Revell 1/350 UーBoot TypeⅦC 情景モデル
2014/06/08 23:53
先にアップした1/350 U-Bootのメイキングを紹介していきましょう。
キットはレベル製で、全長15センチほどしかありませんが、甲板はじめ、細部までディテールが再現された秀作です。
U-Bootのみならず潜水艦のモデルは同じ艦船模型でも戦艦などに比べるとディテールがシンプルなこともあって、いまひとつ自己主張してくれません。だからの情景モデル、イメージソースは映画『Das Boot』、嵐の中で二隻のUボートが邂逅するシーンです。
作品はキットをほぼストレート組み。艦橋にフィギュアを4体配したのと、貼り線を追加したのみで後はサラっと制作、気を入れたのは海面ベースの制作ですね、実はこの嵐の海が作ってみたくてUボートを選んだとも言えます。
ベースは市販の木製ベースを使用。同サイズにカットしたスタイロフォームの表面を削って、Uボートを仮配置してサイズをバランスを見ながら大まかな波を作ります。今回は波を受けて艦首が持ち上がったシチュエーションなので、スタイロフォームを削ってイメージどおりに上手く船体が納まるようにな凹を掘り込みます
スタイロフォームを削って作った海面の表面にアルミフォイルを張り込みます。ファイルは一度軽く丸てクシャクシャのシワをつけたものを木工用ボンドで貼り付けています。アルミファイルは柔軟性があるので、貼り付ける際に細かい波の表現も可能です。船体横にかかる白波も気モデルを仮り置きしてフォイルでそれらしく再現。やぶけても上から別のアルミフォイルでパッチすればOKなのでこの時点でキッチリと波のディテールを作っておきます。
アルミフォイルが定着したらエアブラシで海の色を塗装していきます。ブルー系の色を4~5色組(ブルー、クリアーブルー、ミッドナイトブルー、アズールブルー等)組み合わせて凸凹で濃淡をつけていくのがポイントです。また泡だって居るような部分はエアブラシでホワイトを塗装しています。
海面の塗装が乾いたら、その上からリキテックスなどアクリル絵の具のテクスチャー再現用に使われているグロスメデュウム(画材店で扱っている)を筆で3~4回重ねていきます。グロスメディウムは乾くと透明になる樹脂なので下に塗装したカラーが透けて見えて、なおかつ深みが出て深い海のような質感が再現できます。
海面に塗布したグロスメディムが乾燥したら、塗装を済ませたUボートをベースに固定。船体にかかる波をアルミフォイルで追加接着していきます。フォイルは適当なサイズでちぎって方それらしくカタチを整えて木工用ボンドで接着。ベースとなる白を塗装しておきます。
船体にかかる白波を再現したアルミフォイルの上からタミヤ情景用テクスチャーの(雪 粉雪)を盛り付けてあわ立つ波を再現。ペースト状なのでヘラなどを使ってそれらいくカタチをつけていきます。テクスチャーが乾いたら、その上から再びグロスメデュウムを塗布して濡れた質感を再現します。
同様に船体にもグロスメディムを塗布して濡れた質感を再現。
メディウムは乾いたら筆とエアブラシで波頭を白く塗装します。水面部分はドライブラシの要領で白を入れています。
また艦首排水口からあふれ出した水流は当初アルミフォイルを細くねじったものを使いましたが、イメージと違ったのでクリアパーツのランナーを火であぶって伸ばしたものを白く塗装して使っています。とはいうもののまだイメージどおりにはなっていないので、現在まだ模索中といったところです。
流れる水の質感が上手く出来てないわ、この悪天候下浮上しているの潜望鏡を伸ばしているわ、乗せたフィギュアが全然目立ってないわと、反省すべき点は山積みですが、とりあえず荒海のUボートの情景としては及第点といったところでしょうか・・・
今回は作っていて楽しかったので、またシチュエーションを変えて海のディオラマは作ってみたいですね。
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コメント4件
- melehilo
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完成おめでとうございます!
>>フィギュアが全然目立ってないわと…
鑑賞する者にとって、さり気なく”目立たない”フィギュアを発見してさらに驚くものと思います。素晴らしいと思います。ブラボー!
06月09日 08:43 | このコメントを違反報告する
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