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世界の兵器 海の覇者たち

世界の兵器 海の覇者たち

海を舞台に繰り広げられた戦いの主役から、航空戦力等のサポート役などその役割を変えてきた様々な軍艦をピックアップします。

長門

第1回 長門

「長門型」戦艦の1番艦であり、第二次世界大戦において数々の海戦に参加した長門は、長年にわたって連合艦隊の旗艦を務め、終戦時に唯一生き残った日本の主力艦であった。

ニミッツ級

第2回 ニミッツ級

世界初の原子力空母「エンタープライズ」に続いて開発されたアメリカのニミッツ級は、計10艦が就役した史上最大・最強の原子力空母。世界各地で発生したいくつかの紛争にも参加し、その存在感を見せつけている。

大和

第3回 大和

史上最大の46㎝砲を搭載した大和型は、当時の日本の最高技術が結集された超大型戦艦で、1番艦の「大和」は連合艦隊司令長官山本五十六の旗艦であった。しかし、さしたる活躍は見せられず、米軍の攻撃により鹿児島県沖で沈没した。

オハイオ級

第4回 オハイオ級

1970年代に開発され、1980年代にデビューした「オハイオ」級は、現在アメリカ海軍が保有する唯一の原子力弾道ミサイル潜水艦である。合計18隻の同型艦が造られており、搭載するトライデント・ミサイルによって、世界中の遠隔海域まで哨戒を行うことができる。

エンタープライズ<原子力空母>

第5回 エンタープライズ<原子力空母>

世界初の原子力空母として知られるアメリカ海軍のエンタープライズは、同国の主要な作戦にも数多く参加し、2012年をもって50年超もの長きに渡る現役生活にピリオドを打ったのだった。

赤城

第6回 赤城

ワシントン海軍軍縮条約の締結に伴い、巡洋戦艦から航空母艦へ生まれ変わった「赤城」は、第1航空戦隊の旗艦として真珠湾攻撃に参加。しかし、その後に行われたミッドウェー海戦において、2発の命中弾を受け沈没した。

ロサンゼルス級

第7回 ロサンゼルス級

イラク、アフガニスタンなどでの作戦に参加したアメリカ海軍の「ロサンゼルス」級は、同一設計の原子力推進艦としては最多の62隻が建造された原子力潜水艦であり、現在も45隻が運用されている。

ヴィットリオ・ヴェネト

第8回 ヴィットリオ・ヴェネト

第二次世界大戦時、イタリア海軍の主力であった戦艦「ヴィットリオ・ヴェネト」は、イギリス海軍に対抗するべく期待されたものの、2度にわたってイギリス艦船の魚雷を被弾。イタリア敗戦後、同国へ戻ってきたが、最後はスクラップとなってしまった。

アーレイ・バーク級

第9回 アーレイ・バーク級

目標の捕捉・識別、武器の決定・誘導などが自動化されたイージス・システムを搭載する「アーレイ・バーク」級は、レーダーに捉えられにくいステルス機能を持つミサイル駆逐艦であり、60隻を超える建造数を誇っている。

レキシントン

第10回 レキシントン

33,000t級巡洋戦艦を改造して造られた「レキシントン」(CV-2)。1921年1月に起工され、1927年12月14日に就役した。1941年12月の真珠湾攻撃時、「レキシントン」はミッドウェー島のアメリカ海兵隊のもとへ航空機を運搬中であったため、難を逃れることができた。

スプルーアンス級

第11回 スプルーアンス級

「スプルーアンス」級駆逐艦は、アメリカ海軍で初めてのガスタービン推進大型艦である。1番艦の「スプルーアンス」(DD-963)は1975年9月に就役し、1983年に就役した最終艦の「ヘイラー」(DD-997)まで31隻が建造された。

霧島

第12回 霧島

日露戦争直後にイギリスが導入した巡洋戦艦に大きな関心を抱いた日本海軍は、その建艦技術を習得するため、1番艦をイギリスのヴィッカース社に発注し、残りの3隻については、国内の造船所で建造することとした。そうして国内で造船されたのが「霧島」である。

アイオワ

第13回 アイオワ

1937年初め、アメリカ海軍は、排水量を制限する国際条約の継続を日本が拒否する可能性を考慮し、それに備えるため、45,000tの戦艦の設計作業に着手した。それが「アイオワ」級戦艦である。この時期には「エセックス」級空母の設計図がすでに描かれていたため、同じような性能を持つ護衛戦艦が必要だったのである。

サラトガ

第14回 サラトガ

空母「サラトガ」(CV-3)は、1925年4月に進水し、1927年11月16日に就役した。「サラトガ」は姉妹艦の「レキシントン」と共にアメリカ海軍における高速空母機動部隊というコンセプトの発展に重要な役割を果たし、1928年からは両艦ともに、毎年実施される太平洋艦隊演習「フリート・プロブレム」に参加した。

アクラ級

第15回 アクラ級

アクラ型は1986年にソ連海軍に配備された攻撃型原子力潜水艦 (SSN) である。「アクラ」級SSNは、ソ連海軍の攻撃型潜水艦の能力を大幅に強化すべく設計された。ロシアでは「シューカーB」の公式名称が与えられたが、部隊では一般に「バルス(ユキヒョウの意)」として知られている。

イーグル

第16回 イーグル

イーグルは1942年に改インプラカブル級空母オーディシャスとして起工された。本艦の設計は第二次世界大戦終結当時でも非常に先進的なものであったため、ほぼ設計通りに建造された。その後、1946年1月に艦名がイーグルに改められ、1951年に完成した。

アーク・ロイヤル

第17回 アーク・ロイヤル

アーク・ロイヤル (R09) はイギリス海軍の航空母艦で、同名の艦(アーク・ロイヤル)としては4代目になり、航空母艦としても2代目である。何回もの改良を重ねたが、艦載機の大型化により搭載数が減少。イギリス海軍最後の通常空母となった。

タイガー級

第18回 タイガー級

タイガー級は、イギリス海軍の巡洋戦艦で、竣工は第一次世界大戦開戦後の1914年10月。当初はライオン級巡洋戦艦と全く同型の4番艦となる予定だったが、日本の金剛型巡洋戦艦と比べ主砲塔の配置に遜色があることから、急遽設計を変更して建造された巡洋艦である。

