1/48 RF-101C Voodoo (2)
2023/01/20 23:51
第2回目はコックピットの製作です。
キット付属のインパネは、エッチングパーツとデカールの2種類ですが、ご覧のように実機写真と全く違います。おまけにエッチングパーツとデカールも双方全く違ってました。
さすがキティホーク、期待を裏切りませんね。
仕方がないので、極力実機に似せて自作しました。
使用した材料は下記のとおりです。
・0.3mm厚プラ板
・OHPフィルム
・余剰となったコックピット用デカール
・プラパイプとプラ棒
・市販の小径透明レンズパーツ
今回は機械に頼らず、すべて手作業で製作しています。
プラ板をインパネの形に切り出し、計器類の位置を作図しドリルで穴を開けていきます。
1mmだと問題なく作業できましたが、1.5mmだと何度やってもプラ板が破れてしまいました。
1.5mmドリルの回転トルクにプラ板が耐えられないのが分かりましたので、代わりの道具を使いました。
使用したのはリューター用ビットです。先端が1mmで根本が1.5mmなので、あらかじめ開けておいた1mmの穴に対し、これをリーマーの代わりに使用して、ようやくインパネが作れました。
インパネはこんな感じです。
実際はもっと微妙なサイズでメーターのレイアウトを行わないと収まらないのですが、キットよりはずっと類似した形状になっています。
OHPフィルムを切り出して、裏側に先ほど製作したインパネをテープで仮止めします。
メーターの位置を確認しながらデカールを貼っていきました。
1日放置して、透明な接着剤で上からもう1枚OHPフィルムを気泡が入らないように貼ってさらに1日放置しました。
余分なOHPフィルムを切り取って、インパネに当ててみました。
若干ズレが発生しましたが、何とか見られる状態になりました。
立体感に乏しいデカールに対し、バイザー直下にあるレーダースコープ?とライト?をプラ棒とプラパイプででっち上げました。
小さいスイッチパネルも作って、ボタンをエバーグリーンのΦ0.5mmプラ棒を薄切りして張っておきました。
これで完成です。
インパネの黒●とスイッチの白○はハセガワのフィニッシュシリーズの白と黒をDr.リベットで抜いて貼りました。
あとレーダースコープにレンズを埋め込んでいます。
これまでコックピットの工作と塗装は大変な割に見えないの適当にスルーすることが多かったのですが、最近面白くなってきました。
NACAダクトを一生懸命作ってもコックピットが大嘘デカールだとバランスが取れませんね。
次回も何か面白いことを考えてみます。
<おまけ>
実はミラーフィニッシュも直接抜いて貼ることもできましたので、フィニッシュシリーズはどれも対応可能のようです。
キャノピー枠が無塗装でネジが露出している場合の表現に使えそうですね。
- 製作日誌の公開範囲
- インターネット全体
- コメントを受け付ける範囲
- ホビコムメンバーまで
コメント8件
- らんばらる
-
こんばんわ
エッチングとデカールを選択できるキットなのに ここまで違うんですね。しかし自作でここまで再現せれるとはサードパーツいらずですね。立体感があってとてもリアルです。まだまだ色々とありそうなキットですね。次回製作記も楽しみにしています。
01月21日 00:10 | このコメントを違反報告する
- Fame461
-
おはようございます。
まさに驚異の仕上がりですね。
僕もちょうど計器盤を自作しようと思っていたので、とても勉強になります。
開口した穴も均一で自作したパーツとは思えません。とても真似できませんが、参考にさせてください。
朝から本当にびっくりしました。
大ブラボーでございます。
01月21日 07:03 | このコメントを違反報告する
- melehilo
-
熟れた計器板の自作で素晴らしいです。
奥まってしまうのが惜しいです。
私もセンチュリーシリーズを愛する者の一人です。
残念ですが、キット発売時期が古参の物が多いのは仕方無いですね。
これからの進捗を楽しみにしております。
01月21日 20:06 | このコメントを違反報告する
- あっくんパパ
-
らんばらるさん
いつもありがとうございます。
宜楽斎さんへのコメントでも書きましたが、いろんな型のインパネがごっちゃになっていたのが原因でした。
「どうせ見えないし」と考えて製品化したとしか思えません。実際見えませんけど。
でも、今回インパネの自作はそんなに難しくないことが分かったのと、Dr.リベットでフィニッシュシリーズすべて抜けるのが分かったのが大きな収穫でした。
今後も転んでもただでは起きないようにします。
01月21日 23:20 | このコメントを違反報告する
- あっくんパパ
-
Fame461さん
いつもありがとうございます。
今回は初期のジェット機で計器類も小さくて数も多かったので寸法出しが大変でしたが、もっと昔の飛行機だったら割と気軽に取り組めて、ウッドパネルの表現に凝っても計器類を後で接着できるとか、作業性も良くなると思います。
01月21日 23:24 | このコメントを違反報告する
- あっくんパパ
-
melehiloさん
コメントありがとうございます。
センチュリーシリーズ、良いですね!ジェット機の設計に必勝パターンが無かった時代で各社試行錯誤して、みんな個性的でした。
今回は、大変お世話になった先輩モデラーの追悼で教えていただいた技法を取り入れたり、本製作日誌のように割と簡単に自作できる方法など考えて紹介しながら進めたいと考えています。
01月21日 23:41 | このコメントを違反報告する
- PROたか
-
実機とかけはなれているパーツでも、その上パーツ同士も齟齬があっても、キットとして発売してしまう・・・・飛行機に対する「愛」がたりませんね。
それに「マイスターあっくんパパ様」が補って「愛」を注入されてますね。
この辺の工作はたかめもやりますが、このようにシャープに精度抜群にできるといいなぁと思います。
大尊敬です。
ブラボー。
01月23日 07:43 | このコメントを違反報告する
- あっくんパパ
-
たかさん
いつもありがとうございます。
コックピットだけでなく、6基あるカメラも全く再現されていません。
ちなみに機首にはこんな感じで収まっています。
その他、インテークの形状が異なるとか、直さなければならない箇所が目白押しです。
工夫しながら進めたいと思います。
01月23日 23:55 | このコメントを違反報告する
コメントを書く1,000文字以内