アオシマ「1/32小惑星探査機はやぶさ」作成過程~完成
2014/01/31 11:15
先に作品写真に投稿していた2011年完成作品、アオシマ「1/32 小惑星探査機 はやぶさ」(NECネット懸賞・非売品キット)の作成過程を書かせて頂きます。
アオシマ「1/32小惑星探査機はやぶさ」作成過程~その10に続き~最終回です。
ここまで仕上げた細かな装置のパーツを接着。
作業台に置いたまま取り付け出来る上面部分のスラスタを接着します。
後部上面部分のスラスタも接着完了です。
ここからは、本体下部に突き出すように取り付ける部品ばかりとなる為、飾り台に載せての作業となりました。
サンプル回収カプセルを接着。
本体下面スラスタも全て接着完了です。
最後に機体そこ面に突き出す形のサンプラーホーンを接着して組み立て完了!
これで、全てのパーツが本体に接着されました。
と言う訳で!
飾り台に乗っけてぇ~~~('▽'*)ニパッ♪
「小惑星探査機はやぶさ」完成です♪
これで、作成記としての工作は全て終了となります。
で、まだこの作品を依頼者の元に破損なく送り届けると言うミッションが残っていました。
今回の最大のミッションであり、最大の難関は。。。
ご依頼者の手元に無事送り届ける事!
東京在住の依頼者の元へは運送便を利用するしか他ならないと言う事で、最後に「はやぶさ輸送ミッション」が始まりました。
はやぶさ本体にはとっても壊れやすい細かな部品が突起物として多く突き出ております事から、梱包方法を色々と考えておりました。
そこで目に留まりましたのが。。。
完成翌日に鏡開きをしたばかりのぉ~!
なんちゃって鏡餅の「飾り台」でしたぁ(笑)
(2011年1月のお話です。)
その飾り台を上下ひっくり返しまして、そこに様々な細工をした上で、はやぶさ本体を据えまして、ご覧のように固定をしました。
本体を固定した金ピカの飾り台を、収納する段ボール箱底面の大きさにカットした厚紙を底板として両面テープで頑丈に貼り付け、上下に動かないように段ボール箱内面でキッチリと固定。
依頼者宅に到着後、その厚紙の底板を引き出す事で本体に触れずに収納している段ボール箱から出せる様に工夫してあります。
段ボール箱の蓋はご覧のように手前に開く形にしました(笑)
兎に角、運送中もそうですが、無事到着して箱から取り出す時が一番破損しやすいのでは?
と考え、簡単に、安全に、壊す事無く取り出せるように工夫をしたのです。
こうして梱包した依頼品を運送業者に託しました。
その翌日。。。
お昼を過ぎた頃でした。。。
一本の電話が私に。。。
電話の向こうで喜びの声を出しているのはぁ~!
依頼者の吉田さんご本人でした♪
わざわざ、無事に着いたと電話をくれたんです(感謝)
そして後日、数枚の写真と一緒にこんな嬉しいお便りがぁ^^。
(以下、ご依頼者からのメールを引用)
開封して引き出したところ。。。ドキドキの!
サンダーバードの基地の格納庫みたいでかっこよかったです!
外装のダンボール箱の送り状に<精密機器>
とあったのが、キュン!でした
ガラスキャビネットにいれたところ(掲載の写真です。)
写真ではごちゃごちゃに一体化して見えますが
実際には、こまごました宇宙ものを率いて
君臨してて立派で!ウットリ。。。なんですよ~
ちょいちょいとりだして、手に持って、眺めています♪
名品に作り込んでくださって
ほんとうにありがとうございます!!!
(以上、ご依頼者から頂いたお便りより抜粋して掲載。)
依頼者に気に入って頂けてホッとしました。
こちらこそ、いい体験をさせて頂きました。
で、このお話にはまだ続きが。。。
はやぶさを1月に納品したその年、2011年12月。。。
依頼者から小包が届きました。
開けてみると中には依頼者吉田さんの作品が入っていました。
ピープショー
「はやぶさの帰還」
HAYABUSA RETURN
吉田稔美 作/オフセット版ピープショー
制作/プラクティカル アドバンス・エフ
希望小売価格2,000円+税
※JAXA公認の作品です。
西脇市出身でお友達の吉田稔美さん(イラストレーター・絵本作家)が当時制作された
「3.11の大震災からの復興を祈念し希望を描いたおはなしの新作」だったのです。
一緒に吉田さんからのお手紙が入ってました。。。
芦田様
ごぶさたしています。
-中略-
復興祈念ピープショー「はやぶさの帰還」の方は、作って頂いたプラモ大変参考になりましたので!!献呈致します。
吉田稔美 拝
(お手紙を抜粋)
どうです?
吉田さんの絵は私が作らせて頂いた「はやぶさ」にそっくりでしょ?!(^m^)>
<ピープショーとは?>
ピープショーは17世紀のヨーロッパで考案された装置で、遠近法と覗き穴のレンズ効果を利用して、近景・中景・遠景にいたる複数枚の絵を窓状にくりぬいたものを間隔をあけて配置し、それを片目で覗き見ることで予期せぬ視覚的な驚きを得るしくみです。
(同封のリーフレットより)
ご依頼を受けて作らせて頂いた事で、色々なエピソードがあった作品でもありました。
最後までご覧頂きありがとうございました。
アオシマ「1/32小惑星探査機はやぶさ」作成過程<完>
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コメント6件
- hiroyuki@マルチ
-
依頼者とのエピソード読ませていただきました
屋根裏さんの作品が、依頼者の作品につながる
絵本読んだ方がまた何かを・・。
こういった連鎖はいいもんですね
01月31日 23:29 | このコメントを違反報告する
- 屋根裏部屋の男
-
modeller田村さん、毎度コメントありがとうございます。
この作品は依頼品でもありましたので、出来る限り丁寧に作らせて頂きました。
依頼者にも喜んで頂けて作らせて頂いた甲斐がありました^^。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
この後、次の作成記行きます(笑)
02月01日 11:33 | このコメントを違反報告する
- 屋根裏部屋の男
-
hiroyuki@マルチさん、コメントありがとうございます。
この作品は色々な意味で役立った事は作者として光栄な事でした。
模型趣味が単なる道楽ではない事と「芸術性」も兼ね備えている事を改めて感じた出来事でした。
因みに。。。
ピープショー
「はやぶさの帰還」
HAYABUSA RETURN
は、普通の絵本とはまた違い、写真の様に覗いて見て楽しむ作品です。
(覗いて見ているのはうちの次男坊です(笑))
02月01日 11:37 | このコメントを違反報告する
- icecoffee450
- 製作日誌、楽しく読ませていただきました。パテの使い方やマスキング方法など色々勉強になりました。また、依頼者とのつながりの話も良かったです。つながりと言えば、このホビコムもつながりができていいですよね。
02月01日 22:55 | このコメントを違反報告する
- 屋根裏部屋の男
-
icecoffee450さん、コメントありがとうございます。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
そう言って頂けると嬉しいです^^。
ジャンルは違えど同じ模型趣味をお持ちの皆さんとの交流は楽しいですね。
私は、模型に興味の無い方にも、少しでもその楽しさを知って頂きたいなと言う思いもあって、ブログでこうした作成記を書かせて頂いています。
今後ともよろしくお願いします^^。
02月02日 11:03 | このコメントを違反報告する
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