エンタープライズ <航空空母>

第19回 エンタープライズ <航空空母>

太平洋戦争で最も際立った活躍を見せた「エンタープライズ」(CV-6)は、近代戦の象徴として、アメリカ海軍の勝利に多大な貢献をした空母である。「エンタープライズ」は1938年に太平洋艦隊に加わったが、1941年12月7日の真珠湾攻撃の際、ハワイを離れていたため、難を逃れることができた。

飛龍

第20回 飛龍

飛龍は、日本海軍の航空母艦で、基準排水量は17,300t。太平洋戦争開戦以降、日本海軍の主力空母の1隻として活躍した。1942年6月、ミッドウェー海戦にて当初は被弾を免れ、山口多聞少将の指揮下、米空母「ヨークタウン」を撃破したが、日本時間6月5日、沈没した。

アトランタ級

第21回 アトランタ級

「アトランタ」級はアメリカ海軍の軽巡洋艦で、艦名はジョージア州アトランタにちなむ。オマハ級巡洋艦を代替する水雷戦隊旗艦巡洋艦として戦前の計画で初期型・中期型の8隻が、さらに戦時損耗補充分として後期型の3隻が追加された。合計11隻が建造され、防空巡洋艦として活用された。

ヨーク級

第22回 ヨーク級

「ヨーク」級重巡洋艦は、イギリス海軍で最も有名と言ってもよい軍艦で、「ヨーク」と「エクセター」の2艦がある。ほぼ同様の設計で、2番艦である「エクセター」は、第二次世界大戦有数の海戦の一つであるラプラタ沖海戦に参加したことで知られている。

スタージョン級

第23回 スタージョン級

「スタージョン」級攻撃型原子力潜水艦は、アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦。「パーミット級」の後継で、「パーミット」級(14隻)を上回る37隻が建造され、1960年代末から1980年代前半にかけて攻撃型潜水艦の主力をなした。最後期に建造された9隻は船型が拡大された。

ミッドウェイ級

第24回 ミッドウェイ級

「ミッドウェイ」級は、第二次世界大戦中に建造された中で最大のアメリカ軍空母であった。当初6隻の建造が予定されていたが、建造されたのは3隻。「ミッドウェイ」級は、1950年代後半まで一切の改装を施すことなく戦後世代の大型核兵器搭載攻撃機を運用できた。

鳳翔

第25回 鳳翔

鳳翔は、日本海軍初の航空母艦である。起工は1920年末。竣工は1922年末で、設計に際してはイギリスの技術を参考。1921年に来日したイギリス飛行団から多くの情報を得ており、同国の新しい航空母艦「ハーミーズ」と雷撃機カックーで採用されたものを細部にわたって広く用いている。

ネルソン級

第26回 ネルソン級

ネルソン級戦艦は、1927年に竣工、第二次世界大戦の開戦時に就役していたイギリス戦艦の中では最新鋭の艦であった。同型艦は2隻で、「ネルソン」とその姉妹艦「ロドネー」だ。ワシントン条約で定められた排水量内で最大の攻撃力と防御力を実現したものの、代償に速力を失った。

プリンス・オブ・ウェールズ

第27回 プリンス・オブ・ウェールズ

「プリンス・オブ・ウェールズ」は「キング・ジョージ5世」級の2番艦で、1937年1月に起工され、1939年5月に進水、1941年3月末に完成した。艦名は当時の国王ジョージ6世の兄王であるエドワード8世の即位前の称号、王太子(プリンス・オブ・ウェールズ)に由来する。

ロイヤル・ソヴリン級

第28回 ロイヤル・ソヴリン級

ロイヤル・ソヴリン級戦艦は、イギリス海軍が建造した戦艦の艦級。近代戦艦の始祖と呼ばれ、日本の富士型戦艦の原型となった。同型艦は8隻あり、これらは海軍造船所と民間の造船所の両方で建造されて1891~92年に進水し、1892~94年に就役した。

キエフ級

第29回 キエフ級

「キエフ」級は、モスクワ級ヘリ空母を代替する目的で建艦されたソビエト海軍初の重航空巡洋艦で、ソ連初の実用艦上機であるYak-38を搭載。モスクワ級以上の強力な兵装を装備しており、他国の従来の航空母艦とは一線を画している。

クズネツォフ級

第30回 クズネツォフ級

「アドミラル・クズネツォフ」は、ソビエト連邦が建造し、2012年現在ロシア連邦海軍が保有している唯一の航空母艦(重航空巡洋艦)である。アメリカ以外の海軍では最大の航空母艦であり、また通常動力型の空母としては世界最大である。

ヒッパー級

第31回 ヒッパー級

「ヒッパー」級は、ドイツ海軍の重巡洋艦。5隻が建造され、3隻が就役した。建前上はワシントン条約の10,000tという制限内で建造されることになっていたが、条約制限を大幅に超過していた。「ヒッパー」級1番艦の「アドミラル・ヒッパー」は、日本の大型巡洋艦に匹敵する排水量を持っていた。

ドイッチュラント級

第32回 ドイッチュラント級

ドイッチュラント級ポケット戦艦は、ドイツ海軍が第一次世界大戦後、退役艦の代替艦として初めて就役させた1万t超の軍艦。「ドイッチュラント」(後に「リュッツォウ」)に改称、「アドミラル・シェーア」、「アドミラル・グラーフ・シュペー」の三隻が建造され、大戦初期に対英戦で通商破壊に活躍した。

ラファイエット級

第33回 ラファイエット級

「ラファイエット」級原子力潜水艦は、アメリカ海軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)搭載原子力潜水艦。「イーサン・アレン」級原子力潜水艦の発展型とも言える艦級であった。原子力弾道ミサイル潜水艦として設計された「ラファイエット」級原子力潜水艦の1番艦である。

