プラモデルのファウンデーション
2013/11/20 19:04
今日はプラモデルのファウンデーション(下地)についての記事です。
プラモデルを作る時には、まずは金型のパーティングライン(PL)やひけを修正しますね。
パーティングラインと言うのは金型を分割している所に出る小さな段差で、最近のキットではかなり改善されています。
ヒケの方はプラスチックの収縮で起こる歪みで、金型の温度やゲート位置、成形条件などで大きく左右されます。
他にもバリやウエルド、フローマークなどと言った外観不良が出てしまいます。
どこまで許容範囲とするかはプラモデルメーカーのレベルなんですね。
我々モデラーは、この成形不良を潰して他の人よりも優れた完成品を目指すのですよ(笑)
その為に必要なのがペーパーやヤスリ、サフェーサーなどの下地塗料なんですね。
今回はその下地の仕上げ方を、先日紹介したスーパーアシレックスを使って説明します。
今回のお題はRA1/2のオデッセイです。
無限仕様だったりしますが(笑)
このルーフ部に見えているのがPLです。
パノラマルーフ?とノーマルルーフをバリエーション展開する為の入れ子になっています。
指で触ってみると、段差が感じられます。
まずはこの段差を削り取ります。
使うのはこちらのスジボリ堂の面出しヤスリ。
これを使って段差を磨きますが、番手は#240〜#320位を選びましょう。
#400以上の番手で磨いても段差が消えずになめらかになるだけです。
ヒケがある場合は瞬着をプライマーで固めてから削ります。
段差が無くなればスーパーアシレックスのスカイを使ってアールの面を調整します。
こちらがスーパーアシレックスのスカイ(粗目)で、#320相当ですが、耐水ペーパーよりも目詰まりし難いので良く削れます。
一通り磨けば一回目のサフェーサーを塗ります。
私はガイアのブラックサフを良く使用しますが、これは自然光などの光が当った時でも透けない様にする為です。
一通り吹くとこうなります。
ボンネット部分を見て頂くと解りやすいですが、磨き傷がついていますね〜。
このキズを今度は#600相当のレモンで磨きます。
まずは水を付けないドライで少し磨いてみました。
こちらが磨いた後のレモンの表面です。
サフの削った粉が付いて、目詰まりしているのが解るかと思います。
これを払うと?
こんな風に取れますが、このスーパーアシレックスは水研ぎで使用した方が表面の仕上りが良くなります。
お風呂に持ち込んで磨かれる方もいましたが、ここはコップなどに入れた水を付けながら磨くのが簡単です。
こんな風に水を付けて表面を磨いていきます。
粉状の物はキムワイプなどで拭き取ると綺麗になります。
一層目のサフを削った後は?
こんな風になりました。
この工程を2回ほど繰り返し、最後に歯ブラシなどで水洗いして下地の終了です。
プラの地肌が見えていてもOKですよ。
まずは下地作りの紹介でした。
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コメント6件
- ラグにゃん
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サクさん
有り難うございます。
下地作りは面倒ですが、ここをきっちりとしておかないと後で苦労します。
下地が上手く出来れば、上塗りも薄くて済みますよ。
11月20日 22:42 | このコメントを違反報告する
- ラグにゃん
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Miki Shimizuさん
有り難うございます。
下地を上手く作れれば、上塗りもずっと楽になります。
研ぎ出しセットでぜひお試し下さい。
11月25日 18:59 | このコメントを違反報告する
- パパちゃん44
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仕事でスーパーアシレックスは使うのですが水研ぎ出来るとは知りませんでした。
改めて下地の重要さを痛感しました。
研ぎ出しセットとはどういった物なんですか?
12月02日 19:29 | このコメントを違反報告する
- ラグにゃん
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パパちゃん44さん
コメント有り難うございます。
スーパーアシレックス、良いですよね。
仕事で使うとは、板金塗装関係のお仕事ですかね?
水研ぎすると目詰まりし難いので、上手く削る事が出来ますね。
下地が上手く出来ると上塗りが楽になりますよ。
研ぎ出しセットは、カーモデルなどのピカピカ鏡面仕上げが楽に出来る様にラグにゃんのセレクトした物で、プラモデルに使いやすい番手と持ち手、それにコンパウンドや磨きクロスなどをセットにした物です。
http://hobbycom.jp/my/dd2e22c4f6/diaries/2682
こちらに内容などを書いています。
参考にして下さいね。
12月02日 20:46 | このコメントを違反報告する
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