模型を作ってシェアするホビーコミュニティ ホビコム by デアゴスティーニ

トーネードIDS

【第6回】トーネードIDS <航空阻止/攻撃機>


ヨーロッパを代表する軍用機のトーネードIDSは、イギリス、ドイツ、イタリアの三か国共同で開発された攻撃機であり、現在もこれらの国のほかサウジアラビアで運用されている。

ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは


イギリスのIDS

▲ドイツ空軍のトーネードIDS。同軍は多くのECR(電子戦闘偵察)型を運用した。(写真/DeA Picture Library)

イギリス、ドイツ、イタリア三か国共同開発のトーネード阻止・攻撃型(IDS)は、現在もヨーロッパにおいて重要な作戦機の一つである。その攻撃型、偵察型、敵防空網制圧型は、湾岸戦争やイラク戦争での作戦に重要な役割を果たしてきた。
イギリス空軍はトーネードIDSを「GR」の制式名で使用しており、主として長距離航空阻止/対地攻撃任務に就けている。また、洋上攻撃(GR.Mk1B)や偵察(GR.Mk1A)などの任務にも使用している。同空軍は2001年に、GR.Mk1からGR.Mk4仕様に近代化した機体の使用を開始した。これらは、新しいコックピット表示装置、自力で精密誘導兵器を投下できるTIALDポッドの完全な搭載機能、改良型FLIR(前方監視赤外線装置)とNVG(暗視ゴーグル)の統合機能、さらに強化した自己防御装置を備えている。また、偵察型のGR.Mk1Aも、GR.Mk4Aに近代化されている。

ドイツ/イタリア/サウジのIDS

▲イタリア空軍の第156戦闘爆撃航空団に所属するトーネードIDS。(写真/DeA Picture Library)

ドイツ空軍は2001年初期の時点で約270機のIDSを配備しており、その中には数多くのECR(電子戦闘偵察)型が含まれていた。これらには、イギリス空軍のGR.Mk4プログラムと同様の総合的MLU(寿命中期能力向上)が実施され、さらにライトニング目標指示ポッドと曳航式レーダー・デコイが追加装備された。新しく搭載された兵器には、BLU-109およびGBU-22ペイヴウェイIIIレーザー誘導爆弾(LGB)、タウラス戦術巡航ミサイル、IRIS-T空対空ミサイル(AAM)がある。
一方、ドイツ海軍航空軍は約50機のIDSを装備した1個航空団を保有し、通常兵器による対地攻撃、コルモラン対艦ミサイルによる対艦攻撃、HARMによる敵防空網制圧および偵察任務を付与している。
イタリア空軍にはIDSによる3個戦闘爆撃群があり、その一つはコルモラン・ミサイルによる対艦攻撃任務を付与されている。そのほかサウジアラビアも、96機のトーネードを3個部隊に配備した。

諸 元

▲イタリア空軍のトーネードIDS。同空軍の一部は、コルモラン・ミサイルを用いた対艦攻撃の任務を受け持つ。(写真/DeA Picture Library)

パナヴィア・トーネードGR.Mk4
タイプ:複座全天候攻撃/航空阻止機
寸法:全幅13.91m(主翼展長時)または8.60m(主翼後退時)、全長16.72m、全高5.95 m、主翼面積26.60m2
エンジン:ドライ時定格推力34.48kN、アフターバーナー使用時71.50kNのターボ・ユニオンRB199 Mk103 ターボファン2基
重量:基本自重約13,890kg、最大離陸重量約27,951kg
性能:最大速度2,338km/h(高度36,000ft)、高度9,145mまでの上昇時間2分以内、実用上昇限度15,240m以上、戦闘行動半径1,390km(兵装を搭載して代表的なHi-Lo-Hiミッション時)
兵装:27mm IWKAマウザー機関砲2門と弾薬180発/門、最大兵装搭載量9,000kg。現用兵器は1,000lb(454kg)重力落下爆弾、CPU-123/BペイヴウェイII LGB。新型兵器にはGBU-28ペイヴウェイIII LGBとストーム・シャドウSMD(スタンドオフ弾薬ディスペンサー)がある。

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真/U.S. Air Force] 

公開日 2013/06/26


ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは



コメント0件


コメントを書く1,000文字以内

Ms_noimage

コメントを投稿するにはログインが必要です。