模型を作ってシェアするホビーコミュニティ ホビコム by デアゴスティーニ

グラマンF7Fタイガーキャット

【第83回】グラマンF7Fタイガーキャット  <戦闘機>


 グラマンF7Fタイガーキャットは、アメリカ海軍が第二次世界大戦末期から戦後にかけて運用した双発艦上戦闘機。第二次世界大戦中にグラマン社が設計した中でも最も美しい航空機とされ、アメリカ海軍が受領した最初の前脚式戦闘機でもあった。

ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは


戦時下の試験

▲第二次世界大戦末期に撮影されたF7F-2N。

 グラマン社が不採用に終わったXF5Fスカイロケットの開発経験を生かして開発した、航空史上でも極めて珍しい制式採用されたレシプロ双発艦上戦闘機となった。
 不成功に終わったXF5Fスカイロケットの経験に基づいて、1941年6月、まずXF7F-1試作機2機の製造契約がグラマン社に対して与えられた。これらの試作機は、1943年11月にロング・アイランドのベスページ工場で初飛行した。その後の試験によって、この機体にかなりの期待が持てることが明らかになると、アメリカ海軍はF7F-1として量産発注を行った。1944年4月にアメリカ海兵隊への納入が開始され、VMF-911が最初のタイガーキャット飛行隊となった。
 この頃、タイガーキャットを主に夜間戦闘機として使用することが決定され、まもなくすると、燃料タンクを外してレーダー操作員席を設けたF7F-2Nが登場した。レーダーを積むために機首の機関銃4挺も取り外されたが、それでもF7F-2Nの火力は強力で、20mm機関砲4門を主翼前縁に搭載していた。同型は45機が製造された。

決定版のF7F-3

▲消防機に改造されたF7F。

 アメリカ海軍は、日本との戦争を睨んで建造計画を進めていた大型航空母艦(後のミッドウェイ級航空母艦)に搭載する双発艦上戦闘機の開発をグラマン社に依頼した。グラマン社は以前に試作双発艦上戦闘機XF5Fを開発・試作しており、採用こそされなかったものの大きな技術の蓄積を得ており、この計画には最適であるとされた。 だが、その重量と大きさが災いして、結果的にはアメリカ海兵隊が主に陸上基地発進の戦闘機として使用するにとどまった。
 タイガーキャットの中で最高の性能を誇ったのは、次に登場するF7F-3であった。F7F-3は189機が製造され、一部は偵察用カメラを積んでF7F-3Pとして使用された。また、複座のF7F-3N夜間戦闘機60機も納入され、さらに、垂直尾翼を拡大して改良型レーダーを積むなどの変更を加えたF7F-4Nが13機完成した。タイガーキャットは364機目の納入をもって、1946年11月に量産が打ち切られた。
 タイガーキャットは朝鮮戦争に参戦し、海兵隊のF7F-3Nが1950年10月から戦闘に投入されて、昼夜にわたって航空阻止任務に活躍した。

諸 元

▲夜間戦闘機型のF7F-3N。

グラマンF8F-1ベアキャット

グラマンF7F-3タイガーキャット
タイプ:艦上戦闘機
寸法:全幅15.70m、全長13.83 m、全高5.05m、主翼面積42.27m2
エンジン:出力2,100馬力のプラット&ホイットニーR-2800-34W星形ピストン・エンジン2基
重量:自重7,380kg、最大離陸重量11,667kg
性能:最大速度700km/h(高度22,000ft)、実用上昇限度12,405m、航続距離1,931km
兵装:12.7mm機関銃4挺、20mm機関砲4門

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)

[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp。

公開日 2019/12/13


ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは



コメント0件


コメントを書く1,000文字以内

Ms_noimage

コメントを投稿するにはログインが必要です。