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コンヴェアB-36ピースメーカー

【第75回】コンヴェアB-36ピースメーカー  <爆撃機>


 B-36は、アメリカ空軍で運用された巨大戦略爆撃機。アメリカのコンヴェア社が開発し、冷戦の初期段階において、空軍の戦略航空軍団における主力爆撃機となった。正式な愛称はないが、公式な場でもしばしば「B-36ピースメーカー」と呼ばれた。

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巨大爆撃機の登場

▲飛行中のB-36。

 大陸間飛行能力を備えた最初の爆撃機であるコンヴェアB-36ピースメーカーは、アメリカ陸軍航空隊が1941年4月11日に発行した仕様書に基づいて開発された。この仕様書では、爆弾の最大搭載量が72,000lb (32,659kg)で、アメリカ本土の基地からヨーロッパの目標に対し10,000lb(4,536kg)の爆弾を投下できることが要求されていた。提出された4種類の案の中から選ばれたモデル36は、与圧式の胴体を持ち、主翼付け根の厚さは1.83mもあって、飛行中でも6基の星形エンジンに対して作業を行うことができた。
 1946年8月8日に初飛行した試作機のXB-36は、単輪の主車輪を使用して設計されていた。2機目の試作機であるYB-36は実用試験機として使用され、車輪はまもなく単車輪から4車輪ボギー式のものに交換されて、これが量産機にも採用された。また、操縦席の屋根も高くなり、これらの変更を加えた機体はYB-36Aと命名された。
 アメリカ陸軍は1943年7月23日に100機を発注していたが、量産型B-36A(22機製造)の初号機が初飛行したのは、それから4年以上が経過した1947年8月28日のことであった。B-36Aは、無武装の搭乗員訓練機として製造された。ピースメーカーと呼ばれることになったB-36の生産は7年近く続けられ、最後の機体がアメリカ空軍戦略航空軍団に納入されたのは1954年8月14日であった。最後の機体は、1959年2月12日に退役した。

特殊派生型

▲テキサス州上空を実験飛行中のNB-36H。後方はボーイングB-50。

 B-36からは多くの派生型が作られている。爆撃機型は、B-36AからB-36B、主翼下にJ47-GE-19ターボジェット4基を付加したB-36D、B-36F(エンジン出力増加型)、B-36H、B-36Jへと発展した。ターボジェット動力型のYB-60も作られたが、B-52との競争に敗れたため量産には至らなかった。さらに、数種類の偵察型がRB-36の名称で新規製造または改造され、重要な役割を果たした。RB-36Fは、RB-36Dと同様の戦略偵察機型で24機製造。後に核爆撃能力付与された。
 このほか、特殊な派生型として、GRB-36F戦闘機運搬機、XC-99長距離重輸送機などがある。NB-36H試験機は、原子力推進爆撃機の研究機で、実際に動力にしなかったものの、原子炉が機内に設置されていた。将来的にはコンベア社は原子力推進試験機であるX-6を開発するデータ集積に使う予定であったが、この計画は破棄された。また、B-36を純ジェット化したYB-36G(後のYB-60)も試作機2機が製作されたが、YB-60はボーイングB-52との競争試作に敗れ採用されなかった。

諸 元

▲試作機であるXB-36。

コンヴェアB-36Jピースメーカー

タイプ:10人乗り長距離戦略偵察爆撃機
寸法:全幅70.10m、全長49.40 m、全高14.22m、主翼面積443.32m2
エンジン:定格出力3,800馬力のプラット&ホイットニーR-4360-53星形ピストン・エンジン6基と、定格静止推力23.13kNのゼネラル・エレクトリックJ47-GE-19ターボジェット・エンジン2基
重量:自重77,580kg、最大離陸重量185,973kg
性能:最大速度661km/h(高度36,400ft)、巡航速度629km/ h(最適高度)、初期上昇率585m/min、実用上昇限度12,160m、航続距離10,944 km(爆弾4,536kg携行時)
兵装:胴体6か所の引き込み式遠隔操作砲座と機首および尾部の有人砲座に旋回式20 mm M24A1機関砲各2門、加えて機内に最大39,009kgの爆弾を搭載

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)

[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp。

公開日 2019/03/27


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