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ロッキード・マーチンF-16ファイティング・ファルコン

【第100回】ロッキード・マーチンF-16ファイティング・ファルコン <攻撃機>


 F-16は、アメリのジェネラル・ダイナミクス社が開発した多用途戦闘機。世代的には第4世代ジェット戦闘機に分類される。愛称はファイティング・ファルコン。現在はロッキード・マーチン社の製品となっている。

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ヴァイパーの特徴

▲アフガニスタンで作戦行動中のF-16。

 「ヴァイパー」のニックネームで呼ばれるF-16は、前部胴体下にエンジン空気取入口を設けた独特の形態に設計されている。また、主翼/胴体が一続きの曲線で融合され、大迎え角時の揚力増加のために大きな主翼付け根前縁延長部が設けられているのも特徴である。機体は操縦性を高めるために、静的安定性を低下させたフライ・バイ・ワイヤ操縦装置を採用している。ゼロ/ゼロ射出座席は後方に30°傾斜してパイロットの頭上に空間的余裕を作り、中央配置の通常型操縦桿に代えてサイドスティック式操縦桿が取り入れられている。コックピットにはヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)と多機能表示装置(MFD)が装備され、キャノピーはフレームのない一体成形型で、正面風防ガラスは付けられていない。F-16A/Bは、全機が対地攻撃を主任務としている。
 F-104スターファイターの後継機を探していたNATO諸国は、1975年6月にベルギー、デンマーク、オランダ、ノルウェーの各空軍がF-16A/Bを選定することで合意に達し、これらの機体はベルギーのSABCA社とオランダのフォッカー社が分担して製造することになった。オランダ空軍のF-16A®の一部は、胴体中心線上に戦術偵察ポッドを積むことができる。

F-16A/BとF-16C/D

▲F-16Cの計器版パネル。正面にあるのが、上からヘッドアップディスプレイ、データ入力パネル、アナログ式の基本計器、パイロットの膝の前のものは多機能ディスプレイ。

 F-16A/Bは、1、5、10、15の各生産ブロックに分けて製造された。ブロック15では初めて重要な変更が取り入れられ、大型の水平安定翼が採用された。この水平翼は現在では標準となっている。ブロック15の一部はF-16A/B <acronym title="防空戦闘機">ADF</acronym>仕様に改修され、AIM-7スパロー空対空ミサイルを発射できる改良型AN/APG-66レーダーを装備した。
 ベルギー、デンマーク、オランダ、ノルウェーが実施したOCU(作戦能力向上)プログラムでは、F-16A/Bの電子機器とエンジンが改良された。1988年以降の輸出機は、このブロック15 OCU仕様になっている。また、F-16A/BはヨーロッパMLU(寿命中期近代化)プログラムによってさらに改良され、コックピットはブロック50仕様と同じものになり、AIM-120 AMRAAMの発射機能も付加される。F-16 MLUはベルギー、デンマーク、オランダ、ノルウェーで現在就役中である。ベルギーは自国のMLU適用機にF-16AM/F-16BMの名称を与えている。台湾に輸出された機体もほぼ同じ仕様で、ブロック20と呼ばれている。
 1984年6月19日に初飛行した単座型F-16Cと複座型F-16Dは、垂直尾翼の基部が大きくなって前方に延ばされたことで見分けがつく。F-16C/Dでは、F-16A/Bと比べてHUDがさらに広角になり、AN/APG-68レーダーの性能も大幅に向上した。
 F-16C/Dには段階的に変更が加えられていて、最初のブロック25は1984年7月に量産に入った。ブロック30/32と40/42ではエンジンがオプションになり、ブロック30は128.9kNのF110-GE-100、ブロック32は106.05kNのF100-PW-220を搭載する。F110を搭載するには、空気取入口を拡大する必要があった。またブロック30/32では電子機器の変更も行われた。一部のブロック30/32は、アメリカ海軍でF-16NおよびTF-16Nとして訓練時の仮想敵機を務めている。1988年12月から製造に入ったブロック40/42ナイト・ファルコンは、LANTIRNポッド(夜間低高度航法/目標指示赤外線装置)、GPS、AN/ APG-68(V)レーダー、自動地形追随機能などを備えている。

諸 元

▲F-16Cから射出座席で脱出するサンダーバーズのパイロット(2003年9月14日)。

ロッキード・マーチンF-16Cブロック30ファイティング・ファルコン

タイプ:単座多用途戦術作戦機
寸法:全幅9.45m(翼端ミサイル除く)、全長15.03m、全高5.09m、主翼面積27.87m2
エンジン:アフターバーナー使用時定格静止推力128.9kNのゼネラル・エレクトリックF110-GE-100ターボファン・エンジン1基
重量:自重8,663kg、最大離陸重量19,187kg
性能:最大水平速度2,124km/ h(高高度、クリーン時)、海面高度最大上昇率15,240m/ min、実用上昇限度15,240m以上、戦闘行動半径547km (2,000lb/907kg爆弾6発を積んでHi-Lo-Hiミッション時)
兵装:固定前方射撃用20mm M61A1ヴァルカン6砲身回転式機関砲1基、加えて最大7,072kgの投下兵装品

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp。

公開日 2021/04/23


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