妙高 <重巡洋艦>

第34回 妙高 <重巡洋艦>

妙高型重巡洋艦は大日本帝国海軍の重巡洋艦。同型艦は4隻で、那智級重巡洋艦と表記されたこともある。ワシントン海軍軍縮条約に基づき建造された10,000トン級重巡洋艦であり、青葉型重巡洋艦の発展型といえる艦型であった。同型艦には妙高のほか那智、足柄、羽黒がある。

ダイドー級

第35回 ダイドー級

ダイドー級軽巡洋艦は、イギリス海軍が建造した軽巡洋艦の艦級。第二次世界大戦中、アメリカ海軍のアトランタに先立って防空巡洋艦として世界で最初に建造された。

ラ・ガリソニエール級  

第36回 ラ・ガリソニエール級  

ラ・ガリソニエール級軽巡洋艦は、フランス海軍が第二次世界大戦前に竣工させた軽巡洋艦の艦級である。戦列艦「ダンケルク級」と随伴できる汎用軽巡洋艦として建造された。1931年・1932年計画で計6隻の建造が認められた。

ハウク級  高速攻撃艇

第37回 ハウク級 高速攻撃艇

「ハウク級」高速攻撃艇は、ノルウェー海軍のミサイル艇の艦級で、ノルウェー海軍の高速攻撃艇艦隊の大部分を占めていたが、老朽化に伴い、2008年までに運用を終了した。ハウクとは英語のホーク、鷹を意味している。

ニューオーリンズ/ウィチタ/ボルチモア級  

第38回 ニューオーリンズ/ウィチタ/ボルチモア級  

「ニューオーリンズ」は、アメリカ海軍の巡洋艦。「アストリア」級重巡洋艦とも呼ばれるが、もともとは先に建造されていたアストリア がネームシップとなる予定だった、「アストリア」の竣工が「ニューオーリンズ」より遅れたため、「ニューオーリンズ」級のネームシップとなった。

S級

第39回 S級

「S」級潜水艦(S-class submarine)は1920年代末に開発されたイギリス海軍の潜水艦である。スタージョン級と呼ばれることもある。第二次世界大戦前から大戦中を通じて総計62隻が建造され、イギリス海軍の潜水艦としては最も多く建造された。

T級 

第40回 T級 

 凹凸の目立つ形状をしている「T」級潜水艦は、第二次世界大戦時のイギリス海軍の標準哨戒用潜水艦である。1930年代に開発され、1番艦「トライトン」(15T。1937年10月進水)から最終艦の「タバード」(1945年11月進水)まで、54隻が建造された。

U級、V級   

第41回 U級、V級  

 「U」級潜水艦は第二次世界大戦直前から戦中にかけて49隻が建造されたイギリス海軍の小型潜水艦。1番艦アンダイン(HMS Undine)の名にちなんで、アンダイン級とも呼ばれる。「V」級は「U」級を改良した後期型で、安全潜航深度が60mから90mになった。

UC級  

第42回 UC級  

 「UC」級はドイツ海軍の沿岸型機雷敷設用潜水艦(Uボート)の艦級。「UC I」、「UC II」、「UC III」の3つの艦級に細分化される。「UC II」級は、「UC I」級より大型で100cm機雷敷設筒6基にUC200機雷18個を収容した。「UC III」級は性能も改善されており、速力は「UC I」級の2倍の速度であった。

カピターニ・ロマーニ級 

第43回 カピターニ・ロマーニ級 

 「カピターニ・ロマーニ」級軽巡洋艦は、イタリア海軍の軽巡洋艦で、イタリア海軍が第二次世界大戦中に最後に竣工させた。本級の各艦は古代ローマ軍の隊長クラスの軍人の名にちなんで命名されたことから、「カピターニ・ロマーニ」級と称された。

プリンシペ・デ・アストゥリアス 

第44回 プリンシペ・デ・アストゥリアス 

 プリンシペ・デ・アストゥリアス(Portaaviones Príncipe de Asturias)は、スペイン海軍の航空母艦(軽空母)。設計面ではアメリカで開発された制海艦(SCS)を元にしている。艦名はスペイン王太子の称号アストゥリアス公に由来している。

チャクリ・ナルエベト

第45回 チャクリ・ナルエベト

 チャクリ・ナルエベトはタイ海軍初の航空母艦(軽空母)であり、東南アジア諸国で運用された初めての空母だ。公式艦種は外洋哨戒ヘリコプター母艦で、世界最小の空母でもある。艦名は現タイ王室名のチャクリ王朝に由来し、「チャクリ王朝の大王」を意味している。

インヴィンシブル級 

第46回 インヴィンシブル級 

 「インヴィンシブル」級航空母艦は、イギリス海軍が建造した軽空母の艦級で、公式の艦種呼称はCVS(対潜空母)とされている。世界で初めてスキージャンプ勾配によるSTOVL運用を導入した艦級であり、フォークランド紛争において実戦投入された際には、搭載するシーハリアーによる戦闘空中哨戒・近接航空支援で活躍した。

蒼龍 

第47回 蒼龍 

 「蒼龍」は、最も成功した日本の空母設計のモデルである。優れた出力対重量比を有し、装甲は最小限であったが、高速、軽快で大きな航空機収容能力を持っていた。この名を持つ帝国海軍の艦船としては御召艦蒼龍に続いて2隻目で、戦後、この名称は海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦の1番艦「そうりゅう」に引き継がれた。

翔鶴

第48回 翔鶴

 「翔鶴」は、旧日本海軍の空母で、翔鶴型航空母艦の1番艦である。大和型戦艦1番艦「大和」、2番艦「武蔵」と共にマル3計画にて建造され、大和とほぼ同時期に竣工した。アメリカの「エセックス級」やイギリスの「イラストリアス級」と同様、ワシントン海軍軍縮条約終了後に設計建造されたため、十分な装備を持つ大型空母として完成した。

瑞鶴 

第49回 瑞鶴 

 「瑞鶴」は「翔鶴」型航空母艦の2番艦である。第三次海軍軍備補充計画において、大和型戦艦(大和、武蔵)と同時期に建造された。真珠湾攻撃、珊瑚海海戦、第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦、マリアナ沖海戦などの海戦に参加。姉妹艦の「翔鶴」と共に日本海軍の主力艦として活躍した。

