Lovely Machine
2014/04/16 13:47
「信濃」艦上機製作の中で、”旋盤もどきのマシーン”でカウリングを自作致しました。
その”マシーン”についてご紹介致します。
必要な資材です。
まず、1.作業台になる板は、18ミリ程度の合板厚板です。最初は振動などを危惧して120cm長のものを使用していましたが、現行の50X25cm(厚みは同じ)で十分安全なので、机の上に座って作業ができます。
2.モーターは電源入れっ放しのロックボタンの付いているタイプが便利だと思います。
それと、ベルトで固定できる形態のものを選ぶのも重要ですね。
3.ただし電源のOn・Offは延長コード(手元スイッチ)でします。
3.変圧器を付けて電圧の上下でモーターの回転数を制御します。
4.市販のモーター固定機器です。危険防止のガードも付いていますが加工する刃先が見えないので付けていません。
5.モーター回転軸と同じくらいの高さの支持台を作る。
6.敢えて工具は砥石みたいな物を付けグラインダーの機能を示します。
前の写真に抜けていたので
7.モーターをスムーズに固定するために、台とモーターの間にベッドを置きます。
モーターの形状に合わせる工夫がいりますが、材質はバルサ材を使いました。つまりソフトにモーターを固定しています。
8.さて、切削する用具ですが、平やすり、彫刻刀の三角と平ノミを使用します。
筋彫りを入れる場合はスコヤ(針)を使います。
9.円形の物を作る時は、部材の中心にボルトと同じ径の穴を開けます。
溝径が緩くても加工出来ますが、部材がぶれてセンターが出難いし、部材の固定が難しくなります。
なお、ナットはワッシャーと一体式のものを使用します。(ワッシャーは不要)
いよいよ作業に掛かります。
1/24 Bf109Eのタイヤを自作しましたが、1ミリプラ板を6枚貼り合せました。
10.回転している部材にいきなり刃物は当てません。まずヤスリを当てて、最初はゴトゴトという異音がしますが、無くなるまで円形に加工します。
11.その後、状況に応じて彫刻刀を使い分けます。
画像では、タイヤの中ほどに溝を掘っていますが、三角刀で輪郭を掘りました。
テーパーの付いた戦艦の砲身の加工例です。
写真左は1/350の砲身で、砲口の僅かな膨らみも表せます。
野球のバットがありますが、作業が面白くて作りました。
右画像は1/200長門クラスの砲身です。
バンドや段差も図面どうり加工出来ました。(因みに後方の扶桑は完全自作です)
なんか、こんなに工夫したり、キットに手を加える作業が好きみたいです。
勿論、最近リリースの手が掛からない完璧キットも作ってはいるのですが…
他の素材を試してみました。
結論から申し上げますと、プラ以外の素材は加工が難しく手に負えない事でした。
トライしてみると、扱い易い順番にアルミ、銅、真鍮でした。
一番右はプラ材です。糸を引いて切れていきますが、アルミ以下は粉状で切れます。
まずビットカッターを硬質で鋭利なものにしないと無理ですね。
時間を掛ければ削れると思います。取り扱いは安全で、違うのは切れ味の違いだけです。
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コメント4件
- hiroyuki@マルチ
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旋盤もどきマシーンの投稿ありがとうございます
いつ使うかわかりませんが、参考になります
速度コントロールは変圧器をかましているんですね。
アルミ、真鍮などある程度の大きさの金属も切削トルクは
十分なもんなんでしょうか?
04月16日 22:02 | このコメントを違反報告する
- melehilo
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※重要
モーターの回転に向かって工具刃先を当てるのでは無く、回転の後を追うように刃物を当てます。(順回転) このやり方を順守してください。
モーターの回転に向かって刃物を当てると、面がデコボコの場合”ケッチン”を喰らい大変危険です。
私は、アルミでも真鍮でも加工は可能と思います。しかし、まだその素材での加工の経験が今はありませんのでお勧めは出来ません。
04月16日 22:34 | このコメントを違反報告する
- melehilo
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素材を変えて実験しましたが、文字通り刃が立ちませんでした。
トルクは高速では問題ないでしょうが、低速にした場合は負けるかも知れません。
まずは、ビットを強固で鋭利なものにすれば可能だと思います。
企業の旋盤だとオイルを垂らして煙を上げて切削していますが、そりゃ無理ということですね。
04月17日 10:16 | このコメントを違反報告する
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