模型を作ってシェアするホビーコミュニティ ホビコム by デアゴスティーニ

ラジプット級、デリー級

【第109回】ラジプット級、デリー級 <駆逐艦>


「ラジプット」級駆逐艦は、インド海軍の駆逐艦の艦級。「ラジプット」の名称は、サンスクリットの「王子」を意味する"rajaputra"に由来する。ソ連海軍が運用していた61型大型対潜艦をもとに、改修された。デリー級駆逐艦もインド海軍の駆逐艦(ミサイル駆逐艦)の艦級。インド海軍での計画番号は15型。

ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは


ラジプット級

▲ラジプット級駆逐艦5番艦「ランヴィジャイD55」。

 インド海軍は1970年代にソ連(当時)の改「カシンII」級ミサイル駆逐艦5隻を発注した。1977〜86年にニコライエフ(現在はウクライナにある)で建造された「ラジプット」級は、1980〜88年に就役した。1993〜94年に電子戦装置の近代化が行われたが、ウクライナの支援でさらなる近代化を行う計画は現在棚上げされており、インド海軍は代わってロシアに改装作業を行うよう求めた。
 2002年、インド国内紙がインドとロシアで共同開発されたPJ-10ブラモス・ミサイルが、初の海上発射実験のため「ラジプット」級の1隻に装備されたと報じた。この射程300kmのミサイルは、核弾頭を搭載できるように設計されている。
 対艦主兵器はP-20M(SS-N-2D“スティックス”)対艦ミサイル(SSM)である。これは大型の亜音速赤外線ホーミング・ミサイルで、83kmの射程を持ち、513kgの弾頭を搭載する。
 本クラスの「ランジト」と「ランヴィジャイ」は、近接防空火器をAK-230対空機関砲からAK-630対空多銃身機関砲へ換装した。4番艦ランヴィールと5番艦ランヴィジャイはAK-630対空多銃身機関砲を2基撤去し、イスラエル製「バラク」艦対空ミサイルのVLSを搭載した。

デリー級

 インド最大の軍艦である「デリー」級の建造は、ソ連の崩壊と、黒海艦隊の海軍基地が新たに独立したウクライナに接収されたことで遅れを生じた。「デリー」は1987年に起工し、1991年に進水したが、就役するまでにはさらに6年を要した。本クラスの「マイソール」は1999年に、「ムンバイ」は2001年にそれぞれ就役した。
 「デリー」級は、ロシア製のカシミールSAM、カナダ製のソナー、オランダ製のレーダー、フランスおよびイタリア製の電子機器を装備する、きわめて国際色豊かなプラットフォームとなっている。
 機動部隊の指揮艦として作戦行動することを意図した3隻は、すべてが旗艦設備を備え、NBC(核・生物・化学)汚染海域でも運用可能である。「デリー」級は、搭載を予定していたと思われるモスキット(SS-N-22“サンバーン”)SSMと関連のある大型のブラスト・デフレクターを装備しているが、実際に搭載しているのは射程130kmで145kgの弾頭を有するウラン・アクティブ・レーダー・ホーミングSSMである。ウラン発射用に、数秒間隔で発射可能な4連装発射機4基が装備されている。
 「デリー」級が搭載するカシミールSAMは、ウラガン(SA-N-7“ガドフライ”)の輸出型である。このマッハ3で飛翔するアクティブ・レーダー・ホーミング・ミサイルは、航空機に対しては最大射程25km、ミサイルに対してはその約半分の射程を有する。そして23Gまでの旋回に耐え、70kgの弾頭を搭載する。発射管制レーダーは同時に12個の目標を追尾し、6個の目標を照射する能力を持つ。

諸 元

デリー級

排水量:満載6,700t
寸法:全長163m、全幅17m、吃水6.5m
推進器:ゾリャM36Eガス・タービン2基で出力64,000馬力を供給し、2軸を駆動
速力:32kt(59km/h)
航続距離:18kt(33km/h)で7,242km
兵装:4連装ウラン(SS-N-25“スイッチブレード”)SSM発射機4基、カシミール(SA-N-7“ガドフライ”)SAM発射機2基、100mm砲1門、6銃身30mm機関砲4基、533mm魚雷発射管5基
防御システム:バラット・アジェンタ電子戦装置(EW)一式、TQN-2ジャマー、PK-2デコイ発射機
電子機器:“ハーフ・プレート”対空/水上捜索レーダー、バラット/シグナール水上捜索レーダー、“プランク・シェーブ”(SSM)/“フロント・ドーム”(SAM)/“カイト・スクリーチ”(100mm砲)/“バス・ティルト”(30mm機関砲)各射撃指揮レーダー、バラット艦首格納型ソナー(「デリー」、「マイソール」)、ガーデン・リーチ艦首格納型アクティブ捜索可変深度ソナー(VDS)および曳航式アレイ・ソナー(「ムンバイ」)
搭載機:シー・キング1機またはALH 2機
乗員:360名

(この記事はワールド・ウェポン<デアゴスティーニ・ジャパン刊>をもとに構成したものです。)
[タイトル写真]U. S. Army/U.S. Marine Corp

公開日 2022/01/25


ブラボー0 お気に入り登録0   ブラボーとは



コメント0件


コメントを書く1,000文字以内

Ms_noimage

コメントを投稿するにはログインが必要です。