スプルーアンス級 

第50回 スプルーアンス級 

 「スプルーアンス」級駆逐艦は、アメリカ海軍で初めてのガスタービンエンジンを採用した大型艦である。1975年より就役を開始し、冷戦の終結に至るまで、空母戦闘群で対潜護衛を担う重要な戦闘艦として、一線で活躍した。

II型  Uボート 

第51回 II型  Uボート 

 II型Uボートはドイツ海軍の沿岸型潜水艦で、第二次世界大戦で用いられた。IIA、IIB、IIC、IIDの四つに細分化される。設計は第一次世界大戦時に建造されたUBII型潜水艦を発展させ、第一次大戦後にドイツ海軍が設立した海軍技術会社がフィンランド海軍向けに設計した潜水艦、「ヴェシッコ」を手本としている。

リシュリュー級 

第52回 リシュリュー級 

 「リシュリュー級」戦艦は、増大するイタリア海軍の脅威に対抗する目的で建造されたフランス海軍戦艦。ワシントン海軍軍縮条約における代艦建造規定に基づき1935年から建造が開始されたが、1940年にフランスがドイツに降伏するまでに竣工できず本国から脱出、未完成状態のままで米英各国軍と戦闘を交えた稀有な艦歴を持つ艦である。

ダンケルク級 

第53回 ダンケルク級 

 「ダンケルク」級戦艦は、フランス海軍の超弩級戦艦の艦級でワシントン海軍軍縮条約における代艦建造規定に基づき建造された。攻撃力・防御力・機動力を高い次元でバランスを取った高速戦艦である。内外にはナチス・ドイツの装甲艦ドイッチュラント」級に対抗するためと喧伝されたが、実際には次期主力戦艦への実験艦的意味合いも含まれていた。

ヴィットリオ・ヴェネト

第54回 ヴィットリオ・ヴェネト

「ヴィットリオ・ヴェネト」級戦艦は、「リットリオ」級の「リットリオ」、「ローマ」と共に、第二次世界大戦勃発時、イタリア海軍の中核をなす戦艦だ。ターラントを基地とし、その高速力と強力な兵装を生かしてイギリス地中海艦隊を阻止することが期待されていた。

ウダロイ級

第55回 ウダロイ級

 「ウダロイ級」駆逐艦は、ソビエト連邦海軍・ロシア海軍の大型対潜艦(BPK)の艦級。海軍での正式名称は1155型大型対潜艦。通常の大型対潜艦と同様、対潜・対空防衛任務に比重をおいて設計されているが、のちに汎用性を高めた艦として改設計された ウダロイII級が開発されている。

ウォースパイト

第56回 ウォースパイト

 「ウォースパイト」は、イギリス海軍の戦艦「クイーン・エリザベス」級の4番艦である。第一次世界大戦ではユトランド沖海戦に参加して大破したものの、改修され、第二次世界大戦では大西洋、地中海、インド洋と各地で戦った。敬意をこめて「オールド・レディ」と呼ばれるようになった。

レナウン

第57回 レナウン

 「レナウン」は、イギリス海軍の巡洋戦艦「レナウン」級の一番艦で、姉妹艦「レパルス」とともに1915年1月25日に同時に起工され、1916年8月に「レパルス」が、9月に「レナウン」が就役した。ユトランド沖海戦に参加できず、第一次世界大戦の残りの二年間ではグランド・フリートに所属し北海で活動した。

フッド

第58回 フッド

「フッド」は、イギリス海軍が第一次世界大戦後に建造した「アドミラル」級(「フッド」級)巡洋戦艦で、当時における第一級の戦略プラットフォームであった。巡洋戦艦でありながら強力な艦であり、艦名はサミュエル・フッド提督にちなんでつけられた。

ソヴレメンヌイ級

第59回 ソヴレメンヌイ級

「ソヴレメンヌイ」級駆逐艦は、ロシア海軍が運用するミサイル駆逐艦で、アメリカ海軍の「イージス」艦とほぼ同サイズ。旧ソ連海軍での正式名は956型艦隊水雷艇であった。本級は中国海軍にも引渡されて運用されている。

XXI型

第60回 XXI型

UボートXXI型は、第二次世界大戦中のドイツ海軍の潜水艦である。その特徴や性能から「電気Uボート」や「奇跡のUボート」などと呼ばれ、潜水艦の歴史上、最も強い影響をおよぼした設計の一つ。1950年代半ばに原子力潜水艦が出現するまでは、潜水艦の標準という地位にとどまり続けた。

アリゾナ

第61回 アリゾナ

アメリカ海軍の「アリゾナ」(BB-39)は、戦艦「ペンシルヴェニア」級の2番艦として、1914年3月に起工され、翌年6月に進水し、1916年10月に就役した。艦名はアメリカ合衆国48番目の州にちなむ。アリゾナは1941年12月7日の真珠湾攻撃沈没し、現在も湾の底に沈没状態で静態保存され、船体上にアリゾナ・メモリアルがある。

ニュー・メキシコ

第62回 ニュー・メキシコ

「ニュー・メキシコ」は、アメリカ海軍の「ニュー・メキシコ」級戦艦のネームシップ。第一次世界大戦型旧式戦艦群の最終版で、艦名はアメリカ合衆国47番目の州にちなむ。速力は他の戦艦に比べ若干速く、対空兵装でも勝っていたが太平洋戦争での攻撃力は十分ではなかったため、近代化改修を受けた。

ワシントン

第63回 ワシントン

「ワシントン」は、アメリカ海軍のノースカロライナ級戦艦の2番艦だ。艦名はアメリカ合衆国42番目の州に因み、その名を持つ艦としては9隻目。8代目は未完成に終わったコロラド級戦艦。太平洋戦争を通じ日本海軍の攻撃で乗組員を失わなかった武運の強い艦である。

MASボート

第64回 MASボート

 MASは、イタリア海軍の魚雷艇である。20–30トンの船体を10名前後の乗員で運用し、魚雷2発と機銃で武装していた。第一次世界大戦において、MAS-15がオーストリア・ハンガリー帝国海軍の戦艦「セント・イシュトヴァーン」を撃沈したことが、最大級の戦果として知られている。

