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【その7】1/700日本海軍航空母艦「鳳翔(竣工時)」をつくります

2020/01/14 23:56

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  ブラボーとは

いつもご覧頂きありがとうございます。
最近は模型に取れる時間が増えたことで、比較的良いペースで製作が進んでいます。
今回は、舷側支柱とボートダビットの製作をご紹介します。
ボートダビットについては、キットのパーツをそのまま使えば良いと思っていましたが、写真から考察すればするほど分からないことだらけになってしまう、かなり厄介な部位でした。

今回は、私が写真を観察して読み取れる限りの情報を基に、私なりの解釈と想像を交えて形にしたものですので、皆様の考察とは異なるかもしれませんが、御容赦願います。

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  ブラボーとは

これは、wikipediaに掲載された鳳翔の写真に、トリミングや色調補正、シャープネスを調整した画像です。これを見ると、様々なことに気づきました。

①まず、ボートダビットのアームを回転させるヒンジが、柱の側面ではなく前面に付いているように見えることです。これでは、船の内側の方を向くのにとても不便に見えます。
②また、柱も角柱ではなく、もっと細い円柱状にも見えます。アームが内側を向くには、柱は円柱状もしくは45度回転した角柱(◇の形)である必要がありますが、陰影から考えると細い円柱状であったと解釈するのが現実的だと思います。
③アームも、細い三角形ではなく、もっと簡素な棒状のものに見えます。丁度、商船や特設艦船が採用した棒状アームの小さい版のような感じです。
④そして、柱も単一ではなく、奥にもう一本平行に柱が設けられ、それぞれの対角線を繋ぐ補強材が存在しているようにも見えます。丁度、アルファベットのNの字のような構成になっています。

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  ブラボーとは

写真を見れば見るほど混乱してくる不思議な構造ですが、「多分こんなんだったんではないか」という形を作ってみます。
左はキット、右が、真鍮線やエッチングで作ったものです。写真から読み取れる限り、このような簡素な印象の支柱及びアームであると思います。

支柱は0.4mm真鍮線、アームは0.3mm真鍮線、ヒンジ部分は細い帯状エッチングを「コの字」型に加工したものです。

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  ブラボーとは

左舷側の支柱及びボートダビットのアームをつくるのに必要なパーツを並べました。
意外とパーツ種類が多く、また同じような形状・太さのパーツばかりなので、間違えないように整列させました。

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  ブラボーとは

左舷側の柱をすべて組み立てました。左側が艦首側、右側が艦尾側です。
艦尾側の2本は、Nの字ではなく、有孔桁で補強されていたように見えます。なお実際は孔が2列の有孔桁だったようですが、手持ちのエッチングでは再現が難しいので、やむなく1列の有孔桁にしました。
細い1列有孔桁を2枚並べることも考えましたが、繋ぎ目が目立って不恰好なので、断念しました。

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  ブラボーとは

船体に取り付けました。垂直の支柱は船体にピンバイスで削孔し、挿し込んで固定しました。

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  ブラボーとは

右舷側の支柱も、同様につくります。
左舷側とは逆に、右舷の艦首側2本を有孔桁で補強していたようです。
あくまで写真から読み取れる通りに作っていますが、柱の補強をNの字にするか有孔桁にするか、何故左右舷でちぐはぐになっているのか、よく解らないです・・・
重量配分の関係でしょうか?

因みに、左側の筋交い入りの補強材も、周囲とのディテールバランスを取るために、エッチングで作り直しました。

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  ブラボーとは

右舷側後部の支柱には、柱の上部に三角形の補強材があったようなので、再現しました。
ここの柱の補強は、Nの字か有孔桁かは全くわかりません。そのためNの字であったと仮定しています。

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  ブラボーとは

以上、不明点だらけの支柱及びボートダビットの製作が終わりました。
正直、写真から読み取れる限り形にしてみましたが、果たしてこれが正解かどうかはわからないです・・・
繰り返しになりますが、あくまでひとつの解釈であるということでご理解頂けましたら幸いです。

