろしくお願いします(^m^)>
いよいよ機体の仕上げ塗装へと進みます。。。
ここで機体に発動機(エンジン)を接着固定しました。
先ずは機体のウォッシング塗装です。
タミヤエナメル系塗料のフラットブラック・フラットブラウン・クリアーオレンジを6:3:1くらいの割合で混ぜ合わせ、エナメル溶剤で薄めて平筆で伸ばす様に塗り込みます。
その後、綿棒にエナメル溶剤を染み込ませたもので拭き取りますと、細かなディテールが立体的になり、凹凸部分にメリハリがつきます。
墨入れと水垢的なウェザリング効果が表れました。
以前にも書かせて頂きましたが、ここで注意しないといけないのは、あまり大量に塗りつけるとエナメル溶剤でプラが劣化しクラック(ひび割れ)が発生しますので、混ぜ皿の縁で充分筆をしごいてから塗料が垂れない程度にして塗り伸ばして行きます。
次にメインフロート&翼端浮舟(補助フロート)の仕上げ塗装です。。。
機体と同じ要領でメインフロートのウォッシング塗装を施しまして、乾燥後に喫水線辺りにマスキングテープを貼り付けまして、エナメル系塗料のフラットブラックを先のウォッシングと同じ要領で塗装し、綿棒で余分な塗料を拭き取ります。
塗料の完全乾燥を待ちドライブラシ塗装です。
エナメル系塗料のフラットブラック・フラットホワイト・暗緑色を混ぜ合わせ機体色に合った色に調合し、濃い色からドライブラシを掛け、フラットホワイトを加えながら徐々に明るい色でドライブラシを施して行きます。
こうする事で凸部分にのみ塗料が付きリベット等が際立つ事と、実際の塗装面にも見られる退色表現も自然な形で再現する事が出来ます。
喫水線に何故マスキングしたのか。。。
フロートは海水に着水してボートの様に航行する事から、喫水線を境に少し変化を持たせました。
水面下には水垢と、海水が塗料に付着し乾燥して出来るであろう塩焼け(こう言う表現でいいのか?^^;)で白くなった風合いを出して見ました。。。
フロートに続き、機体本体と各パーツもドライブラシによる仕上げ塗装を施しました。
主翼のリベットも立体的に仕上がったと思います^^。
機体側面の日の丸と主翼の日の丸のリペイントも施しております(笑)
マスキングから漏れていた白の塗料の部分に、エナメル系塗料を使用しましたので、塗装が剥げた部分を整備兵がペンキで補修した風合いが表現出来たかと思います!
塗装作業としては機体を組み立てた後に仕上げのウェザリング塗装を施す事になります。。。
そして、機体の組み立てに入って行きました。。。
発動機覆(カウリング)を機体に接着しました!
接着前にカウリング内部に7.7mm機銃の銃身を丸プラ棒で再現しておきました。
覗きこまないと判りませんがねww
そして操縦席の前にある射撃照準器をキットのパーツに足の部分をジャンクパーツで付け足して取り付け、筆塗りで黒に塗装しておきました。
下主翼の複翼もこの段階で接着しました。
風防は接着面の形状に合うように慎重にサンドペーパーですり合わせをし接着しました。
上主翼の中央翼もこの段階で接着完了です(^^ゞ
跳ね上げた複翼もいい具合に仕上がりました。
これで主翼を折りたたみ状態にする準備が完了です!
次にメインフロートを機体本体と接着します。
ここを先に固定しないと折りたたみ翼の取り付け後では付け難いと判断したからです。
別パーツとなっていた後方支柱も機体と繋ぐように接着しました。
キットではY字状に一体化成型されていたのですが実際にはそれぞれが独立した支柱でしたのでキットのパーツを半分に切断し分割。
根元部分を補正しV字になるように取り付けています。
これで機体は「零観」と認識できる下駄履き機体になりました^^。
いよいよ主翼の折りたたみ状態を再現するための工作に入るのですが、その前に(笑)
上主翼の先端にある「翼端灯」を再現します。
ここは塗装前に予めマスキングゾルでマスキングを施してありましたので、そのマスキングを剥がします。
下地色に塗装していたアルミシルバーが顔を出します。
そこにタミヤエナメルカラーのクリアーブルーとクリアーレッドで塗装しますと。。。
光沢のあるメタリックカラーとなります。
この状態で完全乾燥を待つ事に。。。
翼端灯の塗料が乾燥しましたのでここでもう一手間を掛ける事に。。。
準備しましたのはリキテックスの「グロスポリマーメディウム」です。
これを翼端灯の部分に筆で盛るように塗ってやります。
塗りつけ直後は乳白色のメディウムですがこれが乾燥すると無色透明と成ります。
尾灯も同じようにグロスポリマーメディウムを塗ってます。
一晩乾燥させ12時間後の状態です^^。
そうです!
翼端灯のカバー表現をしたかったんです(^m^)>
写真では判り難いかも知れませんが、皮膜が透明パーツの様に再現出来ました。
光が当たると発光しているかのようにキラキラと光ります♪
尾灯の方は機体下面の色と同化してしまいちょいと効果が薄いですが^^;;
最近ではLEDを仕込んで本物と同じように点滅するようにされている作例も見掛けますが、この零観は格納庫内に収納状態を再現していますのでこれでよしとします(笑)
さあ!
いよいよ零観本体も折りたたみ翼を取り付けて完成と言う所まで漕ぎ着けましたが。。。
仮組みしてみて、主翼の折りたたみ基部との接点がかなりピンポイントととなる為、接合部分が極端に小さく果たしてどうやって複葉の大きな主翼を保持させるか!?
ここが悩みどころとなっておりました^^;;
最後の難関と言う訳ですなぁ~~~ww
~その14につづく。。。
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modeller田村さん、毎度コメントありがとうございます。
零観作成記の方は後2回を予定してます(笑)
その後、大和艦載機格納庫ジオラマ作成記に移りたいと考えています。
長々と恐縮ですが、今しばらくお付き合い下さい(^m^)>
12月19日 10:13 | このコメントを違反報告する
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