Sボート

第65回 Sボート

 Sボートは、第二次世界大戦中にドイツ海軍が使用した高速戦闘艇である。40ノット以上で巡航し、木製船体であるため磁気機雷原を無傷で横断した。外洋によく適合し、また約700海里と、アメリカ軍のPTボートやイギリスの高速魚雷艇よりも相当に長距離の航続能力を備えた。

ヨークタウン

第66回 ヨークタウン

 アメリカ海軍の空母「ヨークタウン」(CV-5)は「ヨークタウン」級の1番艦で、ヨークタウン級航空母艦のネームシップ。その名を持つ艦としては三隻目。1942年、ミッドウェー海戦で沈没した。愛称は「オールド・ヨーキィ」。また、「ワルチング・マチルダ(ワルツを踊るマチルダ)」とも呼ばれた。

タラワ級

第67回 タラワ級

 「タラワ」級強襲揚陸艦は、「Eagle of the Sea」の異名を持つアメリカ海軍の強襲揚陸艦で、艦名は第二次世界大戦中のタラワへの上陸作戦に因んで命名された。イギリス海軍の「インヴィンシブル」級空母の2倍の排水量を誇る巨大な艦船である。

ロメオ級 

第68回 ロメオ級 

 ロメオ級潜水艦は、ソビエト/ロシア海軍の通常動力型潜水艦である。ウィスキー級潜水艦の発達型であるが、ロメオ級とはNATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は633型潜水艦と呼ばれた。ソビエト、中国、北朝鮮で生産された。

レイヒ級、ベインブリッジ

第69回 レイヒ級、ベインブリッジ

 「レイヒ」級ミサイル巡洋艦は、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦。1958、9年度計画のミサイル・フリゲート(DLG)として9隻が建造され、1962年より就役を開始した。その後、1975年の類別変更に伴ってミサイル巡洋艦 (CG) に再分類された。

ホーネット

第70回 ホーネット

 「ホーネット」は、アメリカ海軍の航空母艦で、「ヨークタウン」級航空母艦の3番艦。アメリカ海軍においてホーネットの名を受け継いだ艦としては七隻目にあたり、ミッドウェー海戦に繋がるドーリットル空襲を行ったドーリットル隊の母艦として有名である。

レンジャー

第71回 レンジャー

 空母「レンジャー」(CV-4)はアメリカが空母として設計し建造した最初の艦であり、空母の運用経験が事実上ないに等しかったアメリカ海軍が、その設計を実地で経験する対象として建造された艦船である。アメリカ海軍においてレンジャーの名を受け継いだ艦としては7隻目にあたる。

ワスプ

第72回 ワスプ

 ワスプ(CV-7) は、アメリカ海軍の航空母艦。艦形を小型化すべく対空火器のみを搭載した軽空母で、アメリカ海軍でワスプの名を受け継いだ艦としては8隻目にあたる。同型艦はない。1942年9月15日、日本海軍の伊19潜水艦の雷撃を受けて沈没した。

ベルナップ級、トラクスタン

第73回 ベルナップ級、トラクスタン

 「トラクスタン」は、アメリカ海軍の原子力ミサイル・フリゲート(DLGN)で、1975年の類別変更以降は「ベルナップ」級ミサイル巡洋艦 (CG) に再分類された。アメリカ海軍における4番目の原子力水上艦であり、基本的には「ベルナップ」級を核動力化した設計となっている。

ヴァンガード級

第74回 ヴァンガード級

 「ヴァンガード」級原子力潜水艦はイギリス海軍がの戦略ミサイル原子力潜水艦であり、イギリスが運用している唯一の核戦力である。「レゾリューション級」の後継艦で、4隻が就役しており、常時1隻が任務についている。

ハーミーズ

第75回 ハーミーズ

 「ハーミーズ」はイギリス海軍の航空母艦で、最初から空母として建造されたイギリス海軍では初めての艦。「ハーミーズ」とも表記される。艦名は、ギリシア神話に登場する神、ヘルメースの英語読み。

ホイッドビー・アイランド級/ハーパーズ・フェリー級

第76回 ホイッドビー・アイランド級/ハーパーズ・フェリー級

 「アンカレジ」級ドック型揚陸艦(LSD)を基礎にしたアメリカ海軍の「ホイッドビー・アイランド」級LSDは、「トーマストン」級の後継艦で、1番艦「ホイッドビー・アイランド」は1981年に起工した。同型艦は12隻だが、後期型4隻は舟艇運用能力とバーターに貨物積載能力を増強したサブクラスであり、「ハーパーズ・フェリー」級(LSD-41 CV級)として区別されることもある。

ワスプ級

第77回 ワスプ級

 「ワスプ」級強襲揚陸艦は、アメリカ海軍の強襲揚陸艦。「タラワ」級の拡大強化型として開発されたことから4万tを越える大型艦となり、主機関を中心に改良された最終8番艦は次級のベースともなっている。

サン・アントニオ級

第78回 サン・アントニオ級

 「サン・アントニオ」級ドック型輸送揚陸艦は、アメリカ海軍のドック型輸送揚陸艦(LPD)の艦級。本級は「オースチン」級ドック型輸送揚陸艦、「アンカレジ」級ドック型輸送揚陸艦、および「ニューポート」級戦車揚陸艦のみならず、「チャールストン」級貨物揚陸艦をも代替するものとして設計された。

ロング・ビーチ

第79回 ロング・ビーチ

 「ロング・ビーチ」は、第二次世界大戦後のアメリカ海軍が設計・建造した原子力ミサイル巡洋艦。1957年度計画において建造された。世界初の原子力水上戦闘艦であり、ミサイルを主兵装とする初の戦闘艦でもあった。艦名はカリフォルニア州ロングビーチにちなんでいる。

カリフォルニア級

第80回 カリフォルニア級

 「カリフォルニア」級原子力ミサイル巡洋艦は、アメリカ海軍の原子力ミサイル・フリゲート(DLGN)の艦級。「カリフォルニア」級は、シリーズ建造が行われた初めての原子力推進水上戦闘艦で、1960年代初期に最初に提案された原型設計の原子力推進型を基本設計としていた。