なお、木目デカールを貼る際は、斜めの補強部材は一度取り外し、デカールを付けた後に再度接着する必要がありそうです。

次回からはいよいよ甲板本体の加工です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。


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コメント6件

Toyohata

Toyohata
おはようございます。
素晴らしい造形ですね!眩しいですw
私もここは目を皿にして何度も拡大図を睨みましたがよくわかりません。
筋交いがあることは判りましたがボートダビットが柱にどのように付いていて機能したのか、ウィンチの配置は?などと想像を膨らませた挙句、防雷具用のエッチングを並べて済ましちゃったのを思い出しました(笑)
ボートが釣ってあるダビットは当然ながら柱から外に向かって張り出しています。
ボートのない柱のダビットと思しき斜めの円材は内側に向かっているように見えます。どこかでクルリと回して内から外へ切り替えられる機構があったのでしょうね。
画像からはそのヒンジは柱の外(海側)にあることは明白です。よって、Mitteさんの説は正しいと私は思います。あとは使用中は良いとして、不使用中のダビットをどのような形で繋止するかという問題でしょう。キットパーツの左右対称な形に捉われないほうが宜しいかと思います。

01月15日 10:04このコメントを違反報告する

Fame461

Fame461
こんにちは。
ここまで徹底的に検証するのですね。
僕には、Toyohataさまのような具体的なコメントはできませんが、いつもながらに素晴らしい再現度です。
ここまでくるとプラモデルというより、プラキットを素材にした立体造形作品ですね。すごいわ。

01月15日 12:20このコメントを違反報告する

ゆた提督

ゆた提督

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こんばんは。
 実艦の写真、しかもすくない情報量から細部の再現をこころ見られるのは、
 すごいです。
 mitteさんの製作日誌は、単なる製作記録を超えて、鳳翔の構造を解き明かす
 論文のような趣ですね。
 ボートダビットは、長門のものも似たような形状かな?と思います。
 同じ日本海軍の船ですので、長門と類似の形状だったかもしれませんね。
 ご参考まで。
 

01月15日 22:10このコメントを違反報告する

mitte

mitte
Toyohataさん こんばんは。
いつもコメント頂きありがとうございます!
このボートダビットは、想像以上の曲者ですね。私も写真と何度もにらめっこしましたが、見る度に違う発見や、形状考察がコロコロ変わってしまい、なかなかこの形に結論付けるまで多くの時間を費やしてしまいました。それにしても、不便そうな構造です(-_-;)
ボート格納時は、恐らく、本日誌2枚目の写真で、極限まで内側に曲げて天井にくっつけた状態のアームが幾つかありますが、これが格納状態だった、と思うのですが・・・垂直に立てたり折り畳んだりしていないようなので、こうせざるを得なかったのでは、と感じます。幾つか同じような角度に変えて、変化を出してみると面白いかもしれませんね!
これからも、宜しくお願いします!

01月15日 23:47このコメントを違反報告する

mitte

mitte
Fame461さん こんばんは。
いつもコメント頂きありがとうございます!
お褒めのお言葉、とても嬉しいです!一度ディテールを追求しだすと止まらないサガのお陰で、隅々まで金色になってしまっています(^_^;)
それにしても、ボートダビットには不明点が想像以上に多くて、思いの外てこずってしまいました。写真から、構造を想像するのは大変です・・・
これからも、宜しくお願いします!

01月15日 23:51このコメントを違反報告する

mitte

mitte
ゆた提督さん こんばんは。
いつもコメント頂きありがとうございます!
写真から、実際の構造を読み取るのは、本当に大変です・・・写真の明るさやコントラストをいじりながら、常に写真とにらめっこでした。
今までの作例にはない構造にしたので、裏付け用の資料を付けたり、説明文を入れたりしたので、すこし理屈っぽい日誌になってしまったきらいがあります。(^_^;)
長門のダビット、確かによく見ると似ていますね!間のVの字型の網を取れば、鳳翔の構造と共通しそうです。参考になるお写真、ありがとうございました!
これからも、宜しくお願いします!

01月15日 23:59このコメントを違反報告する


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