タミヤ1/50「日本海軍 零式水上観測機F1M2」作成過程~その14
2013/12/19 17:14
2011年9月から作成開始し2012年4月に完成しました作成過程を連載させて頂いています。
タミヤ1/50「日本海軍 零式水上観測機F1M2」作成過程~その13に続き~その14です。
ブログでの作成記は全31回に渡り書かせて頂いていますが、こちらではそのダイジェスト版的にまとめさせて頂いており今回と次回で零観編は終了します。
今しばらくお付き合いをよろしくお願いします(^m^)>
複葉機らしく上主翼と下主翼を翼間支柱で繋ぎ接着です。
その際、支えとなる翼の付け根はご承知の通り、切断しておりますので台紙を翼間の高さにカットしてマスキングテープで固定しました。
この状態で外翼折りたたみ時に上下翼のガタを防止する為に取り付けるV字型の「主翼折りたたみ支柱」を丸プラ棒で再現しておきます。
次に、上下主翼間に張られる翼間張り線を準備します。
ここ、どうしようかと思案したのですが^^;
銅線の両端にプラ板の短冊を瞬間接着剤で張り付けまして・・・・
パテを使ってそれらしい形に整え、翼との接続部分を作って見ました。
接着する前によれていた銅線を凹状に切り目を入れた厚めのプラ板にあてがいまして真っ直ぐになるように引っ張りながら調整してから正面から見るとⅩ字の筋交いになるように取付けです。
キットの組み立て説明書では伸ばしランナー(パーツを切り取った後のランナーをロウソクの火等であぶりながら細く伸ばしたもの)を使うように指示されていますが、強度的なことを考えて今回は銅線を使用しています。
ピーンッと張れるか心配していましたが(^m^)>
やってみると比較的綺麗に取り付ける事が出来ました。
クロスした翼間張り線、前が「飛行張り線」、後が「降着張り線」と言うらしいです。
その前後張り線を中間部分で繋ぐ支線も銅線を瞬間接着剤で固定しています。
この辺りの構造は、資料本の教科書を参考に工作をしました^^。
張り線の接着剤が乾燥するまでの間に、主翼折りたたみ時に主翼下翼先端と機体を固定する為の「支持棒」部分を工作しておきました。
写真に見えているピンはまだ仮止めしている状態で、この後フラットブラックに塗装しています。
これで懸案の主翼取り付け時に固定金具として使用する予定です!
張り線の接着剤が乾燥し確り固定出来た事を確認してから塗装を施しました。
なかなかいい感じに仕上がったと自己満足です( ̄ー ̄)ニヤリッ
外翼折りたたみ時に上下翼のガタを防止する為に取り付けるV字型の「主翼折りたたみ支柱」はフラットブラックで塗り分けました。
やはり色が付くとそれらしくなり、結構リアルに仕上がりました。
銅線の翼間張り線を筋交いに取り付けた事で、それなりの強度が出て来たように思います。
何時もの様に機体に合わせて見ました(笑)
これで完成形が見れるようになったと言うわけです^^。
主翼の工作を済ませいよいよ機体に取り付けと言う直前まで来ましたが、最後に残していたウェザリング塗装を施しました。
準備しましたのはタミヤアクリル塗料のハルレッドとクリアーオレンジ、そしてアクリル塗料専用の溶液です。
これで何をするのかと言いますと。。。
「錆び」の表現を施します( ̄ー ̄)ニヤリッ
今回は、「錆び」を表現させればこの人の右に出るモデラーは居ないのではと私が思うお方!
情景師アラーキーさん直伝の手法を取り入れさせて頂く事に(^m^)>
いきなり機体にやって失敗しても洒落にならんのでぇ~(笑)
運搬用台車から実験的に初めてみた!
先ずはデザインナイフで錆び表現を施す箇所に、錆びて剥がれた塗装膜を再現する為にめくり上げます。
アラーキーさん命名「ダイレクトカット」です(笑)
デザインナイフの刃を直接浅い角度で入れめくり上げると言う何とも大胆な手法です。
そして、タミヤアクリルのハルレッドを筆で塗って行きます。。。
ハルレッドと言えば艦船模型では「艦底色」として使いますが錆び表現にもこれが使えます!
溶剤を適量に混ぜながらムラになるようにナイフで切れ込みを入れた部分が濃い色になるよう調整しながら塗り込みます。
この時、多少流れる塗料がありますがそれはあまり気にせずに塗ると自然に錆びが垂れ落ちたような雰囲気になります。
次にタミヤアクリルのクリアーオレンジで錆びの流れを表現して行きます。。。
すると、結構リアルな「錆び」が出来たではありませんかぁ~(笑)
ええ感じに仕上がりましたぁ~♪
詳しくはアラーキーさんのブログでも紹介されています。
■情景師・アラーキーのジオラマでショー
「錆びて捲れた塗装膜の表現 (模型テクニック集)」参照
と言う訳で実験も成功?しましたので(笑)
同じ方法で機体のウェザリング塗装を進めました。
設定はあくまでも戦艦大和の艦載機と言う「零観」ですので、あんまりやり過ぎると朽ち果てて飛び立てなくなった物になっちゃいますから自制しながらの塗装となりました(笑)
この錆び表現のメインは、海水面に何度も離着陸したであろう運用機体である想定から、メインフロートを中心に「錆び」させてみました♪
雨水よりも塩分濃度が高い海水が直接接する部分ですから、運用実機もこれくらいのダメージはあったのではないかなぁ~と妄想しながらの塗装となりました。
如何でしょうか?(笑)
仕上げに水性の艶消しクリアーを吹きましてトップコートし、全ての塗装作業が終了です!
と言う訳で(笑)
自然光で撮影して見ました(^m^)>
機体本体の錆びは控えめに、メインフロートは使用感を出す為に少々大げさに?!(笑)
勿論、アラーキーさんの作例に比べるとまだまだ足元にも及びませんが^^;;
我ながらいい感じに仕上がったと自己満足です(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
~零観完成につづく。。。
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えびすまるさん、コメントありがとうございます。
錆表現の師匠・アラーキーさんのテクニック講座そのままですので(笑)
その内「放置系」錆作品も手掛けてみたいものです(^m^)>
12月20日 08:33 | このコメントを違反報告する
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