サー・ランスロット/サー・ベディヴィア級

第81回 サー・ランスロット/サー・ベディヴィア級

 「サー・ランスロット」、「サー・ベディヴィア」は、イギリス海軍補助艦隊(RFA)が運用していたラウンドテーブル型支援揚陸艦。艦名がいずれも円卓の騎士に由来する。1番艦の艦名から「サー・ランスロット」級とも呼ばれる。「サー・ランスロット」は1963年に発注された。

ノーザンプトン級

第82回 ノーザンプトン級

 「ノーザンプトン」級重巡洋艦は、アメリカ海軍の重巡洋艦の艦級。条約型重巡洋艦の第2グループで1927年度の計画で、6隻の建造が認められ、前級である「ペンサコラ」級重巡洋艦の不具合を改善する事を目的に改設計が行われた。

グレイバック級

第83回 グレイバック級

 「グレイバック」級潜水艦は、アメリカ海軍初の巡航ミサイル潜水艦として建造されたが、後に「グレイバック」級輸送潜水艦に転換された。ミサイル潜水艦としては、通常動力型で艦前部上方にコブ状の格納庫を装備し、艦首部にある格納庫には巡航ミサイルを収納できた。

ザラ級

第84回 ザラ級

 「ザラ」級重巡洋艦はイタリア海軍が1930年代に建造した重巡洋艦の艦級である。完成時は装甲巡洋艦に類別されていたが、ワシントン条約の制限下の条約型重巡洋艦として建造された。4隻が建造され、第二次世界大戦中に幅広く運用された。

デ・ロイテル級

第85回 デ・ロイテル級

 「デ・ロイテル」級巡洋艦はオランダ海軍巡洋艦の艦級である。デ・ロイテルとは、英蘭戦争の英雄で17世紀オランダの海軍軍人、ミヒール・デ・ロイテル提督に因み、先代の巡洋艦デ・ロイテルの名を受け継いだものである。

プリンストン、インディペンデンス級

第86回 プリンストン、インディペンデンス級

 「プリンストン」(CVL-23)は、アメリカ海軍の「インディペンデンス」級航空母艦の2番艦。艦名はアメリカ独立戦争におけるプリンストンの戦いにちなみ、その名を持つ艦としては4隻目。1944年にレイテ沖海戦で沈没した。

エセックス級

第87回 エセックス級

 「エセックス」は、アメリカ海軍の「エセックス」級航空母艦のネームシップ。艦名はマサチューセッツ州エセックス郡に因み、1799年に完成した帆走フリゲート「エセックス」を初代とする伝統的な艦名で、アメリカ海軍の空母建造史上、最も費用対効果に優れた空母と言える。

ブルー・リッジ級

第88回 ブルー・リッジ級

 「ブルー・リッジ」級揚陸指揮艦は、アメリカ海軍の揚陸指揮艦で艦隊の指揮を執るための専用艦である。武装は軽微であるが、充実した指揮・通信設備を搭載している。1番艦「ブルー・リッジ」は西太平洋第7艦隊の旗艦となり、2番艦「マウント・ホイットニー」は大西洋第2艦隊の旗艦となった。

イオージマ級

第89回 イオージマ級

 「イオージマ」級強襲揚陸艦は、アメリカ海軍の強襲揚陸艦(ヘリコプター揚陸艦:LPH)の艦級。世界初の新造ヘリ空母として、1961年から1970年にかけて7隻が就役した。フル装備の海兵連隊上陸チーム、増強編成のヘリコプター飛行隊および支援兵員を乗せることができた。

ローリー級、オースティン級

第90回 ローリー級、オースティン級

 ドック型揚陸艦は、艦内に持つウェル・ドックに収容した上陸用舟艇を用いた揚陸を主体として行う軍艦。「 ローリー」級ドック型輸送揚陸艦はアメリカ海軍が運用していた。揚陸輸送艦 (LPA) と貨物揚陸艦(LKA)の機能を統合したもので、強襲揚陸艦の元祖とされている。「オースティン」級ドック型輸送揚陸艦はローリー級に次いで建造された。

セント・ロー

第91回 セント・ロー

 「セント・ロー」は、アメリカ海軍の護衛空母で、「カサブランカ」級航空母艦の9番艦。当初、「チャピン・ベイ」の艦名で1943年1月23日にバンクーバーのカイザー造船所で起工するが、4月3日に「ミッドウェイ」と改名され、さらに10月10日に「セント・ロー」と改名された。

ゴルフ級 ホテル級

第92回 ゴルフ級 ホテル級

 「ゴルフ」級潜水艦とホテル級原子力潜水艦は、ソビエト/ロシア海軍が運用していた弾道ミサイル潜水艦。「ゴルフ」級は、1・2・3・4・5型のサブタイプが存在する。一方、「ホテル」級は、ソビエトの潜水艦発射弾道ミサイル搭載潜水艦としては、原子力機関を搭載した最初のタイプである。

ヤンキー級 

第93回 ヤンキー級 

 「ヤンキー」級原子力潜水艦は、ソビエト海軍が運用していた原子力弾道ミサイル潜水艦。ホテル型原子力潜水艦の後継艦級として計画された。セイル後方の亀の甲型ミサイル区画の盛り上がりが小さい点で後の「デルタ」級と区別できる。「ヤンキー」級の名称はNATOコードネームによるものだ。

駆潜艇(VAS)

第94回 駆潜艇(VAS)

 「ドイツ海軍のSボート(高速魚雷艇)に対してRボート(掃海艇、高速機雷敷設艇)が存在したのとほぼ同様に、イタリア海軍のMAS魚雷艇に対しても駆潜艇(VAS=Vedette Anti-sommergibiliの略)があった。イタリア周辺海域での艦船を護衛するのが目的だった。

ラングレー

第95回 ラングレー

 「ラングレー」は、アメリカ海軍が保有した最初の航空母艦で、プロテウス級給炭艦「ジュピター」として就役したが、 1920年(航空母艦に改造され、1922年に再就役した。最大速力15ノット程度の低速のため艦隊行動ができず、練習空母としてもちいられた。

ハーミーズ

第96回 ハーミーズ

 「ハーミーズ」 はイギリス海軍の航空母艦。 計画時から車輪つき航空機を運用する空母として建造された、世界ではじめての軍艦である。艦名は、ギリシア神話に登場する神、ヘルメースに由来する。

セーレム、オレゴン・シティ

第97回 セーレム、オレゴン・シティ

 「セーレム(セーラム)」は、アメリカ海軍の重巡洋艦。「デモイン」級重巡洋艦の2番艦。その名を持つ艦としては3隻目。 「オレゴン・シティ」は、アメリカ海軍の重巡洋艦。「オレゴン・シティ」級重巡洋艦の1番艦で艦名はオレゴン州オレゴンシティに因む。

ブルックリン級

第98回 ブルックリン級

 「ブルックリン級」軽巡洋艦は、アメリカ海軍の軽巡洋艦の艦級。 「ニュー・オーリンズ」級の発展型である「ブルックリン」級は、当時155mm砲を装備していると信じられていた日本海軍の重巡洋艦「最上」型に対抗して建造された。

サン・ジョルジョ級

第99回 サン・ジョルジョ級

 「サン・ジョルジョ級強襲揚陸艦は、イタリア海軍のドック型揚陸艦の艦級。ほぼ全通した飛行甲板とウェル・ドックを備えており、公称は強襲揚陸艦であるが、NATOではドック型揚陸艦に分類される。

ペガサス級

第100回 ペガサス級

 「ペガサス」級ミサイル艇は、アメリカ海軍が運用していた水中翼ミサイル艇。かなり大型であり、建造価格160億円というコスト上昇に繋がったことから、当初計画されていた30隻という大量建造は断念され、西ドイツとイタリアは計画より脱退した。

大鳳

第101回 大鳳

 「大鳳」は、日本の空母としては初めて飛行甲板に装甲を張った艦であった。1944年6月19日のマリアナ沖海戦でアメリカの潜水艦の雷撃で損傷した後、航空用ガソリンタンクから漏洩して引火したため、大爆発を起こして沈没した。

雲龍型

第102回 雲龍型

 「雲龍」型航空母艦は、先に建造された「飛龍」の図面を流用し部分的な改正を加えた日本海軍の中型航空母艦。艦橋位置の変更、エレベーターを2基とし大型化、舵を変更、対空兵装増強や対米戦の戦訓を反映した設備が増強された。

信濃

第103回 信濃

 「信濃」は、日本海軍の航空母艦。艦名は旧国名の信濃国から採られた。マル4計画にもとづき横須賀海軍工廠で1940年5月に起工した大和型戦艦3番艦を戦艦から航空母艦に設計変更したものである。 第二次世界大戦の最大航空母艦だった。

シュルクーフ級

第104回 シュルクーフ級

 「シュルクーフ」級はフランス海軍が建造した大型潜水艦である。1926年度海軍計画により主に長期の通商破壊を任務とする艦として1隻のみ建造が開始され、1934年に竣工したが、敵の商船攻撃に使用される機会は巡ってこなかった。

高雄型

第105回 高雄型

 「高雄」は、日本海軍の重巡洋艦で、高雄型重巡洋艦(一等巡洋艦)の1番艦である。「高雄」および「高雄」型2番艦「愛宕」は、ワシントン海軍軍縮条約によって建造中止となった天城型巡洋戦艦3番艦「高雄」、同型4番艦「愛宕」の艦名を受け継いでいる。

利根型

第106回 利根型

「利根」型重巡洋艦は、旧日本軍の重巡洋艦。太平洋戦争直前に竣工し、同型艦は2隻。水上偵察機を6機搭載するなど航空索敵能力を重視し、ミッドウェイ海戦やレイテ沖海戦など、数々の海戦に参加した。

ニューポート級

第107回 ニューポート級

「ニューポート」級戦車揚陸艦は、アメリカ海軍が運用していた戦車揚陸艦(LST)の艦級。本級の揚搭装置は従来のLSTとは全く異なり、艦首に突き出した固定デリック・アームと、普段は上甲板上に格納されている道板を用いたものとなっている。

カビルド級、トーマストン級、アンカレジ級

第108回 カビルド級、トーマストン級、アンカレジ級

「カビルド級」ドック型揚陸艦はアメリカ海軍が運用していたドック型揚陸艦の艦級。「カサ・グランデ級」とも呼ばれることもある。「トーマストン級」ドック型揚陸艦の同型艦は8隻。アンカレッジ級ドック型揚陸艦はトーマストン級の拡大型である。

ラジプット級、デリー級

第109回 ラジプット級、デリー級

「ラジプット」級駆逐艦は、インド海軍の駆逐艦の艦級。「ラジプット」の名称は、サンスクリットの「王子」を意味する"rajaputra"に由来する。ソ連海軍が運用していた61型大型対潜艦をもとに、改修された。デリー級駆逐艦もインド海軍の駆逐艦(ミサイル駆逐艦)の艦級。インド海軍での計画番号は15型。

アルビオン、ブルワーク

第110回 アルビオン、ブルワーク

「アルビオン」は、イギリス海軍の航空母艦・コマンドー母艦(ヘリコプター揚陸艦)で、「セントー」級航空母艦の2番艦。「ブルワーク」も、同じくイギリス海軍の「セントー」級航空母艦の3番艦で、後にコマンドー母艦(ヘリコプター揚陸艦)である。

オベロン級

第111回 オベロン級

 「オベロン」級潜水艦は、イギリス海軍の潜水艦の艦級で通常動力型潜水艦である。1957年から1978年の間に合計27隻が建造され、イギリス海軍で13隻、カナダ海軍で3隻、オーストラリア海軍で6隻、ブラジル海軍で3隻、チリ海軍で2隻が運用された。

アリシューザ級

第112回 アリシューザ級

 「アリシューザ」級軽巡洋艦は、イギリス海軍が第二次世界大戦前に建造した軽巡洋艦の艦級。「リアンダー」級軽巡洋艦に次いでロンドン海軍軍縮条約に基づいて建造された条約型巡洋艦で、1930年に竣工したパース級軽巡洋艦の設計を参考にした。

コロッサス級

第113回 コロッサス級

 コロッサス級航空母艦は、イギリス海軍が第二次世界大戦中に計画した軽空母で、「イラストリアス」級空母をスケールダウンしたような艦である。戦時急造空母として設計されたが、戦後も多くの国の海軍で使用され続け、最終的に2000年代前半まで運用された。

セントー

第114回 セントー

 「セントー」は、イギリス海軍の「セントー」級航空母艦の1番艦。1953年就役し、1965年に退役した。同名の艦としては6代目となり、「セントー」級航空母艦は後に順次にコマンドー母艦に転用された。

はつゆき型

第115回 はつゆき型

 はつゆき型は、海上自衛隊の護衛艦の艦級。8艦8機体制のワークホースたる汎用護衛艦(DD)の第1世代として、昭和52年度から昭和57年度で12隻が建造された。設計面では、装備と艦型の縮小の両立、オール・ガスタービン推進方式など、多くの新機軸が盛り込まれた。

メルボルン、シドニー

第116回 メルボルン、シドニー

 「メルボルン」は、オーストラリア海軍の航空母艦。元はイギリス海軍の「マジェスティック」級航空母艦の1番艦で、マジェスティックであった。「 シドニー」は、オーストラリア海軍の航空母艦。元はイギリス海軍の「マジェスティック」級航空母艦の2番艦、「テリブル」であった。

インディペンデンシア

第117回 インディペンデンシア

 「インディペンデンシア」は、アルゼンチン海軍の航空母艦。1959年から1969年にかけて運用された、アルゼンチン初の航空母艦である。元は、ハーランド&ヴォルフ社(ベルファスト)にて建造されたイギリス海軍の「コロッサス」級航空母艦の10番艦「ウォリア」であった。

カレイジャス級

第118回 カレイジャス級

 「カレイジャス」は、イギリス海軍の艦船。15インチ連装砲塔2基を備えた大型軽巡洋艦として建造され、第一次世界大戦に投入されたが、ワシントン海軍軍縮条約締結後、航空母艦へ改造された。第二次世界大戦開戦直後の1939年、Uボートの魚雷攻撃により沈没した。

アーク・ロイヤル

第119回 アーク・ロイヤル

 「アーク・ロイヤル」 は、イギリス海軍の航空母艦。同型艦はなく、アメリカ海軍の「ヨークタウン」級、大日本帝国海軍の「蒼龍」型と併せて、中型空母の完成型として並び称される優秀な空母であった。

ジョージ・ワシントン級

第120回 ジョージ・ワシントン級

 「ジョージ・ワシントン」級原子力潜水艦は、アメリカ海軍の弾道ミサイル原子力潜水艦で、世界初の潜水艦発射弾道ミサイル搭載の原子力潜水艦である。1959年12月に1番艦が就役し、冷戦期のアメリカに巨大な核火力と強力な抑止力をもたらした。

ベンジャミン・フランクリン級

第121回 ベンジャミン・フランクリン級

 「ベンジャミン・フランクリン」級原子力潜水艦は、アメリカ海軍の弾道ミサイル原子力潜水艦(戦略ミサイル原子力潜水艦)。同型艦は12隻。「ジェームズ・マディソン」級の改良型とも言える艦級で、静音化がなされた。1番艦の起工は1963年。

ドレッドノート

第122回 ドレッドノート

 「ドレッドノート」は、イギリス海軍の戦艦で、同名の艦としては6隻目。同型艦はない。ドレッドノートは「勇敢な」「恐れを知らない」を意味し、本艦は弩級戦艦という単語で象徴され、世界中に建艦競争を引き起こした。

インヴィンシブル級

第123回 インヴィンシブル級

 「インヴィンシブル」級巡洋戦艦は、イギリス海軍の巡洋戦艦。本級は、戦艦並の攻撃力と巡洋艦並の行動能力を併せ持つ艦として誕生した世界最初の巡洋戦艦である。戦艦と同等の主砲を備え、高速大型装甲巡洋艦として計画され、新たに巡洋戦艦という艦種名を与えられた。

レナウン級

第124回 レナウン級

レナウン級巡洋戦艦は、イギリス海軍の巡洋戦艦の艦級。同型艦は2隻(レナウン、レパルス)。第一次世界大戦後期に竣工した。レナウンは外観が一変するほどの大規模改装を受けたが、レパルスはその機会がないまま第二次世界大戦に突入した。

おおすみ型

第125回 おおすみ型

「おおすみ」型輸送艦は、海上自衛隊が運用する輸送艦の艦級。英語呼称と艦種記号では戦車揚陸艦(LST)とされているが、同様の艦船は、他国海軍においてはドック型輸送揚陸艦(LPD)などに分類されている。

デダロ

第126回 デダロ

「デダロ」は、スペイン海軍の航空母艦(軽空母)で、前身は第二次世界大戦中に建造されたアメリカの「インディペンデンス」級空母「カボット」。艦名は、ギリシア神話のダイダロスをあらわすスペイン語である。

ヴィクトリアス

第127回 ヴィクトリアス

ヴィクトリアス は、イギリス海軍の航空母艦で、「イラストリアス」級の2番艦。 艦名は「勝利した」という意味の形容詞であり、イギリス海軍において同名の軍艦としては4代目。第二次世界大戦中に「USSロビン」のコール名でアメリカ海軍へ貸し出されていた時期がある。

ミナス・ジェライス

第128回 ミナス・ジェライス

「ミナス・ジェライス」は、ブラジル海軍が運用していた航空母艦。ブラジル海軍初の航空母艦で、艦名は同国のミナス・ジェライス州に由来する。元は第二次世界大戦中に建造されたイギリス海軍のコロッサス級空母「HMSヴェンジャンス」だ。

吹雪型

第129回 吹雪型

「吹雪」型駆逐艦は、旧日本海軍の一等駆逐艦の艦級である。同型艦24隻。特型駆逐艦の名でも知られる。ワシントン海軍軍縮条約により、条約の制限を受けない補助艦艇の整備を強化する方針を打ち出したことにより建造された新型駆逐艦である。


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